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はじめに

リモートワーク増加の背景に伴い、IT系の求人の中でも「在宅OK」や「完全リモートワーク」などの表記が増えてきました。企業側はしかたなく導入しているところも多いですが、在宅勤務こそ今後の働き方の代表となるのではないでしょうか。時間や場所に囚われず家族や大切な人との時間が増えるので、労働者にとって求人を探す際の主要な選択肢となること間違いなしです。今回は、IT系の求人・ITエンジニアの求人で在宅案件が多い職種を選びました。また気になる年収についても解説します。

在宅での勤務が可能なIT系の求人はあるのか

昨今においてはリモートワークや在宅勤務が増えてきた背景があり、在宅勤務を希望する方も増えてきました。在宅での勤務が可能なIT系の求人があるのか、みていきましょう。

ITエンジニアこそ在宅勤務しやすい職種

実はIT系の求人・ITエンジニアの求人こそ、在宅勤務に適していると言えます。なぜなら、PC1台があればいつでもどこでも仕事ができ、Web系の開発やシステムの運用といった業務内容であれば在宅勤務が比較的しやすいからです。期日までに成果物を完成させれば良いプロジェクトであれば、チーム内の連携はチャットやオンラインビデオなどで済ませ、作業自体は在宅で行うことが可能です。

在宅IT求人の平均年収

気になるのは在宅勤務した場合の年収です。IT系の求人の中にも様々な職種があり、経験やスキルセットによっても異なりますが、システム開発(Web、オープン系)が約512万円、社内システムエンジニアが約510万円、システム開発(汎用機系)が約508万円となっています。年齢別にみると、20代が400万円くらい、30代が500万円くらいになるようです。

在宅のIT系の求人の探し方

在宅でのIT系の求人はどのように探したら良いのか解説します。

IT・Web系に強い転職エージェントを活用する

まずは、IT・Web系に強い転職エージェントを活用することをおすすめします。こういった転職エージェントは数多くありますが、それぞれ特徴や強みが異なり、利用者が受けるメリットも違います。ただ求人を探すだけでなく、カウンセラーにキャリアの相談をしたい、元エンジニアのカウンセラーに技術的な話を聞いてもらいたい、高収入の案件のみ紹介してほしい、など求人探しとは別に付随して目的や要求がある場合は、それを満たす転職エージェントを探すと良いでしょう。

クラウドソーシングサービスで案件を探す

2つ目の方法は、クラウドソーシングサービスで案件を探す方法です。仕事をしたいワーカーと、仕事を依頼したいクライアントを結びつけるオンラインの受発注サービスです。登録したら、あとは案件を探し応募・提案します。クライアントと契約が成立したら、納期や仕事内容の詳細について細かく確認し早速仕事開始です。こういったサービスは気軽に利用でき、早ければ登録したその日に案件を獲得することができるというメリットがあります。しかし、相場よりも低単価なものが多く、クライアントとワーカー間のトラブルも頻繁にあるため注意が必要です。登録したての初心者に悪質なスカウトメールを送ってくるクライアントもいるので、必ず利用規約やルールを守り自分の身は自分で守る意識を持った上で利用しましょう。

在宅ITエンジニアの採用を専門に行う会社に応募する

在宅ITエンジニアの採用を専門としている会社もあります。先に挙げた転職エージェントではなく、企業・会社に直接応募するものです。在宅ITエンジニアの採用しか行っていないので、採用してもらえれば豊富な案件の中からスキルセットにあったものを選べます。在宅勤務専門ですが、フリーランスではなく会社に属しているので、福利厚生の恩恵も受けられます。すでに何かしらのITスキルがある人は、応募してみると良いでしょう。しかし、全くの未経験の場合は採用自体が厳しくなります。なぜなら、在宅勤務専門の会社の場合、教育の機会が取りづらいからです。このような在宅ITエンジニア専門の会社も少しずつですが、増えてきました。

異業種交流会やIT系のセミナーに行く

IT系の求人を探す方法の4つ目として、異業種交流会やIT系のセミナーに直接出向き、人間関係や仕事のつながりを増やすという方法です。様々な業種の方々と名刺を交換し、繋がりを広げておきましょう。思わぬ依頼が飛び込んでくるかもしれません。例えば、カフェのオーナーと知り合いになったとします。お店のホームページを作成する仕事を獲得したり、コーヒーのオンライン注文のシステムの開発を依頼されたり、という機会があります。IT業界の求人だけに絞って考えると選択肢は狭くなります。様々な業種・職種でIT人材が必要であることを自覚し、飛び込んでみると良いでしょう。

