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はじめに

IT系の資格にはいったいどんなものがあるのでしょうか?基礎的なものから応用的なものまで幅広くありますが今回はその中でも特によく耳にする国家資格についてご紹介します。
そしてまずはどんな資格を取得すればいいのかというところもお話していきますので、未経験の方も分かるようにお話していきます。IT業界で働く人もそうでない人も受験可能な資格もありますので興味がある方はぜひ受験してみてください。
まずはなぜ資格を取得する必要があるのかといところを見ていきましょう。

なぜ資格が必要なのか

なぜ資格を取得する必要があるのでしょうか?IT系の資格に限りませんが、資格がその人の能力の証明となるからです。また、実際にどのくらいの能力があるのかということを客観的にはかるためでもあります。
そして就職する際に資格を持っているということがアピールにもなります。判断材料の一つとして資格は大きな役割を果たします。その資格の中でも「国家資格」を持っているというのは企業からの信頼や自分の自身にも繋がります。国家資格は、国から認められる資格ですので一般的に難易度も高く履歴書にも書けるので持っておくと有利なことが多いです。そのため、でここではIT系の国家資格についてご紹介します。
資格の中には、持っておくと毎月資格手当を会社から支給されたり、取得時に報酬金として手当を受けとったりすることができます。支給額は企業によって異なりますが数千円~数万円と資格の難易度が上がればそれだけ支給額も上がることが多いのでモチベーションにもなりますね。

どのような国家資格があるのか

ITの国家資格にはITの知識を全般的に幅広く問うものや専門的な知識をより深く問うものまであります。まずはIT知識を幅広く問う未経験や初心者の方向けの国家資格をご紹介します。そして次に専門的な知識を問う国家資格についてご紹介します。

①初心者向けの国家資格

先ほどもお話しましたが、まずは未経験や初心者向けの国家資格についてです。

【ITパスポート】
ITパスポートは全く業界の知識がなく「まず何を学べばいいか分からない」という方にお勧めです。ITパスポートは、コンピューターを扱う能力を問うものではなく会社の仕組みや法律、基礎的な業界用語を学びます。
そのため、ITパスポートはIT業界で働く方や目指す方のみではなく、すべての社会人向けともいえるでしょう。学習範囲はストラテジ、マネジメント、テクノロジという3つの分野に分かれています。その中でもストラテジ分野は、中学生の時に学習した「社会科」の内容と似ています。備えていて損はない知識も得られるでしょう。マネジメントやテクノロジから少しずつIT用語も出てきます。
受験料は¥5,700で誰でも受験することができます。また試験方法はCBT方式といってコンピューターを使ってマウスやキーボードで回答していくスタイルです。6割以上正解で合格です。しかし、3つの分野すべてを3割以上取る必要があります。合格率は50%前後といわれています。

【基本情報技術者試験】
基本情報技術者試験は情報処理の国家資格で、試験要綱では「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身に付けた者」と記載があります。ITパスポートをより深く広く知識を問うような資格と考えて問題ないでしょう。
受験料は¥5,700で誰でも受験することができます。6割以上正解で合格で、試験は午前試験と午後試験に分かれています。どちらも6割以上で「合格」となります。基本情報技術者の合格率は25%程度ですので4人に1人受かる計算です。

【応用情報技術者試験】
応用情報技術者試験は基本情報のさらにレベルアップした国家資格です。試験要綱には「高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」と記載されています。こちらは初心者向けというよりは実務経験を経た方向けであるといえますが基本情報と似ているのでこちらでご紹介します。
受験料や合格基準等は基本情報技術者試験と同じです。合格率は20%程度で5人に1人受かる計算で少し低めです。

②より専門的な知識が必要な国家資格

次に専門知識が必要な資格についてご紹介します。またエンジニアとしてのスキル証明としての国家資格となるものを3つほど挙げてみました。

【システムアーキテクト試験】
システムアーキテクト試験は、情報システムや組込みシステムの開発に必要とな要件を定義して、それを実現するためのアーキテクチャ(コンピューターやステム全体の設計思想や構造)を設計し、情報システムについては開発を主導する人を対象にした国家資格です。合格率は13%程度で、上級エンジニア向けの資格です。

【ネットワークスペシャリスト試験】
ネットワークスペシャリスト試験は、情報システムの企画から運用・保守までの技術支援を行う人のための国家資格です。これを持っておくことでネットワークの構築などができる専門的な知識やスキルを証明することができます。しかしこちらも合格率が14%程度で難易度が高いものになります。

【情報セキュリティスペシャリスト】
情報セキュリティスペシャリストは、情報セキュリティの管理を支援する人向けの国家資格です。合格率は15%程度でこちらの資格も難易度が高いです。

やはり応用的な知識を問う資格は難易度が高いものが多いです。その分持っておくと評価されるので、忙しい社会人でも時間を作って取る価値があるといえるでしょう。

まとめ

いかがでしょうか?ここではITに関わる方向けの国家資格について簡単にご紹介しました。業界未経験の初心者向けの資格から実務経験者向けの資格まで様々な資格があります。資格を持っておくと企業からの待遇が変わったり、自分の自身にもなりますので、ぜひ資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。