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関西でIT系の転職は可能なのか?

地元が関西でUターン転職を考えている。今いる場所を変え、関西で働いてみたい。パートナーが関西に住んでいるので引っ越したい。このように様々な理由で住む場所を変え、関西で転職しようと考えている方がいるのではないでしょうか。また、引っ越しはできなくても、リモートワークで関西の案件を探そうと思っているなど、IT系職種で働く方の中で関西での転職活動や案件獲得を検討している方もいらっしゃるでしょう。

では、関西におけるIT系職種での転職は可能なのでしょうか?結論としては「十分に可能」だと言えるでしょう。多くのIT職種が常日頃から募集されており、その募集総数が減ることはありません。これは新しい案件が常に生まれ続けているからということが理由の一つです。コロナ禍の影響もあり、各企業は新しいサービスを展開して顧客を獲得しようとしています。現代では新しいサービスを行うためにはWebサイトでのプロモーションを行うことが常識化しており、Webサイトを動かすためにはWebエンジニアやネットワークエンジニア、インフラエンジニアやWebデザイナーなど様々な職種が関わっています。

関西には大阪を始めとして神戸、京都、奈良など観光業を主体として集客力のある都市が複数あります。集客力のある都市の場合は企業やお店などがWebでプロモーションを行うことは珍しくありません。大阪と神戸には港もあるため貿易業務を行う企業も多く存在します。そのような企業が多くあるということは、システム系やWeb系のIT技術者が必ず必要になります。そのため、関西においてITエンジニアは常に求められているため、関西でのIT転職は可能だと断言できるのです。

関西でのIT系募集職種

それでは、実際に関西で募集されているIT系職種にはどんなものがあるのかをご紹介していきましょう。Web系、開発系、ネットワーク系のエンジニアが多く募集されています。

Webエンジニア

現代ではWebサイトで自社の魅力をアピールしようとしない企業はほとんど無い、と言っても過言ではありません。Webサイトを構築し、自社のWebサイトで動作させるためのWebアプリケーションが正しく動くかどうかを検証するのがWebエンジニアに求められる仕事の一つです。

それだけではなく、24時間休み無く稼働しているWebサイトにエラーが起きていないかどうかをチェックし、保守運用を行うこともWebエンジニアには求められます。また、Webサイトに関連するIT職種ではWebデザイナーもあり、Webデザイナーのほうが一般的によく知られている場合もありますが、最も重要なのはWebサイトが問題なく意図した通りに稼働し続けることです。その意味では、企業やお店のWebサイトを運営するために最も必要な人材はWebエンジニアであると言えるでしょう。

アプリケーションエンジニア

スマホアプリなどのエンジニアというイメージを持たれることもありますが、アプリケーションエンジニアはWebアプリ、特にポータルサイトやECサイトなどで見られる動的なWebサイトには欠かせない存在です。Webサイトの中でメールを送信したり、サイト内で高度な絞り込み検索などができるようにするにはアプリケーションエンジニアの力が必要になるのです。

アプリケーションエンジニアに求められることはWebアプリケーションの開発だけではありません。例えば企業によっては、業務アプリケーションを作ったりすることが要求されることもあります。さらにその業務アプリケーションとWebサイト上に導入するWebアプリケーションを組み合わせた総合アプリケーションを開発することもあるので、アプリケーションエンジニアの仕事はとても多彩なものなのです。

ネットワークエンジニア

企業や組織の中で使われるPC同士をつなぐ社内ネットワークを構築したり、その運用を任されているのがネットワークエンジニアです。PC同士だけではなく、サーバーなどの「バックエンド」から、どのように安全なネットワークを個人個人のPCにまで広げていくかを設計し、運用することも求められます。例えばWebエンジニアやアプリケーションエンジニアの場合は、開発・制作する=コードを書くということになりますが、ネットワークエンジニアは実際にサーバーやPC、ルーターなどを手で触ることも多い職種です。

また、ネットワークという言葉から想像できるように、インターネット経由で直面するセキュリティの問題を回避するための知識が求められるのもネットワークエンジニアの特徴です。そのため社内ではとても頼りにされる存在であることが多く、困った時に頼られるというやりがいなどを得られる職種だとも言えるでしょう。

インフラエンジニア

インフラエンジニアとは、最もわかりやすく説明すると「Webサイトや業務アプリケーションが動く基盤を作る」のが仕事です。優れたWebサイトに画期的なWebアプリケーションを組み込みたくても、Webサイトの基盤となるシステムが不安定ではWebアプリケーションは動きませんし、Webサイトも正常に表示されません。使いやすいという触れ込みの業務アプリケーションがあっても、社内のPCにそのアプリケーションを動かす仕組みが備わっていなければ宝の持ち腐れになってしまいます。

