支援対象地域:札幌、仙台、関東、愛知、関西、広島、福岡


IT企業における適正検査【CAB・GAB・SPI】

皆さんは適正検査というものはご存知でしょうか。適性検査とは、一般的に筆記テストやWebテストを用いて受験者の能力や性格を判定し、企業の採用の際の判断材料の一つとし活用するためのものとなっています。これらはIT企業に関わらず多くの企業で活用されており、判断基準に規定や基準はないと言ってもよく、企業によって異なっています。例としては、大企業の場合は、受験者が非常に多くなるため、適性検査の結果によって基準を設け人数を絞り込んだりといった活用方法もあります。また、採用後に適性検査を行い、社会人としての教養と知識をどの程度持ち合わせているかという判断に用いている場合もあります。適正検査は大まかに「能力検査」と「性格検査」の2種類に分けられます。

能力検査

能力検査では、学力や知識、思考力についての検査を行います。知識や思考力を問う問題であるため、スムーズに解答するには事前の対策が重要です。 能力検査の点数は採用判断のボーダーラインとして設定されることも多く、企業が基準として点数以上の得点をとれなけらば、その時点で不合格になる場合もあります。ボーダーラインは企業によって違いますが、大企業と呼ばれる志望人数が多い企業ほど、基準のラインは高くなると考えましょう。ボーダーに満たなけらば即不合格、ボーダーライン近くの得点の場合、別項目での評価を基に合否の判断をすることも多いため、高得点を獲得することが望ましいでしょう。先ほど述べたように知識や思考力は事前に訓練を積むことで鍛えられますので、高得点をとれるようにしっかりと準備をしておきましょう。

性格検査

性格検査は受検者の個性や人柄を見るための項目です。適性検査の中で、知識や思考力を問う能力検査とは違い、事前対策を全くしていなくても解答することが可能です。性格検査を通じて性格的な特徴を知ることが出来、企業は仕事への適性があるか、求めている人物像かという判断材料となります。仕事をする上では相性、適性は非常に重要であり、能力検査で高得点をとれていても、これらがないと活躍できないことが多いです。しかし、性格検査で高評価を得ようとして求められているであろう人格を装うことは賢明ではありません。装った人格は入社後にいずれボロが出ますし、また性格検査の中でも問い方や同じ問題を何回か問うことで、一貫した解答がなされているか、ということを判断できるようになっています。なので、できるだけ自然に自分の考えに基づいた回答をしましょう。

代表的な適性検査

CAB適性検査

CAB適性検査はシステムエンジニアやプログラマーの適性検査としてIT企業でよく採用されています。CAB適性検査は、日本SHL社が提供している適性検査で、プログラマーとしての適性を診断しすることができます。この適性検査では、筆記テストと、そのウェブで検査を受けることができるWeb-CABの2種類があり、時間配分が異なります。制限時間は筆記テストは95分、Web-CABでは72分となっています。測定項目は四則演算を行う「暗算」、図形から規則を見出す「法則性」、提示された条件から結論を導き出す「命令表」、暗号を図形の並びをもとに解読する「暗号」の4つとなっています。IT企業に就職や転職を考えている方は対策をしておくことが非常に重要であると言えます。

CABによってどのような評価をするか

IT企業では、特にシステムエンジニアやプログラマーには「論理的思考能力」「作業速度」「ひらめき」「忍耐力」といったなどの能力を持つ人を求められています。また、その人の性格が社会人およびSE、プロぐラーマ―としてIT企業が求めている人材として適しているのかも評価されます。

GAB

GAB(Graduate Aptitude Battery)総合適性診断テストとも呼ばれている、CABと 同じく日本SHL社から提供されています。CABがコンピューター職用の検査としてIT企業で主に用いられているのに対し、GABは総合商社や専門商社など、高い知能を要する業界の総合職用の検査として採用されています。内容は、言語理解と計数理解といった「知的能力適正」と「性格適性検査」を合わせたものとなっています。「言語理解」では 文章を論理的に理解する能力が問われ、一方「計数理解」では、い表やグラフを読み取り、それぞれに設定された問題を解いていくものとなっています。図や表の意味を素早く理解するとともに、正確な計算能力が求められるので、事前準備、および対策は必須です。

SPI

SPI(エスピーアイ)とは、リクルートキャリアが提供している、企業の採用活動における適正検査です。2013年にリニューアルされ、現在はSPI3というバージョンが実施されています。最も有名な適正検査の一つと言えるでしょう。SPIには「基礎能力検査 言語/非言語 」「構造的把握力検査」「英語検査」「性格検査」の分野があります。SPIテストはテストセンター、WEBテスト、ペーパーテストなど様々な形式があり、特にテストセンターではIRT(項目応答理論)という採点方式が採用されているので、単純に1問何点という配点ではありません。つまりテスト形式や受験者によって問題数もバラバラであり、さらに企業によって得点のボーダーラインも変わってくるため、明確な基準というものは存在しません。

まとめ

今回はIT企業だけでなく、多くの企業で採用されている適性検査について紹介してきました。特にIT企業への就職を目指している方は、CABの対策は必須であると言えます。