支援対象地域:札幌、仙台、関東、愛知、関西、広島、福岡

  • TOP
  •   
  • コラム
  •   
  • 【職種別】IT業界の平均年収とは?年

はじめに

IT業界に興味がある方で、「平均年収はいくらなのか知りたい」と思っている方も多いのではないでしょうか。また、現在IT業界に勤めている方で「今もらっている年収は、平均より低いのか高いのか知りたい」という方や、「より高い年収を狙うための手段が知りたい」といった方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、IT業界の平均年収を職種別に詳しく紹介していきます。また、高い年収を目指す方法も合わせて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

そもそもIT業界とは?業界全体の平均年収はどのくらいなの?

まずは、そもそもIT業界とはどのような企業なのか、何を行っている企業なのかという…を解説していきます。

ITというのは、「Information Technology(インフォメーション・テクノロジー)」の略称で、日本語に訳すと「情報技術」という意味です。この結果から直訳すると「IT業界=情報技術業界」、つまり、パソコンやインターネットに、情報システムに関係のある事業を行っている企業を指します。

今の時代、パソコンやインターネットなどの普及により、IT業界は今後も様々な分野で注目を浴びることでしょう。

そんなIT業界の平均年収はどのくらいなのでしょうか。IT業界の平均年収は、男性475万円・女性383万円、全体で約446万円となっており、生涯賃金に換算すると2億5579万円となっています。また年代別でみると、20代368万円・30代492万円・40代594万円・50代以上736万円程度となっており、年齢を重ねるごとに年収も上がっていることがわかります。

では、全体の平均年収はいくらなのでしょうか?結論からいうと、408万円程度となっています。このことから、IT業界で働いた場合、全体平均より「50万円以上高い」年収が見込めるでしょう。

IT業界にはどのような職種があるの?

職種別の平均年収を説明する前に、IT業界にはどのような職種があるのかについて説明していきます。

IT業界は、大きく分けると「インターネット・Web」「情報処理」「ハードウェア」「ソフトウェア」となり、それぞれの仕事内容は以下のようになっています。

  • インターネット・Web:インターネットを用いた情報のやり取り、サービス提供を行う
  • 情報処理:システム構築を行い、企業の課題をヒアリングした後に業務の効率化・省力化などに役立つパッケージを提案
  • ハードウェア:ハードウェア開発
  • ソフトウェア:ソフトウェア開発

IT業界といっても上記のようにさまざまな業界が存在し、職種の種類も豊富に存在します。そこで、とくに知名度の高い「エンジニア」「デザイナー」「プロジェクトマネージャー」「マーケティング」「営業」について説明します。

  • エンジニア:開発言語を使用してシステム開発やアプリ開発などを行う
  • デザイナー:クライアントのニーズに応じたデザインを考案し、使いやすさ・見た目・色合いなどの開発を行う
  • プロジェクトマネージャー:様々な職種をまとめ、一つのプロダクトを伸ばす
  • マーケティング:Webを使用したり、テレビコマーシャルを使用したりしてマーケティングを行う
  • 営業:アポイントメントの獲得から契約までを担当

【職種別】IT業界の平均年収まとめ

ここからは、いよいよ職種別にIT業界の平均年収を紹介していきます。

まずは、プログラマーから見ていきましょう。プログラマーといっても、さまざまな分野があります。

某媒体では、Webサイト・インターネットサービス系の平均年収は約571万円、パッケージソフト・ミドルウェア約563万円、ゲーム・アミューズメント系は約560万円、Web・オープン・モバイル系は約532万円となっています。

次は、システムエンジニアの平均年収を見ていきましょう。パッケージソフト・ミドルウェアの平均年収は約約567万円、DB・ミドルウェア設計/Web・オープン・モバイル系は約557万円、アプリ設計/Web・オープン・モバイル系は約554万円、通信制御ソフト開発/制御系は約543万円、アプリ設計/汎用機系は約535万円、マイコン・計測・画像等/制御系は約529万円、DB・ミドルウェア設計/汎用機系は約528万円となっています。

Webデザイナーの場合は、フロントエンジニア・オーダー約809万円、Webデザイナー約488万円となっています。また、SEOコンサルタントの場合は、アクセス解析・統計解析約520万円、SEOコンサルタント・SEMコンサルタント約473万円となっています。さらにプロジェクトマネージャーの場合は、Web・オープン・モバイル系約638万円、制御系約550万円となっています。

次は、セールスエンジニアの平均年収を見ていきましょう。プリセールス・セールスエンジニアの平均年収は約609万円、家電・コンピューター・通信機器系は約454万円、工作機械・ロボット・機械系は約442万円、自動車・輸送用機器系は約347万円となっています。

ITコンサルタントの場合は、システムアナリスト約1,609万円、システムコンサルタント(業務系)約932万円、システムコンサルタント(ネットワーク・通信)約807万円、パッケージ導入コンサルタント(ERP・SCM・SRM等)約650万円、セキュリティコンサルタント約638万円、システムコンサルタント(DB・ミドルウェア)約583万円となっています。

