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はじめに

現在IT企業で働く総人口は約100万人以上もいます。IT業界で働く人たちはどのような仕事をしているのか、どのような職種があるのか、気になる点が多々あると思います。今回はそんなIT業界のお仕事についてご紹介致します。

IT企業とは?

定義は企業によって様々です。大きな意味としてはコンピュータを使った事業活動を行なっている企業の総称をIT企業と呼びます。

代表的なIT企業の種類

IT企業の分類としては大きく
「ソフトウェア開発会社」
「ハードウェア開発会社」
「Web制作会社」
「情報処理サービス会社(SI)」
「ITソリューション企業」
「インターネット広告代理店」

に分けることができます。

これらを一つずつ詳しく見ていきましょう。

ソフトウェア開発会社

ソフトウェアとはコンピュータ上で処理を行うプログラムのことを言います。他にも、顧客情報管理ソフト・各種アプリケーション・セキュリティソフト・経営管理ソフトなど、時代の流れにあったアプリケーションやソフトの開発もします。

ハードウェア開発会社

コンピュータ・モニターやマウスキーボードなど周辺機器の開発、製造が仕事内容です。パソコンやスマホで動作するWEBアプリケーションの開発をする場合、ハードウェア上ですでに出来上がっている動作で、システム開発をします。ハードウェアの開発は手直しがパッとできるものではなく、開発や実装に比べて時間がかかります。

Web制作会社

自社スタッフや外部スタッフの力を借りてWebサイトを作ることが仕事内容です。その時代の流れにあったサイトを作るため、最新の専門知識が必要です。中には、スタッフを固定せず案件ごとにフリーのプロフェッショナルを集散するという形をとることもあります。近年はWebサイトを単に制作するだけではなく、サイトにどのような役割(集客、ブランディングなど)を持たせるかをクライアントからヒアリングをしてそれを果たすために制作し、企業の成長を助けます。

ITソリューション企業

クライアントの企業や自分の会社が抱えている大きな問題や課題を、科学技術を使い解決していきます。例えば企業が抱える問題としては「コスト削減」「売り上げアップ」「競争力アップ」「効率化」「内部統制の整備」「カスタマーサティスファクションの向上」などがあります。これらの問題を最先端のITを用いて解決し、企業の成長を助けることが仕事内容です。

インターネット広告代理店

インターネット広告・ディスプレイ広告・SNS広告・アフィリエイト広告・DSP・アドネットワーク・リスティング広告などに特化した広告代理店のことです。仕事内容は主に営業、広告運用、クリエイティブの3種類です。

情報処理サービス会社(SI)

システム構築のための企画から運用までを一貫して請け負って、様々な業界の企業が業務をスムーズに行えるようにすることが仕事内容です。例として、小売店のレジ・銀行のATMなどが対象となります。働き方としては「受託開発」と「客先常駐」の2つがありますが、8割が客席常駐です。本来、営業活動は情報処理サービスの仕事のため、強気な交渉が可能になります。

IT系に属する主な職種

IT系に属する職種はたくさんあります。その中でも今回は、
「システムエンジニア」
「サーバーエンジニア」
「ネットワークエンジニア」
「AIエンジニア」
「ブロックチェーンエンジニア」
「セールスエンジニア」
「フロントエンジニア」
「Webデザイナー」
「Webマーケター」
「CAD・建築・機械・回路設計」

の10種を紹介します。

システムエンジニア

全体的に企業の要請や開発チームの力を見て判断しシステムを設計・企画をする、システム全体の設計図を書く、これらが仕事内容です。求められるスキルとして、基礎的なプログラミング言語の知識、コミュニケーション能力、マネジメント能力が必要となります。平均年収は約547万円です。

サーバーエンジニア

サーバを動かすアプリケーションを担当する、ゼロから構築と設計をし管理をする、これらが仕事内容です。メカニックが好きな人にお勧めの仕事です。求められるスキルとして、Mac OS・UNIX・Linux・Windows といったOSに関する知識が必要となります。平均年収は約450万円です。

