支援対象地域:札幌、仙台、関東、愛知、関西、広島、福岡


アマゾンが提供する世界で最も包括的で広く採用されているクラウドプラットフォーム「AWS」。 今回はAWSの利用方法の一つである「VMWare Cloud on AWS」の機能と利用した際の価格についてご紹介いたします。

AWSとは?

AWSとは大手インターネット通販会社であるamazonが提供する世界シェア首位のクラウドプラットフォームです。 ネットワークやサーバー、ストレージなどのコンピュータ機能をクラウド上で提供することによって、容易かつ迅速に情報インフラを構築することが可能です。 もとはamazonの膨大なデータを処理するため開発され、2006年から販売されました。10年以上経過しているサービスですが、現在でも驚異的なスピードで売り上げを伸ばし続けています。

AWSの特徴として、「初期費用が掛からず、機能を迅速に提供できる」ことが挙げられます。amazonでは継続的に料金の値下げを行っているため、非常に低価格でサービスを利用できます。 また、最先端のクラウドサービスを160種以上用意されていることや、データ障害や災害への対策として世界中にデータセンターが設置されていること、ISO27001などの様々なセキュリティ基準を満たしていることなどが人気の理由であると考えます。

AWS Outpostsとは?

AWS OutpostsとはAWSが提供するサービスの一つで、AWSが持つクラウドインフラと同じ機能をオンプレミス環境へ構築することにより、ユーザーのサーバーや会社自体をデータセンターとして利用する事が可能になります。 オンプレミス環境で稼働させている製造工程の管理システムを使用している製造業や、市場データなどを処理するためのシステムを利用している金融業、患者の診療記録の処理用のシステムを使用している医療業界など広い範囲で利用されています。

AWS Outpostsを利用する事で、AWSが提供している多様なサービスの中から、以下の機能を利用する事が可能になります。

仮想サーバーを構築するサービスである「Amazon EC2」

仮想サーバー用の外付けHDD的なサービスである「Amazon EBS」

完全マネージドコンテナオーケストレーションを提供する「Amazon ECS」

AWSでKubernetesを容易に利用できるようになる「Amazon EKS」

ビックデータを利用するためのフレームワークを簡単に実行するためのプラットフォームである「Amazon EMR」

ユーザー専用のプライベートなクラウド環境を提供する「Amazon VPC」

リレーショナル型データベースである「Amazon RDS」

AWSが提供するオンラインストレージである「Amazon S3」

AWS Outpostsのメリット

AWS Outpostsを利用するメリットは以下のようなものが挙げられます。

安全性を高めたオンプレミス環境

AWS Outpostsを利用すると管理の主体はAWSが行うようになります。そのため、通常のオンプレミス環境よりもしっかりとした保守体制を受けることができます。 また、環境の構成はユーザー側で決められることや先述したAWSの機能を利用できることなど、AWSを最大限有効活用することが可能になります。

優れた監視システム

オンプレミス環境であってもシステムの稼働率や障害の発生を見張るために監視システムは必要です。AWS OutpostsではAWSが提供している監視システムがオプションとして備わっているため、 独自で用意する必要がありません。また、この監視システムは不正アクセスの防止などの役割も担ってくれます。

クラウドとオンプレミスの共存

AWS Outpostsを利用する場合、クラウドとオンプレミス環境両方のメリットを受けることが可能です。具体的に挙げるならば、オンプレミス環境とAWSそれぞれが持つセキュリティ機能を合わせて、 さらに高いセキュリティを実現したり、オンプレミス環境にAWSの高い拡張性を備えることが可能となっています。

AWS Outpostsの価格

AWS Outpostsを利用する場合、3年間継続利用する必要があります。支払い方法は全額前払い、一部前払い、前払いなしの3種類から選択可能です。 一部前払い、前払いなしを選択した場合は月額の料金が3年間適用されます。 利用するための価格は下記のような項目が存在し、利用者側の求める環境に合わせて選ぶことが可能になっています。下記に記載した価格は全額払いの場合の価格になります。

「開発およびテストの単位」約23,412,730円~15,653,561円

「汎用単位」約90,348,015円~23,413,617円

「コンピューティング最適化単位」約81,827,877円~21,282,620円

「グラフィック最適化単位」約79,825,116円

「メモリ最適化単位」約98,887,454円~54,456,664円

「ストレージ最適化単位」約49,722,961円

「EBS ストレージティア」1GBごとに月額約69円~19円

「S3 ストレージティア」1GBごとに月額約11円

まとめ

今回はAWS Outpostsの概要やメリット、価格についてご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか? クラウドサービスとオンプレミス環境のいいところを利用でき、AWSのサービスも同時に受けることができる非常に魅力的なサービスであると感じました。 この記事を読んでくださった方にAWS Outpostsの魅力が少しでも伝われば幸いです。