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■資格取得と年収の相互関係について

グローバルナレッジ社※1が行った「15 Top-Paying Certifications for 2020(2020年版高収入資格 TOP15)」によると、AWS関連の資格が2つもランクインしています。これは単純に考えると「高収入のエンジニアはAWSの資格を持っている確率が高い」と言えますが、実際のところ資格の保有と年収は関係あるのでしょうか。今回はAWSの資格について、そして資格と年収の関連性について解説します。 ※1 アメリカのIT人材育成専門企業。エンジニアの年収とIT関連資格の相互関係に関する調査を2011年から行っている。

■たくさんあります。AWSの資格!

AWSの資格は「基礎コース・アソシエイト・プロフェッショナル・専門知識」という4つに分類されています。では、どんな内容の資格なのか、大まかにみてみましょう。

◆基礎コース:AWS 認定クラウドプラクティショナー

AWS認定資格の中でもエントリーレベルの資格です。AWSに限らずクラウド全般の知識が問われるため、エンジニア以外でも営業やWebマーケターなど、クラウドの知識を深めたいIT業界で働く方々も数多く受験されています。

◆アソシエイト:AWS 認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト

AWSを用いたクラウド構築などの実務経験が1年程度のエンジニア向けの資格です。AWSの基本的なサービスの知識に加え、AWS上において安全で高セキュリティなアプリケーションを設計、展開するための最適な方法を提示するスキルが問われます。「AWSエンジニアの入門資格」といっても良いでしょう。

◆プロフェッショナル:AWS 認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル

AWSを用いた実務経験が2年程度のエンジニア向けの資格です。設計・運用・トラブルシューティングの他にもネットワークやデータベースの知識など、AWS認定資格の中でも最も広範囲かつ高度な知識が問われます。

◆専門知識:ネットワーキング/ビッグデータ/セキュリティ/Alexaスキルビルダー/機械学習

専門知識を問う資格は5つあり、それぞれAWSの各種該当サービスを使用する際の深い知識が問われます。AWSエンジニアの場合は自分の業務担当分野の資格を取得する方が多く、取得によって特定分野において高度な知識があると証明できます。 現在、AWSの認定資格は上記11種類です。多くのサービスを提供するAWSだからこそ、資格の種類も豊富なんですね。自分のレベルや業務分野にあった資格が選べるのも魅力です。

■資格を取っておくと年収はアップする?

先述の15 Top-Paying Certifications for 2020」はアメリカにおける調査であり、日本とアメリカでは状況は異なりますが、それでも資格取得で年収がアップすることは日本でも十分に考えられます。 なぜなら、IT業界では資格を取得すると給与にプラスして「資格手当」がつく会社が多く、結果的に年収が上がるのです。資格手当の金額は基本的に資格の難易度に比例しており、その幅は数千円〜数十万円とかなり広いものになっています。自分の努力が知識の証明だけでなく給与にも反映するのは嬉しいですよね。 また、思い切って年収をアップさせるために転職するという手もあります。エンジニアは実力が大切ですが、転職の際にはやはり履歴書にかける資格を持っていることは強みになります。そして大企業であればあるほど資格所持を一定の基準として重視する傾向があります。さらにAWSは年々利用者が増えており、AWSエンジニアは需要が拡大しているので、アピールポイントになるでしょう。 直接的に年収がアップしなくとも、将来のキャリアプランを描くにあたり、年収アップを考えて今のうちから資格を取得しておくのは大いに有効です。

■AWSの資格を取得するとお得なことが!

実は、AWSの資格を取得すると年収アップ以外にもお得なことがあります。

①デジタルバッチ

ソーシャルメディアやメールの署名に認定デジタルバッジを付けることができます。 説明せずとも認定資格を持っていることを伝えられます。

②模擬試験が無料&試験が割引価格で受験できる

AWS認定試験の模擬試験は2000円〜4000円ですが、これがなんと無料で受けられます。また、認定資格自体も割引価格で受けられるので、継続的な資格取得の目指す際の経済的負担が減ります。

③イベントへの招待

AWS re:InventやAWS SummitといったAWS主催の大きなイベントが開催されるときは「AWS Certificationラウンジ」が開設されます。このラウンジは認定資格を持っている方限定で入場でき、情報交換の場としても活用されています。

④限定コミュニティへの参加

ビジネス特化型SNSであるLinkedIn内の認定資格所持者限定コミュニティへ参加できます。SNS内のコミュニティなので、様々な人脈が広がることが期待できます。

⑤限定商品が買える

AWS認定資格者限定のグッズストアで買い物ができます。発送元がアメリカなので、購入の際は送料がかかってしまうことに注意が必要ですが、手元に限定アイテムがあるとちょっとしたステータスを感じますよね。

■まとめ

AWSはクラウドコンピューティングサービスの中で圧倒的なシェア率を誇り、今回ご紹介した資格は世界的に通用します。AWSエンジニアは自分の実力を客観的に示すためにぜひ取得しておきたい資格です。「資格取得」という目標を設定し、年収アップとスキルアップを目指してみませんか。