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はじめに

皆さんは、普段身の回りで当たり前のように用いているものについて、一体どれほど理解しているでしょうか?電球を最初に発明したのはトーマス・エジソンではなく、ジョゼフ・スワンであり、トーマス・エジソンは電球の安定性を高めて普及した人物であること、ご存知でしたか?このように、普段当たり前に思っている知識であっても、その歴史を紐解いていくと、驚くような意外性があったりするものです。そしてそれと同時に、歴史を紐解いていくことで、当たり前の技術について理解をより深めていくことができます。
本記事では、Windowsについてその歴史を紐解いていきます。現在PCを購入しようと思ったら、とりあえずWindows、それ以外ではMacかな、というほどにOS市場を席巻しており、もはや知らぬものがいないほどの地位を確立していますが、Windowsにも、その誕生と発展の経緯があるのです。これを理解していけば、普段Windowsを操る際にも、ノスタルジーに浸ることができるかもしれません。というのは冗談ですが、より親しみを持ってWindowsPCを操れること間違いなしです。それでは早速、WindowsOSの歴史について解説していきましょう。 本記事は、以下のような記事構成でお送りしています。

・はじめに
・1.Windowsのはじまり
・2.Windows95発売
・おわりに

1.Windowsのはじまり

それでは、Windowsのはじまりについて解説していきましょう。Windowsは、1981年9月に開始された、Interface Managerという、プロジェクトから始まることとなります。Windowsは、発表が1983年11月、発売は1985年11月20日となっています。その内容は、MS-DOS上で動作するオペレーティング環境として発売されており、これはあくまでMS-DOS上で動作するアプリケーションの一種という位置づけに過ぎませんでした。MS-DOSの画面は、Windowsのコマンドプロンプト(通称黒い画面)が全体に表示されているような感じでした。その画面にコマンドを打ち込むことにより、プログラムを実行していたのです。残念ながらこちらは、MS-DOSの扱えるコンベンショナルメモリ640KBのうち、その殆どをWindowsのシステムが占有してしまい、アプリケーションボックスが自由に動けるほどのフリーメモリは残っていなかったため、実用的と呼ぶには程遠いものでありました。
その後、1987年にリリースされたWindows2.0は、MS-DOSから利用可能なメモリ容量を拡張するEMSメモリを用いて、640KB以上のメモリを実質利用できるようになっており、ウィンドウを重ね合わせることが可能になっていました。
1990年にWindows3.0が発売されており、様々な機能が網羅的に強化されました。その内容は、操作感の改良・タスク管理やメモリ管理など、文字通り多岐にわたります。1992年4月6日にシカゴでWindows3.1が発表されました。このあたりでマイクロソフトのWindowsは、業界のデファクト・スタンダード的な地位の土台が出来上がっていました。

2.Windows95発売

1995年の秋に、Windows95が発売されました。このWindows95は、一般のパソコンで大変美麗なGUIが利用可能になったために、世界的なヒット商品となりました。これまではMS-DOSとは別商品扱いで追加で購入する必要があったWindowsが、統合されて発売されました。一方でMS-DOSは、起動した時と、32ビットドライバがない時のドライバとして使われるのみで、OS自体はMS-DOSを使用していません。また、これまでのWindowsとは異なり、OSの大部分が32ビット化されていたり、アプリケーションが固有のメモリ空間を持てるように設計が改善されています。
Windows3.1でのプログラムマネージャ、ファイルマネージャは、今となっては馴染み深いWindowsエクスプローラーに統合されました。Windowsのスタートボタンなどの新しいGUIも、このときに実装されました。このWindows95の大成功によって、競合していたMac OSやOS/2とのシェアの差は拡大しました。更に、日本ではネットワーク標準搭載のWindows for Workgroupsの発売が無かったため、Windows95が発売された年である1995年は、インターネット普及の元年と呼ばれました。今普及されているWindowsに至るまで、GUIは大きく変更されていないため、様々な操作において、基盤となる操作性だといえるでしょう。

おわりに

本記事では、WindowsOSの歴史について解説していきました。はじまりはただのアプリケーションの一種だったものが、現在に至るまでデファクト・スタンダードとなっているOSになるとは、未来はわからないものですね。
Windows95は現在に続くWindowsの操作性の始祖ともいえるOSであり、デファクト・スタンダードとなった現在のWindowsOSに直接つながっているといえるOSとなっています。