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SE(システムエンジニア)とプログラマーの平均年収

SEとプログラマーはどちらもIT業界で年収が高いイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。SEとプログラマーは、似ているようで双方の仕事内容なども大きく異なります。また、仕事内容が異なるということは、求められるスキルなどもそれぞれ違います。
初めに、SEとプログラマーの仕事内容の違いや平均年収についてご紹介します。

SE

SEは、プログラマーとは違い基本的にはコードを書きません。プログラミング言語を使用して何かを制作するというよりも、クライアントとの話し合いに基づき、希望通りにシステムを設計していく業務が中心です。
ただ、人手が足りない場合には補助としてプログラミング言語を使用するため、スキルがある方が仕事の幅が広がります。しかし、SEはプログラミングスキルよりも、コミュニケーション能力などが重要視されます。そのため、SEとして働こうと考えている方はプログラミングスキルよりも、コミュニケーションスキルなどを磨くことをおすすめします。
また、SEの平均年収は、約550万円です。年代によって若干のバラつきはありますが、大体500~600万円の間が一般的と言えるでしょう。現在ではIT人材が圧倒的に不足しており、今後もIT人材の需要が高まっていくことから年収が上がる可能性は十分考えられます。ただ、60歳を超えると約200万円近く平均年収が下がっているのも特徴です。

プログラマー

SEがシステムの設計などを中心に行うのに対して、プログラマーはSEがクライアントと定めた事項を、実際にプログラミングするのが仕事です。そのため、求められるスキルもSEとは異なり、コミュニケーション能力よりもプログラミングスキルが重要視されます。
また、未経験からSEにいきなりキャリアアップするよりも、プログラマーからSEへキャリアアップする方が良いでしょう。特に、プログラマーからSEへキャリアアップすることで、プログラミングができるSEとなり、貴重な存在となります。
プログラマーの平均年収は約400万円です。同じIT業界でもSEと比べると、全体的に下がるのが特徴です。しかし、この数値はあくまで平均値のため、プログラミング言語のスキルに応じて年収を上げることもできるでしょう。

SEとプログラマーの年収に差が出る理由

同じIT業界ですが、SEとプログラマーでは平均年収に大きな違いがあります。平均年収に差が出る主な理由は下記の3つです。

・仕事内容
・スキルの違い
・経験年数

SEとプログラマーでは、上記の3つが大きく異なります。これらの違いを知ることで、SEとプログラマーの年収に差が出る理由がわかるでしょう。続いては、これらを詳しく解説します。

仕事内容

年収に差が出る理由として大きく影響しているのが仕事内容です。前述したとおり、SEとプログラマーの仕事内容は似ているようで異なります。プログラマーは基本的にプログラミングするためにデスクワークが中心なのに対して、SEは様々な人と話し合いを重ねてシステム設計を進めていきます。プログラマーとは仕事の幅や量、求められるスキルにも違いが出てくるため、平均年収が高いと考えられます。
また、SEの仕事内容は知識や経験、スキルなどが必要なため、それらを持ち合わせた人材が少ない傾向にあります。そのため、SEとプログラマーでは年収に差が出ると言われています。

スキルの違い

前述したようにSEとプログラマーは仕事内容が異なるため、求められるスキルも異なります。プログラマーは、周りとコミュニケーションを取れるスキルとプログラミングスキルさえあれば十分です。しかし、SEとして働くためにはプログラマーで必要とされるスキルに加えて、ITに関する知識や提案力、マーケティングスキルなど様々なものが求められます。
そして、それらのスキルを身に付けるには、様々な知識や経験が必要となるため、平均年収も上昇します。特に、プログラマーからのキャリアアップや転職では、プログラミングができるSEとして貴重なため、より高い年収で働くことができるでしょう。ただ、スキルを持った状態で会社へ入らなくても、研修などでスキルを高めることもでき、現在年収が低い方でも年収アップを望めます。

経験年数

経験年数や勤務年数によっても平均年収は大きく異なります。特に、日本では年功序列制度や終身雇用制度などの名残が強く、年齢が上がれば上がるほど平均年収が高いという事実もあります。ただ、IT業界では年功序列制度や終身雇用制度の意識が低いため、スキルや経験年数が高ければ誰でも年収を上げることが可能です。
また、実務経験の有無や年数によっては、未経験からでも努力次第で高い年収で働くことも可能です。そのため、もしこれから未経験でSEやプログラマーとして転職を考えている方は、まず年収が低くても実務経験を積める環境をおすすめします。そして、ある程度の実務経験を積んだら、転職することでSEやプログラマーとして年収を上げることが可能です。

