ITオペレーターとは　～どのような仕事内容をする仕事？～

はじめに

今日、IT技術の発展もあり、IT関連の職業を目指している方々は多いと思います。IT業界の職業と聞いて、まず思い浮かべるのが、システムエンジニアやプログラマ、インフラエンジニアが挙げられることが多いです。ですが本記事では「ITオペレーター」という職業について、どのような職業なのか、どのような仕事内容なのかなどを紹介します。

ITオペレーターとは

ITオペレーターとは、各企業が持っているシステムの運用・保守・管理などを行うのがITオペレーターです。 もし、システムに問題、トラブルが発生した場合、調査、復旧、原因報告が仕事の基本です。 ネットワークやサーバーは24時間365日稼働しています。そのため、シフト制の会社が多く、日勤夜勤の2交代制か日勤夕勤夜勤の3交代制で業務を行っています。 そのため、交代時の引継ぎやシステムに関する質問を受けることがあるため、コミュニケーション能力が求められます。

ITオペレーターの仕事内容

ITオペレーターの仕事内容は、各企業が配備いているITなどのシステムが問題やトラブル無く動作しているかどうか運用・保守・管理する役目をしており、システムに問題やトラブルが起きた場合、システムの回復に向けての対応をしないといけないため、システムの概要や内容を理解していることが必要不可欠で、ソフトウェア面、ハードウェア面の両方に精通している必要があります。また、ITオペレーターはシステムを利用しているユーザーからの質問に答えることや、セキュリティの管理、システムのアップデート、システムの改善提案、必要に応じてハードウェアの増設も行うため、システム運用には欠かせない役目の職業です。 ITオペレーターはあくまでもシステムの運用のみを目的としている職業であるため、システムエンジニアなどとの兼任ではない限り、ITオペレーターがシステムを構築することや、プログラミングをすることはなく、システムの構造上の問題やプログラミング上の支障やトラブルに関しては、ITオペレーターが対応せず、システムエンジニアなどが行うケースが多いです。 また、自社にシステムが構築されている場合、自社内で働く形になりますが、他社にシステムを提供している場合などはシステム構築先の他社で働く形になることもあります。

ITオペレーターが働く業界

ITオペレーターが働く業界ですが、ITオペレーターと呼ばれるため、IT業界を想像されますが、実際は、IT企業、ITシステム企業、汎用システムを運用している企業、大学、研究所などが、ITオペレーターが主に働いている業界です。しかし、現在世界中でIT化が進んでおり、身の回りの物にもITを活用するIoT化も急速に進んでいます。そのため、ITオペレーターの働く業界が今以上の幅広くなり、ITオペレーターの需要がより一層高まると予想されます。 雇用形態は正社員や派遣社員、契約社員と様々です。

ITオペレーターになるためには

ITオペレーターになるためには、情報処理やIT、パソコンなどの知識が必要となるため、情報系の専門学校や大学の情報系の学部に通うことで、知識や技術を取得し、IT企業等に就職するのが一般的です。 ですが、あくまでITオペレーターになるための1つの方法なので、独学で情報処理やIT、パソコンなどの学習をすることで目指すことができるので、未経験の方や、情報系の学校を卒業していない方も諦めず頑張ってください。

ITオペレーターになるために必要な資格や有利な資格

ITオペレーターとして、企業に就職し、働くには、特別な資格は必要ありません。しかし、IPA(情報処理推進機構)が認定試験を行っている基本情報技術者試験や、国家資格でもあるネットワークスペシャリストやITサービスマネージャーなどの資格があると、就職の際に評価され、有利でしょう。

ITオペレーターとして働く上で大事なこと

ITオペレーターとして働く際、ただ問題が起きないか監視する、問題が起きたら対応するだけでは、ITオペレーターとしてのスキルやITオペレーターとしての価値は上がりにくいです。スキルやITオペレーターとしての価値を上げるためにも、「業務改善」意識して考えることはとても大切です。どこか手順を省けるところはないのか、プログラミングで効率化できるところはないのかなど、ITオペレーターとしての仕事としては行わなくてもよい範囲のことですが、そのようなことを考えるのは、次のステップである設計構築に早く進めるのではないかと思います。

さいごに

ITオペレーターという職業は、システムの運用・保守・管理がメインの仕事内容になるため、スキルアップがしにくい職業です。1日監視していて何も起きなく1日が終るという日も珍しくありません。もし、設計構築などを行いたいと考えられていましたら、その1日で少しでもスキルアップできるように何か意識的に学習や行動をされると、良いのではないでしょうか。 最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。