このように同じIT業界ですが、平均年収にはかなり大きな差が生じます。その理由は、職種によって年収が異なることが大きな要因です。

マネージャーやITコンサルタントなどの職種は、「誰でもすぐになれる」というものではありません。開発経験・高いITスキル、更にマネジメントスキル・コミュニケーションスキルなどのように、高いスキルが求められます。ほとんどの場合、システムエンジニア・プログラマーといった開発経験を重ね、少しずつキャリアアップをしてからマネージャーなどになります。このように、誰でもすぐになれるものではなく、高い水準のスキルを持っているからこそ高い年収を期待できるのです。

IT業界で高年収を目指すために必要なこととは

IT業界の平均年収は職種によって大きく異なるのが分かったと思います。では、一体どのようにしたら高い年収を手に入れることができるのでしょうか。そこで、ここからは、高い年収を目指す方法を紹介していきます。

高い年収を得る方法は以下の通りです。

  • スキルアップする
  • 資格を取得する
  • 転職する
  • フリーランスになる

それでは、詳しく見ていきましょう。

スキルアップする

高い年収を目指すためには、「設計から運用までの経験値アップ」「ニーズのある言語の習得」「コミュニケーションスキルアップ」が必要です。それでは、詳しく見ていきましょう。

まず紹介するのは、経験値を上げる方法です。IT業界で高い年収を目指す場合、どうしても経験値が必要になってきます。例えば、Slerの場合にはシステムの設計から運用などを行い、実際に稼働して日々のメンテナンス・フォロー・機能向上などの対応を一通り経験する必要があります。一通りの流れを実際に経験することで、それぞれのフェーズごとに起こりうるリスクや求められるものを予測でき、対応できるからです。どんなに優秀なエンジニアであっても、限られた工程しかできない場合、高い年収は期待できません。そのため、高い年収を目指す場合経験やスキルアップが必要です。

また、ニーズのある言語を習得することも重要なポイントです。IT業界は常に進化しているため、次々に新しい開発言語やツールが誕生しています。なかでも、現場で使われることが多く、習得している人が少ない言語やツールが扱えるエンジニアは重宝されます。そのため、企業が求めている言語やツールを扱えることも重要なポイントの一つです。

また、コミュニケーションスキルも大切です。クライアントが求めているものや問題点をヒアリングし、どうすれば解決できるのか考え、解決するシステムを提案します。その為、相手の話を正確に聞き取るスキルと、相手に合わせて分かりやすく説明するスキルが必要です。クライアントが求めているものと異なっていると、修正するために工数がかかる・赤字が出る場合がある為、コミュニケーションスキルも重要なポイントとなります。

資格を取得する

IT業界で高い年収を目指すためには、資格を取得するのも良い方法です。

  • システム監査技術者試験:客観的な立場から、情報システムを監視、リスクやコントロールの点検・評価、結果報告や改善勧告を行う
  • プロジェクトマネージャ試験:システム開発プロジェクトの計画立案から人材の確保・品質・予算・工程管理までプロジェクト全体の責任を持つ
  • ITストラテジスト試験:企業の経営戦略を実現するため情報技術を活用し、事業戦略を立てて推進する

上記のような資格を取得するのも、高い年収を目指す上で大切なポイントとなります。

転職する

高い年収を目指すために、大手企業や元請け企業、外資系企業に転職するのも一つの手です。それでは、見ていきましょう。

企業の規模が大きくなるほど、その企業が扱う案件の規模も大きくなる傾向にあります。もちろん、作業量や責任も比例して大きくなりますが、その分収入も増えます。

また、元請け企業の場合は、プロジェクトの進行や管理などを自社で行い、開発業務を下請け企業へ回しているというケースもあります。この際の発注金額は元請け企業が決めているため、下請け企業よりも利益を出しやすいという特徴があります。

その他にも、日経企業と比較すると外資系企業の方が高い給料を設定しているケースが多いです。また、日系企業では年功序列の企業が多いですが、外資系企業は実力主義の企業が多いため、成果によって給料が変わります。そのため、自分のスキル次第、成果次第で高い年収を目指せます。

フリーランスになる

高い年収を手に入れるために、フリーランスとして独立するのも一つの手段です。

企業に所属していると、自分の成果を正確に評価してもらうのは難しい傾向にあります。しかし、フリーランスの場合は自分の成果が報酬に直結します。そのため、自分の持っているスキル次第で高い年収を目指せます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。IT業界と一口に言っても、様々な職種が存在しています。また、職種によって必要となるスキルや経験が異なります。そのため、今回紹介したように最も高くて1,609万円システムアナリスト、最も低くて347万円セールスエンジニア(自動車・輸送用機器系)と、幅広くなっています。もちろん、勤めている企業やフリーランスかどうかによっても年収は異なります。

そのため、年収アップを狙うなら転職やフリーランスとして独立するといった方法、もしくは資格取得やスキルアップをするなど、さまざまな方法が存在します。年収アップを図りたい方は、今回紹介したことを参考にしてみてください。