仮想通貨をはじめとしたブロックチェーン技術の存在が世間に浸透し、様々な業界でその技術が採用されています。案件としては、ブロックチェーンの開発はJavaやC++、Go言語といったプログラミング言語を用いて行うため、開発案件が多くあります。また、仮想通貨取引所の開発案件、dAppsというブリックチェーン技術を用いたサービスやゲームを提供するアプリの開発案件も増えています。
ブロックチェーンの特徴・「分散型台帳」と呼ばれるデータベースであり、インターネット環境さえあれば世界中どこからでも利用できる
・データベースに登録されている全てのデータを照合できる
・ブロックチェーンに一度記録されたデータを改竄するには実現不可能と言えるレベルの作業が必要になり、手間がかかりすぎるため、理論上改竄はできないとされている
・P2Pネットワークで取引の正当性を確認するので、ブロッックチェーン上で行われる取引には管理者が必要なく、利用者が対等な立場で取引ができるとされている
ブロックチェーンに関する案件の相場は60万円〜100万円です。ブロックチェーンエンジニアはまだ絶対数が少ないため、比較的高単価の案件が多くあります。また、機械学習などの最新技術を組み合わせた開発案件の場合はより高単価の契約になります。
ブロックチェーン が活用されている業界ブロックチェーンの技術を最も活用している業界はFinTechが挙げられます。一口にFinTechと言っても幅広い分野が含まれますが、その中でも仮想通貨や金融・決済サービスといった「改竄されない確実な取引が必要」という分野で活用されています。
インターネットなどのネットワーク上で、改竄が発生した場合のリスクが高い金融取引や重要データのやりとりなどを可能にするのが「ブロックチェーン技術」です。
ブロックチェーン技術ではデータが複数のサーバーに分散保持され、それを改竄するには膨大な量のデータをまとめて改竄する必要があります。よって、改竄は現実的ではなく、結果としてデータが改竄されないという特徴を備えたデータベースです。
なお、取引の記録データをまとめたものを「ブロック」、そのブロックを連なるように鎖状に繋いだ状態を「ブロックチェーン」と呼んだことが名前の由来です。
「ブロックチェーン」は仮想通貨「ビットコイン」の基幹技術として発明された概念であり、サトシ・ナカモト氏がP2P方式の全く新しい電子通貨システムの論文を2008年に公開し。その論文に興味を持った複数のエンジニアが開発を行い、2009年にビットコインと同時に誕生したのが始まりと言われています。
なお、「ブロックチェーン」を「ビットコイン」と同じものとして認識されることがありますが、「ブロックチェーン」はあくまで「分散型台帳を実現する技術」であり、それをビットコインが使用しているに過ぎません。
登場当初は「仮想通貨のための技術」という使われ方をしていましたが、改竄されにくい特性が注目され、2018年にはウォルマートがブロックチェーンを利用した配送システムの特許を出願、2019年にはIBMがブロックチェーンを使って医療保険会社の情報共有を行うプロジェクトを発表しました。このように、ブロックチェーンは仮想通貨以外にも活用されており、今後も発展が見込まれる技術と言えます。