Webエンジニアやアプリケーションエンジニアが開発したWebサイトやアプリケーションが正常に動作したり表示されるように、システム全体の土台を作るという大きな責任を伴うのがインフラエンジニアの仕事です。

IT技術者が不足している理由

そもそもなぜIT技術者は不足しているのでしょうか?最も大きな理由は、「ITを活用する場面が以前よりも格段に増えたから」です。

例えばGoogleが提供するGmailやYouTube、さらにFacebookやTwitter、そしてInstagramなどのSNSに代表されるようにWebベースのサービスや商品は以前とは比べ物にならないほど身近なものになっています。

それらのサービスや商品を活かすためにはWebの技術を持つエンジニアが必要とされます。Webの技術を問題なく動作させるためにはインフラが整備されていなければなりません。インフラ上で全てのサービスやWebサイトが動作するために十分な容量を持ったサーバーが、社内のネットワークを支える必要もあります。

それら全てを実現させるためにはITの技術を持ったエンジニアが絶対に必要なのです。しかしこれまで国内のITインフラを支えてきた技術者達は、その多くが少子高齢化社会を象徴するように、2030年頃には定年退職を迎えるとも言われています。

ある業界では「今は」不足していなくても、「これから」不足する可能性はとても高いと言われているのです。これからはトラブルなく動作するITインフラがビジネスにとっても社会にとっても、ますます重要なものになっていきます。市役所や区役所などの公共サービスも徐々にIT化が進んでいますので、今後もITエンジニアの需要は減らないでしょう。

関西でのIT転職で成功するために

関西のIT業界は関東に比べると規模が小さいのが実情です。その理由として関東を拠点とするベンチャー企業が関西でも採用活動を行い、関西の主要大学に在籍する優秀な学生を採用しているケースが多いからだと言われています。関西でもITスタートアップ企業は生まれますが、一定の規模まで成長したあとに関東へ移転することも多く、IT業界内で企業の入れ替わりが頻繁に起きているのが現状です。

しかし2025年に大阪万博が開催されることが決定したことが影響し、関東を含めた他地域からベンチャー企業が関西にやってきて拠点を作り始めたという事例も出てきています。加えて行政がIT企業に補助を行う施策を実施するなど、関西でIT企業を立ち上げるメリットも生まれ始めています。例えば兵庫県はIT企業の運営経費を、3年間を上限として最大75%補助する仕組みを導入するなど、IT企業の誘致に力を入れています。

関西のIT業界全体が土壌づくりの段階にあるため、最新情報によく触れていて経験のあるIT技術者は常に求められています。業界全体としてもこれから大きく伸ばしていこうとする推進力がある地域が関西であるため、未経験であっても知識や経験を身につけて成長したいという意欲に溢れた人材が業界としても求められているのです。

万博開催に向けて地域のITインフラ全体の整備を進めていくことになりますので、インフラエンジニア、ネットワークエンジニアを中心とした需要は大きいでしょう。訪日客のためにWebサイトや地域案内アプリなどのバイリンガル対応も必要とされてきます。関西でのIT転職は、Webとアプリ系なら「PHP、HTML/CSS、Python、Swift」。ネットワーク系は「Java、Python」。インフラ系は「Perl、Ruby、Python」などの代表的なプログラミング言語を習得していると、転職成功の可能性が高いでしょう。

まとめ:関西都市部で求人案件を探そう

大阪を中心とした関西の都市部は、東京を中心とした首都圏と並ぶ日本経済の中心です。そのため必然的に求人案件も多くなっています。東京周辺も大阪周辺も、都市部では新しく事業を開始する企業が多く、現代ではほとんどの企業は社内インフラの整備やWebサイトの構築、ネットワークの整備と無縁ではいられません。

つまり、都市部であればあるほどITエンジニアの需要は高くなるため、転職の成功率も上がる傾向が強いです。2020年10月現在はコロナ禍ということもあり、様々な企業が社内外含めて人との接触を控えています。

しかし、企業が経済活動を行うためには業務インフラの保守・運用やWebサイトを使った新しいプロモーションや営業手法を試さなければならない状況に置かれています。このような状況下では、以前にも増してITを駆使した経済活動が重要視されます。社会情勢から生まれる需要を上手く活用し、関西圏でのIT転職を実現させましょう。