ネットワークエンジニア

クライアントの意向に基づいた設計、ネットワークの構築・運用、円滑なネットワークを維持する保守、これらが仕事内容です。コミュニケーション能力や調整力や説明能力が必要となります。平均年収は約554万円です。

AIエンジニア

開発業務、PoC、実証実験、アルゴリズム、モデル開発、研究や論文のリサーチ、これらが仕事内容です。求められるスキルとして、統計力、ビッグデータ解析能力、数学力、機械学習能力、データベース運用力が必要となります。平均年収は約400万円〜1,300万円と上下幅が大きいです。

AI業界の将来性は今後もとても明るくAIエンジニアの需要は上がる一方ですが、それと比例して人材不足がより大きな問題になっていきます。

ブロックチェーンエンジニア

ブロックチェーンを開発・実装することが仕事内容です。求められるスキルとして、アカウントモデルのトランザクション知識・スマートコントラクト知識・UTXOモデルのトランザクション知識が必要となります。平均年収は約1,600万円〜1,900万円と非常に高収入です。

ブロックチェーンの業界はまだまだ発展途上で、ブロックチェーン技術を扱えるエンジニアが少ないためこれだけの高収入になっています。

セールスエンジニア

企業に対して自社製品の導入提案や導入後のサポート、企業のサービスの営業、これらが仕事内容です。求められるスキルとして、コミュニケーション能力・プロジェクトの管理能力・プレゼンテーション能力が必要となります。平均年収は約661万円です。

フロントエンドエンジニア

ユーザーが直接目に触れる事ができる部分をHTML・CSS・JavaScriptなどの設計や実装、WorldPressなどのカスタマイズやCMS構築、これらが仕事内容です。デザイナーと仕事をする機会が多いため、デザインについて関心を持っておく必要があります。デザインについての知見を持っていることで他のフロントエンジニアと差別化を図ることが可能となり、市場価値を上げることができます。平均年収は約548万円です。

Webデザイナー

Webサイトの構成とレイアウトを決める、デザインを手がける、コーディングを行う、これらが仕事内容です。主に企業に依頼されたWebサイトのデザインを担当するため、HTMLとCSSに関する最低限な知識は必要となります。業務経験や高度なスキルを持っていると、優遇される場合もあります。平均年収は約430万円です。

Webマーケター

Webマーケターと言ってもSNS担当、リスティング広告担当、SEOマーケティング担当と業務内容は様々です。それぞれの分野で広告宣伝や販売戦略、市場調査を行い商品販促をする、これらが仕事内容です。Webを駆使して業務を実行することをWebマーケティングといい、求められるスキルとしては、情報収集力・数学力・プレゼンテーション能力などが必要となります。平均年収は約600万円です。

CAD・建築・機械・回路設計

CADを使い、建築・機械・回路設計などの設計図を正確な図面に仕上げることが仕事内容です。CADとはソフトウェアのことで、このCADに形状や寸法など様々な分野の設計に必要となるデータを入力し設計図を作ります。このような設計図を作っているのが、CADオペレーターです。CADオペレーターの平均年収は約300万円〜400万円です。

IT業界の現状と将来性

現在も様々な分野で使われているAIですが、将来的にIT関連市場の拡大実現に伴い、とても重要視されています。例えば、自動車の自動化実用開発については、数年後には自動車運転で公道を走る日が来ると言われています。またAIをハッキングから守るセキュリティの特化も共に需要が増えることでしょう。普及が間違いなく進むため今年もAIが一層注目されるに違いありません。

まとめ

IT企業の仕事は様々で、大きく「ソフトウェア開発会社」「ハードウェア開発会社」「Web制作会社」「情報処理サービス会社(SI)」「ITソリューション企業」「インターネット広告代理店」の6つに分けることができます。企業の中でも部署により業務内容は様々です。どれも需要が高く日々の進歩が著しいため今後も大きな活躍が期待される職業ばかりです。時代の流れにあった仕事をしていく必要が今後考えられるため自身のキャリアやスキルに自信がある方は是非、IT業界で働いてみてはいかがでしょうか。