SEとプログラマーが年収を上げる方法

ここまで、SEやプログラマーの平均年収やSEの方が平均年収が高い理由についてご紹介しました。ただ、SEとプログラマーに関係なく年収を上げる方法が下記の4つです。

・スキルを磨く
・転職・独立する
・経験値(実績)を増やす
・副業をする

あなたの現在の働き方や経験年数、スキルによって上記のいずれかを試すことで、年収を上げることが可能です。そのため、SEやプログラマーとして働いていて、年収が低い方でも諦める必要はありません。最後に、これら4つについて詳しくご紹介します。

スキルを磨く

SEやプログラマーなどは、スキルによって仕事内容や年収が変わる職種です。そのため、まずはスキルを磨くことで、年収アップが期待できるでしょう。ただ、それぞれの業務の中で求められるスキルを見極め、それらを磨くことが大切です。
プログラマーであれば、プログラミング言語を「深める」又は「新たに習得」することをおすすめします。新たに習得する方は、会社内で重要視されているけど使用できる人が少ないプログラミング言語を学ぶことが大切です。
また、SEであれば、プログラミングスキルはもちろんのこと、提案力(営業力)やマーケティング、デザイン等に関するスキルも役立つことがあります。特に、SEの中でもプログラミングができるSEは少ないため、重宝されるでしょう。
大切なのは周りと差別化を測り、「あなたにしかできない」と思わせることです。そうすることで、どこで働いても市場価値の高いIT人材となることができます。これらを意識してスキルを磨くとこで、より高い年収で働くことができるでしょう。

転職・独立する

SEやプログラマーは、転職や独立することでも年収アップが可能です。すでに現在の職種で、ある程度の経験年数を積み、様々なスキルを習得している方は、転職や独立をすることで年収を上げられる場合が多いです。
中でも、独立してフリーランスエンジニアとして働くことをおすすめします。もちろん、会社員として働いていることで福利厚生や社会的信用など、得られるメリットは多いです。
しかし、フリーランスとして自分自身で仕事を請け負うことで、会社員として働くよりも多くの報酬を受け取ることが可能です。ただ、安定した給料や福利厚生、社会的信用などを重要視される方は、独立よりも転職することをおすすめします。独立や転職を考えている方は、自分が何を重要視しているのかを考えることが大切です。

経験値(実績)を増やす

スキルを磨いたり、転職・独立するという方法以外にも、経験値を増やすことで年収を上げられます。特に、SEやプログラマーの年収には業務別の経験年数などが比例する場合が多いです。そのため、転職や独立を考えるだけでなく、今いる会社で経験値を増やすこともおすすめです。
特に、今いる会社で経験値を増やすことをおすすめする理由として、転職や独立をしても必ず年収が上がるわけではないからです。中には、転職や独立をして年収が下がる場合もあります。そのため、まだ経験値が少ない方などは、今の会社で経験値を積むことがおすすめです。
現在SEやプログラマーとして働いているのであれば、最低でも2~3年ほどは経験値を増やすために、在籍しましょう。2~3年ほど経験値を積むことで、独立や転職をした際に年収を上げられるだけでなく、担当できる仕事も増えるでしょう。

副業をする

副業が可能な会社であれば、SEやプログラマーの仕事を通じて得たスキルを副業で活かすという方法もあります。副業をするため、プライベートな時間は減りますが、仕事をした分だけ確実に年収を上げることができるでしょう。
ただ、副業をする際に注意しておかなければいけないのが情報漏洩です。特に、SEやプログラマーが会社内で得た情報などを副業で使用する場合には、情報漏洩のリスクもあります。そのため、会社内の情報などは漏洩しないように気をつけながら副業することがおすすめです。
副業をする場合には、事前に会社の規定を確認し、トラブルを起こさないように心がけましょう。

まとめ

今回は、SEとプログラマーの年収の違いについてご紹介しました。今回ご紹介した通り、同じIT業界に勤めていても、仕事内容などによって年収に大きな差があります。
ただ、様々なスキルの習得や働き方によって、誰でも年収を上げられる可能性がほとんどです。そのため、年収を上げたいのであれば、今回ご紹介した内容を実践することをおすすめします。常に、あなた自身がIT人材として市場価値の高い人間になることを心がけると、自然と年収も上げることができるでしょう。