MySQLをWindowsOS搭載のパソコンにインストールしてみた
1.概要
MySQLとは
MySQLとは、リレーショナルデータベース管理システムになります。大容量のデータに対しても高速で動作して、便利な機能を多く搭載しており、実用性に長けています。また、「MySQL」は「オープンソースのデータベース管理システム」になるため、非商用利用であれば無償で使用することができ、初心者でも導入が手軽で世界でも人気の高いデータベース管理システムになります。
2.MySQLの特徴
1.学ぶメリット
- ・Webアプリの理解ができる
- ・実践で多く利用されている
データベース管理システムを使用しない「Webアプリ」はほとんどありません。MySQLを学ぶことで、データベースとの連携、データの操作などを理解することができるだけでなく、Webアプリ開発の場でもその真価を発揮します。
サーバー構築の場において「LAMP環境」と呼ばれる「Linux」+「Apache」+「MySQL」「PHP(またはRuby)」を組み合わせたWebアプリケーションを開発する環境を採用しています。LAMP環境は企業側から見れば低コストで利用できるメリットがあるだけでなく、組み合わせの言語すべてが、オープンソースであるため、人材確保がしやすいです。
2.MySQLの特徴
- ・拡張性/柔軟性が高い
- ・高性能
- ・レプリケーション
- ・セキュリティー
MySQLで作成できるアプリケーションの規模は、小さいモノから1プロジェクトで作成するような巨大なモノまで、すべてに対応できる拡張性を持ち合わせています。さらにWindowsやMac、Linux等の世に出回っているあらゆるOS環境に適用して動作します。
MySQLでは、独自のストレージエンジンを採用しています。デフォルトとして採用しているのが「MyISam」と呼ばれるデータファイルとインデックスファイルの2ファイルで保存できるストレージエンジンと「InnoDB」と呼ばれるトランザクション、行レベルに対応したエンジンを持っています。
ストレージエンジンには、特徴に応じたメリットがあればデメリットもあるため、使用用途に合わせたものを選択する必要があります。
「レプリケーション」とは、コンピューターやソフトウェアの管理をするデータ集合の複製を別のコンピューター上に作成して、ネットワークを介してリアルタイムで、大本と複製先の内容を同期させることです。MySQLでのレプリケーション機能は以下のようになっています。
MySQLでのレプリケーションには、「非同期レプリケーション」「準同期レプリケーション」「(完全)同期レプリケーション」の3つがあります。デフォルトは「非同期レプリケーション」を採用しており、プラグインで次の「準同期レプリケーション」が実装され、「MySQL Cluster」では完全な「同期レプリケーション」がデフォルトとなっています。
MySQLでは、外部からのデータアクセスによるハックや情報漏洩を防ぐために、強力なセキュリティー機能を持っています。データベースへのアクセス制御として、安全な接続を保証する「SSH」と「SSL」というセキュリティー技術をサポートしています。
3.MySQLを「Windows OS」PCにインストール
1.MySQLをインストールする前に知っておくこと
「MySQL」は36bitあるいは64bitの「Windows」に対応し、サポートされているWindowsのプラットフォームは以下の通りです。
オペレーティングシステム | 建築 | 8.0 | 5.7 | 5.6 |
Microsoft Windows Server | ||||
Microsoft Windows 2019 Server | x86_64 | •• | ||
Microsoft Windows 2016 Server | x86_64 | •• | •• | •• |
Microsoft Windows 2012 Server R2 | x86_64 | •• | •• | •• |
オペレーティングシステム | 建築 | 8.0 | 5.7 | 5.6 |
マイクロソフトウィンドウズ | ||||
Microsoft Windows10 | x86_64 | •• | •• |
MySQLは、標準アプリもしくはWindowsサービスとして実行が可能で、サービスを利用することで、標準Windowsサービス管理ツールを介してサーバーの動作をモニター及び制御することができます。また、WindowsにMySQLをインストールする場合、管理者権限を持ったアカウントを使用する必要があります。仮に持っていない場合は、PATH環境変数の編集、もしくはサービス管理マネージャーにアクセスしてインストールを行う等の手段がありますが、インストール時に障害が発生する場合があるためあまり推奨は致しません。なお、インストール完了後は、管理者権限を持ったユーザーを使用しての実行を行う必要はありません。また、「MySQL Server」パッケージのほかに、アプリケーションまたは開発環境でMySQLを使用するために、追加のコンポーネントを必要、あるいは所持していると便利です。以下はその代表例です。
- ・MySQL Connector / ODBC
- ・MySQL Connector / NET
「MySQL Connector / ODBC」は、MySQLデータベースへのドライバーマネージャーベースの「インターフェイス」と「ネイティブインターフェイス」の両方を提供し、ストアドプロシージャ、トランザクション、完全なUnicode準拠などのMySQL機能を完全にサポートします 。インストールと構成はMySQL Installerが行ってくれます。
「MySQL Connector / NET」とは、MySQLとの安全で高性能なデータ接続を必要とする.NETアプリケーションの開発を行うことができます。開発に必要なADO.NETインターフェイスを実装して対応ツールに統合します。また、「Connector / NET」は、フルマネージドのADO.NETデータプロバイダーになるため、MySQLCクライアントライブラリの使用ができません。
2.インストール
Microsoft WindowsPCにMySQLをインストールするには、いくつかの方法が存在します。今回は推奨されているMySQLのインストールの方法をご紹介します。
- 1.MySQL Installer (for Windows)をダウンロードします。
- 2.システムに適した[Setup Type]を選択します。通常は[Developer Default]を選択肢てMySQL Server及びMySQLの開発に関係のあるMySQL Workbenchなどを有用なツールをインストールします。もしくは、[Custom]セットアップを選択して必要な製品のみを手動でインストールしていきます。
- 3.MySQLインストールウィザードの指示に従って、インストールプロセスを完了させます。これにより、いくつかのMySQLがインストールされ、Serverが起動します。
注記:単一のシステムに複数バージョンのMySQL Serverを存在することができます。
注記:MySQL WorkbenchやMySQL Notfier等の有用なMySQL製品もシステムにインストールされ、デフォルトとしてこれらプログラムはインストール後に自動的に起動します。
このプロセスでは、「MySQL Installer」アプリケーションもシステムにインストールされます。後に「MySQL Installer」を使用してMySQL製品のアップグレードや再構築を実行することも容易です。
4.まとめ
MySQLはオープンソース系のデータベース管理システムであり数あるOSにも対応しています。そのため、プラットフォームの組み合わせ可否がそれぞれのバージョンによって異なるため、自分が今どのOSのバージョンを使用しているかを事前に確認してからインストールを行いましょう。
また、今回は「WindowsOS」を搭載したパソコンにMySQLをインストールする手順をご紹介しました。「MySQL for Windows」は複数の配布形式で利用することが可能です。一般的には「MySQL Installer」を使用すると自動的に 「MySQL Server」および「追加製品のインストール」を行ってくれるだけでなく、オプションファイルを作成してサーバーを起動して、デフォルトのユーザーアカウントを作成できるようにしてくれます。