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<1.概要>

<1.「SE」こと「システムエンジニア」とは>

「システムエンジニア」はクライアントからの要望から仕様を決定し、大まかな設計をするまでの情報システム開発における「上流開発」を担当します。その際、予算やスタッフ、進捗管理等のマネジメント業務も任されます。

<2.業務内容>

  • 1.要望分析・要件定義
  • クライアントがどのようなシステムを望んでいるかをヒアリングして聞き出すことからはじまります。聞き出した要望に100%応えることが難しい場合が多いため、必要な開発期間や開発費用を算出したうえで、要望の実現を決定します。

  • 2.基本設計
  • 要望分析と要件定義のデータを基に、開発システムにどのような昨日を持たせるのか、表示や操作方法はどのような形にするかの仕様を決めます。

  • 3.詳細設計
  • 基本設計で決めた仕様予定に対し、こちらではどのような技術や仕組みで実現させるかを設計します。

  • 4.テスト
  • プログラミングを行い、システムが形となったあとは、設計通りにシステムが動作しているのかテストをします。

<2.キャリアプランの必要性>

<1.選択肢の幅>

従来の一般的なキャリアパスは、プログラマーからスタートして、システムエンジニア、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーの順にキャリアを積んでいくのが王道的キャリアステップでした。しかし、現在は様々な職種が増えたことにより、キャリアプランの見直しから、選択の幅が増えてきています。

理想のキャリアプランを実現させるためには、自ら成長し続けることが大切です。王道のキャリアプランを進むことや持ち前のスキルをきわめて「スペシャリスト」になること等、選択肢の幅は多く存在します。

<2.年齢制限>

システムエンジニアの求人には「キャリア形成」を目的として「35歳以下」という年齢制限を設けているケースが多くあります。つまりは20代での経験や知識をもとに30代でSEとしてのプランを確立させておく必要があるということになります。

なんとなくで経験や知識を積み上げていくのではなく年相応にキャリアプランの方向性を決め、固めていくことが自由ようになります。

<3.女性SEは特に考えておく必要があります>

女性SEは、男性SE以上にキャリアプランを考えておく必要があります。理由しては結婚や出産、育児休暇と長期的に仕事ができなくなる場合があるからです。これらの理由から自身が理想とするキャリアプランにどのような影響をもたらすのかを考えておくことが必要になります。

<4.ITの複雑化によるキャリアパスの変化>

過去と比べて現在はエンジニアが1人で対応できていた開発現場でも、ITの急速な発展が進むにつれて、複雑な技術が次々と生まれるため、1人での対応が追いつかないのが現状です。その結果、それぞれの技術に対応できる専門性の高い技術者が多く望まれています。よっては王道の管理職に就くか、専門性の高いプロフェッショナルを目指すなど、時代の変化に合わせてキャリアパスも変化してきています。

<3.キャリアプランの例>

<1.プロジェクトマネージャー>

クライアントとの折衝や人件費、予算の管理、進捗スケジュールの管理等を管理、統轄してプロジェトを成功に導く役割を担います。

求められるスキル・知識は以下のようになります。

  • ・システム開発における全体的な知識
  • ・コミュニケーション能力
  • ・スケジュール調整・管理、予算管理等のマネジメント能力

<2.スペシャリスト>

特定の専門的分野において深い知識とスキルを有し、技術的面で高い価値を発揮します。システムの実現性の把握やトラブル発生時の対応など、専門家ならではの働きをします。

求められるスキル・知識は以下のようになります。

  • ・専門的分野における高い知識
  • ・コミュニケーション能力
  • ・新たな知識とスキルを追い求める好奇心

<3.コンサルタント>

企業の経営方針に基づいて、経営戦略や業務改革等の提案をおこないます。現場経験でクライアントとの折衝やマネジメント経験が活かせます。

求められるスキル・知識は以下のようになります。

  • ・ビジネスに対する理解と知識
  • ・クライアントからの課題に対するITソリューションの知識
  • ・コミュニケーション能力

<4.ITアーキテクト>

プログラマー、SEの上位に位置し、システムの構造や設計様式、方向性を定めるため、幅広い知識が求められます。加えて、クライアントからの要望を聞いて、ビジネスにおける問題解決もするため、ビジネスの仕組みに関することも必要とします。

求められるスキル・知識は以下のようになります。

  • ・専門的分野における幅広く高い知識
  • ・ビジネスに関する知識
  • ・コミュニケーション能力

<4.異業種へのキャリアプラン>

<1.社内SE>

その名の通り、自社内の情報システムを企画・運用します。一般的なSEが相手とする異業種異業者のクライアントとは違い、社内SEのクライアントは社内の人たちになります。そのため、社内の人たちを陰で支えるポジションになります。

    メリット

  • ・クライアントが社内を対象とするため各種調整ができる
  • ・ベンダーマネジメントの知識を身に着けることができる

    デメリット

  • ・企業によっては開発事業に携わる機会がない
  • ・IT企業の場合、同業種のクライアントとなるため、要望に難が生じる場合がある

<2.webエンジニア>

web上の開発をメインとするエンジニアになります。webサイトからアプリケーションの開発まで、業務範囲の幅は広く銃は今なお高まる一方にあります。

    メリット

  • ・エンジニアでも企画・マーケティングに関わることが可能
  • ・フルスタックエンジニアが求められるため、後の独立につながる

    デメリット

  • ・常に技術を磨いておく必要がある
  • ・技術のはやりや廃りが激しいた、見極めが難しい

<3.フリーランス>

独立してフリーランスとして活躍するのもキャリアプランの1つになります。これまで培ってきた知識や経験を活用して、業界内で活躍する方が年々増えてきています。

    メリット

  • ・給料が高くなりやすい
  • ・働く場所と時間を自由に選べる

    デメリット

  • ・クライアントを見つけるまでに時間を有する
  • ・収入の安定性に欠ける

<5.キャリアプランのポイント>

<過去と現在を分析>

キャリアプラン実現に向けての第一歩として「自己分析」が必要です。書き出すことは「過去の成功と失敗」「今後の目標」や「自身が得意とする事、苦手とすること」「将来どんな仕事を任されたいか」等を書き出すことです。そして、客観的に自身を分析して現在から今後に欠けてどんなことをしてみたいかを明確化することです。

書き出す際のポイントは過去と現在について1つずつ詳しく分析することです。それにより、将来的にどうしたいか、どんなことをしてみたいかが見えてきます。

<目標までの期間を決める>

分析を行い、どうなりたいかの目標が定まったら次に目標達成までの期間を定めます。期間を定めずに「いつかは達成したい」という曖昧なままではいつまでも達成できずにいます。ですので「短期型(1年後)」「中期型(3~5年後)」「長期型(6~10年後)」の三段階に分けて期間を定めます。 各期間に、達成したい目標を書き出し、優先順位を付けていけ、1つずつこなしていけば目標を達成することが可能です。また、書き出す際は「逆算的に書き出し、自身の行動を細分化して行くこと」が、達成までのカギとなります。

<6.まとめ>

SEのキャリアの幅は時代を経るごとに多様性を帯び、現場で得た知識や経験から、キャリアプランを構築したり、あるいは王道の道筋をたどる等、その道は人それぞれです。

キャリアプランが定まったら、あとはそれをどう実現するか、そのためにどんなことをしなくてはいけないかと課題が見えてきます。如何にして課題をこなしていくかは自身の努力次第です。