SNSやWebサイトを活用する

現在は、FacebookやTwitter、Instagramなど、SNSサービスが世界中で拡大しています。個人だけでなく企業も当たり前のようにSNSアカウントを持ち、宣伝や情報の開示に使用しているほどです。不特定多数の人に見られるということはメリットもデメリットもありますが、もしIT系の求人を探しているのなら、このようなSNSサービスをうまく活用するのも手段の1つです。自分のスキルセットを開示しポートフォリオのリンク先をプロフィール欄に貼り付けておけば、自身のページを訪れた不特定多数の人が閲覧できるようになります。技術的なつぶやきを投稿し続けるのも良いでしょう。プライベート用のアカウントとは別に作り、仕事用アカウントとして情報に一貫性を保つことを心がけましょう。

在宅ワークがしやすいIT系の職種

次に、在宅ワークがしやすいIT系の職種を紹介します。ITエンジニアの中には様々な職種があります。それぞれ仕事内容が異なり、必要なスキルや言語も異なります。ここでは、在宅勤務が比較的しやすい職種のみピックアップして紹介します。

Webデザイナー

WebデザイナーはPCとPhotoshopやIllustratorなどのソフト、そしてインターネット環境さえあればどこにいてもできる職業です。インターネット広告媒体はテレビCM広告費に迫る勢いで年々成長しています。つまり、目まぐるしく変化のある業界ですが、トレンドを抑えてきちんとやっていけば在宅でしっかり稼ぐことができる職種になるのです。

フロントエンドエンジニア

Webアプリケーションなどでユーザーが画面越しに触れる部分、フロントエンドの設計や構築を行う職種です。デザイナーが設計したデザインを元にHTML、CSS、JavaScriptを駆使して、ブラウザに表示できるようにコーディングを実施します。在宅の求人も多く、チーム内のコミュニケーションはSlackやChatworkなどでスムーズに行うことができます。

プログラマー、SE

専門性の高いプログラマーやシステムエンジニアの在宅求人もあります。仕事内容はこの中でさらに細かく分かれ、スマートフォンのアプリ開発やツールの作成、データ解析など、挙げるとキリがありません。しかし、基本的には設計書や仕様書など元になる資料を参考にプログラミングしていく作業がほとんどなので、在宅勤務しやすい職種の1つであると言えます。

データサイエンティスト

データサイエンティストも、在宅勤務しやすい職種の1つです。データサイエンティストとしての能力を駆使して様々な仕事ができる、といった方が正しいでしょうか。例えば、売り上げ・顧客データ管理ツールの作成、AI・機械学習導入の統計分析・データ加工ロジック作成、Webサイトデータ収集機能の開発など、様々あります。もちろんフルリモート可能で、データサイエンティストは特に高度な技術力が必要なため、副業でも本業レベルの収入を得られる案件が多いのです。

ITヘルプデスク、テクニカルサポート

ITヘルプデスク、テクニカルサポートなども、在宅勤務しやすいIT求人の1つです。電話やメールで顧客からの質問や問合せに回答することがメインなので、インターネット回線と専用の電話などは必須です。

在宅IT系求人の課題

在宅IT系求人の現状は、リモートワークを導入せざるを得ない企業とリモートワークしたい労働者の需要と供給がマッチしており、件数が増えつつあります。しかし、在宅ならではの課題もあります。在宅勤務自体がまだまだ新しいワークスタイルのため、企業側が十分な準備ができなかったり、勤怠管理や人事評価のシステムが整わなかったり、模索している企業も少なくありません。一方で、労働者側も在宅勤務を経験することでメリットやデメリットに気付き始めています。家にいる時間が増えるので、朝はゆっくりできますし混み合う満員電車に乗る必要もありません。しかし、これまでの対人によるコミュニケーションがチャットやオンラインビデオになることにストレスを感じる人も少なくありません。在宅勤務に関しては発展途上の段階であり、模索中の企業は非常に多いことを頭に入れておきましょう。自分がこれから所属する企業もそのような可能性があるということを念頭に置いて、求人探しをすると良いでしょう。

まとめ

今回は、IT求人やITエンジニアで在宅勤務できる求人について解説しました。今後、おそらく在宅やリモートワークが主流になるだろう日本において、IT人材の不足が懸念されています。需要と将来性は十分にありますので、しっかりとスキルを身に付けることで市場価値を高め、在宅で稼げる人材になりましょう。