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JavaScriptは、ブラウザ上で動作するプログラミング言語です。ウェブサイトを構築する際、普通はJavaやPHPなどのサーバーサイド言語とHTMLやCSSなどのフロントエンド言語がありますが、JavaScriptは場合によってはサーバーサイドを担い、場合によってはフロントエンドを担います。様々なライブラリが開発されているためJavaScriptができることは多岐に渡ります。

【JavaScriptが登場するシーン】

実際にどんなシーンでJavaScriptが使われているかを紹介していきます。皆さんもウェブサイトで見たことがあるだろうシーンにJavaScriptは使われています。

(例:お問い合わせフォーム) たいていのウェブサイトにはお問い合わせフォームがあります。親切なお問い合わせフォームは間違えた項目を入力した場合、アラート表示がされます。メールアドレスを入れる項目に電話番号を入れていたら、送信ボタンを押した際はデータ送信ができずに間違えた項目にアラート文字列が表示されます。(たいていは赤字で「〇〇が間違っています」というアラートが表示)正しい情報が入力されるまで情報は送信できません。この一連の動きはJavaScriptで作られています。

(例:マウス動作による情報表示の変更) あるウェブサイトを見ていて、マウスで画面をスクロールすると突然、ページの表示内容が変化(右下にメールアドレス登録を促すバナーが出現など)する場合がありませんか。これもJavaScriptが担っています。マウス動作というイベントにJavaScriptが反応して処理を開始するのです。

【JavaScriptが圧倒的に使われている理由】

送信ボタン押下やマウス操作などのイベント実行によりJavaScriptはサイトページに動的な動きを加えてくれますが、このような動作はJavaやPHPなどのサーバーサイド言語でも実現は可能です。しかしほとんどのウェブサイトはJavaScriptを採用しています。その理由はいたってシンプル。JavaScriptによるイベント処理は動作が早いのです。

通常、サーバーサイド言語を使ってイベントの処理をする場合、一度サーバー側にデータを送ってサーバーが出した結果を画面側に戻すプロセスが必要となりますが、情報の受け渡し処理によって、余計な時間がかかってしまいますし、情報の受け渡し処理に関するコードもたくさん書かなければいけません。かなり非効率です。画面表示に時間がかかるサイトはユーザーにネガティブな印象を与えてしまいますし、不必要なコードはバグの温床になります。一方でJavaScriptを使ってイベントの処理をする場合ですが、JavaScriptはブラウザ上で処理ができるためわざわざサーバーと連携する必要がないのですばやいイベント処理が実現できます。動作がとても早いです。サクサク動くサイトはユーザーにポジティブな印象を与えます。

【JavaScriptのトレンド】

JavaScriptは世の中で最も使われているプログラミング言語と言われています。それも圧倒的に利用度が高いです。

JavaScriptはべた書きが主流だった時代を経て、jqueryの登場でJavaScriptの存在価値は大きくなりました。そして最近ではAngular、node.jsといった便利なライブラリの登場でJavaScriptが担う範囲は拡大し、さらに効率的な開発も可能になっています。

(Angular)

グーグル社が開発したJavascriptライブラリです。おそらく最も使われているフレームワークです。Angularの特徴はHTML拡張で開発されているため、テンプレートをHTMLファイルに書くことができるので、HTMLファイルで構成されたファイルが既にあってもそこに直接書き込みができます。

(node.js)

従来のJavaScriptはブラウザ側で動作するのが一般的でしたが、node.jsはサーバー側で動作するJavaScriptライブラリです。そのためコードもサーバーサイド言語側の構造に似ています。

【どのような人々が求められているか】

ではこのような流れの中で、どのような人材がJavaScript界隈では求められているのでしょうか。JavaScriptがカバーできる範囲が広がったことでJavaScriptエンジニアに求められる技術も幅広くなったように感じます。実際、現場ではロジック処理やデータチェックなど本来はサーバーサイド側で行っていた処理までJavaScriptエンジニアが求められます。デザイン技術に留まらず、ある程度の処理技術が求められているのです。またライブラリによって実現できる動作は異なるため、案件ごとに最適なライブラリを選択し、それを使いながらアプリケーション構築をする能力も求められます。そのためには当然、Angularやnode.js、react.jsなどのライブラリは一通り経験がないといけません。

(さらに良しな技術)

PHPのソースコードが読めれば企業からは歓迎されるでしょう。というのもサーバーサイド言語をPHP、フロント側の制御はJavaScriptで行う案件は多くあります。サイト開発においてPHPとJavaScriptはとても相性が良いのです。そのためPHPのソースコードを見る機会は頻繁に出てきます。その時、PHPプログラムが何をやっているかが分かればJavaScriptの設計や実装も正確かつ効率的に行えます。PHPをバリバリ書ける必要はありませんが、PHP が何をやっているかが分かればそれは大きな武器になります。

【この分野の未来】

JavaScriptが世に出てから20年以上たちました。いくつもの言語が登場しては消えていく中でJavaScriptの勢いはとどまることなく、むしろ拡大しています。 このご時世、一般ユーザーの情報収集はリアルの場からウェブの場に移っています。その中でウェブサイトの影響力は大きく、企業はウェブサイト開発に力を入れています。 そんな状況を考えると画面側の制御を司るJavaScriptはウェブサイト表示に大きな影響を与えるため、当然JavaScriptエンジニアの需要は後を絶たないでしょう。これからもウェブ市場の拡大が続けば、ますますJavaScriptエンジニアの需要は増え続けるに違いありません。