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本記事では、IT業界のブラック、ホワイトの見分け方について書いていきます。

1.IT企業はブラックが多いのか

IT業界はブラックだというイメージはどこから来ているのでしょう。中には定時で上がれ、有給休暇も消化でき、職場環境が良好なIT企業も数多く存在しています。その一方で、長時間労働が慢性化、社内の雰囲気が荒れて、パワハラやモラハラが横行するような企業もあるのは否定できません。IT業界=ブラックという認識は、一部のブラック企業に勤めた人の口コミによるものが大きいです。

IT企業がブラックな体質を抱えるようになったのは、中小企業は個人事業主も含めて競合他社が多く、とくに価格競争は激しいです。クライアントからの要望も厳しいものになれば、そのしわ寄せは従業員にきます。

またリテラシーの低い顧客を相手にすると適正なスケジュールなどについて理解をしてもらえないこともあります。とにかく短期での納品を求められ、頻繁に仕様変更まで求められ、現場の負担が増します。仕事を取るために無理を通すと次からも無理難題を押し付けられ負のスパイラルの流れに入り、止められなくなります。

顧客から直接仕事を請け負っている企業はまだ余裕がある所が多いですが、IT業界では二次請け、三次請け、四次請けが常態化しています。下になればなるほど利益は縮小され、仕事はハードになり、ブラック化していきます。IT業界全体にこうした構造的な問題があるのでブラックのイメージがついてしまします。

・ホワイト企業はないのか

IT業界はブラック企業ばかりではなく誰が見ても良好な職場環境と感じるホワイト企業も当然あります。
しかし、どんな会社であっても繁忙期は「一人あたりの仕事量が多い」「毎日終電ギリギリまで働く」といった、過酷な労働環境になるケースはあります。設立したばかりの企業などがこのような状態が繁忙期外でも続く傾向があります。
過酷な状況でもやりがいがあると感じるのであればそれはその人にとってホワイトですが、それを人に押し付けるとブラックになります。
何をもってホワイト企業なのか決めるのは難しいところはありますが、一般的に見てここはホワイトだなと思うポイントを次の章でまとめていきます。

2.ホワイト企業の見分け方

①離職率が低い

ホワイト企業は、働きやすいから離職率が低いです。
離職率を調べる方法は、就職四季報を見るとわかりますのでブラック企業に入って人生きつい思いをするより、四季報を買いましょう。
就職四季報にも離職率を書いてない企業は就職の選択肢から外しましょう。
また、自社のホームページで離職率を公開している企業は、離職率が低いことを自慢できるので、かなり信用できます。

②売上と従業員数が右肩上がり

成長している企業であり、人材を確保できているので激務度が低いです。
売上が伸びておらず、従業員数が減っている企業は衰退企業で、売上が伸びているのに従業員数が増えていないのはかなりの激務ですので注意してみましょう。
ちなみに売上と従業員数の推移がわかるのは、就職四季報、ホームページ、有価証券報告書(上場企業のみ)となります。

③SNSや会社の口コミサイトを見る

ホワイト企業はSNSや口コミサイトを見てもひどくかかれていることは少ないです。
例えば、ネットで「社名 評判」と検索してみると口コミが出てきますので荒れているとブラック企業の可能性があります。
この方法だと、立ち上がったばかりの企業の情報は出てきませんので注意してください。

下記のように、詳細を紹介しているサイトもあるのでぜひ参考にしてみてください。

④残業代100%支給

ホワイト企業は、残業が少ないので残業代を100%支給します。
みなし残業代、固定残業代、裁量労働制は残業代に上限があり、上限を超えても残業代をもらえない仕組みです。
みなし残業代込みと書かれていても企業によっては、超過分全て支給と追記で書かれているところも多く、そういった企業は残業代100%支給と考えて大丈夫です。

⑤残業が長すぎない

ホワイト企業は、人材の確保ができているので、1人あたりの残業時間が短いです。 しかしIT企業は繁忙期があるため、残業ゼロというのはなかなか難しいですが、残業が短い会社は存在します。

月間の残業時間が80時間以上は、厚生労働省が定めた過労死ラインを超えていますので80時間未満の会社を選びましょう。
80時間は目安ですので少なければ少ないほうがいいです。

⑥研修制度がある

ホワイト企業は研修期間がしっかり設けられています。

⑦福利厚生が多い

福利厚生制度が充実している会社は社員を大切にしている証拠ですのでホワイト率が高いです。
稀に制度はあるが使いにくい雰囲気がある会社もありますが、そこは企業説明会などで確認してみるといいでしょう。

⑧休暇制度が多い

ホワイト企業は有給を取りやすくする工夫として独自の休暇制度を設けているところが多いです。
有給をしっかり取れると言うだけでもホワイトに感じるでしょう。

⑨面接でどんな質問も答えてくれる

一般的に残業や給料、休みについて聞くとやる気がないと思われて落とされるという話を聞いたことがあると思います。
しかしその考えこそがブラックなのです。
ホワイト企業は後ろめたいことがないのでそういった質問にも理解があります。
やる気、根性論のようなかなり曖昧な回答が来たら怪しく思いましょう。

⑩内定をすぐには出さない

ホワイト企業は応募数が多いためすぐに内定を出せないケースが多いです。
一方、ブラック企業は誰でもいいからとその場もしくは即日内定を出すことがありますので注意が必要です。

まとめ

ここまでホワイト企業の見分け方など紹介してきました。
上記が全てというわけではありませんが、ホワイト企業に入りたいと思う方は当てはまるものが多い会社を選びましょう。
全て当てはまる会社は少ないかもしれませんので、どこまで許容できるのか自分で考えて就職活動に望まれてください。