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  • プログラミングの開発環境とは

開発環境は2つに大別される

プログラミングでのシステム開発環境には「ソフトウェア」と「ハードウェア」の2種類があります。
「ソフトウェア」は、プログラムを作成して実行する為の環境・ツールで、OSやアプリケーションもこれに含まれます。
「ハードウェア」は、パソコン本体も含め、ディスプレイやキーボード、マウスなど物理的に存在するモノや実際に触れることが出来る機械部分です。

ソフトウェア

プログラムを始める為に最低限必要なソフトウェアは、プログラムを記述するための「エディタ」とプログラムを実行するための「ターミナル」です。
最初からパソコンに搭載されているモノがありますが、本格的にプログラムを作成する場合は、相応の機能を持ったソフトウェアがあると、より円滑に進めることが出来ます。
※ターミナルーwindowsだと「コマンドプロンプト」や「PowerShell」、Macだと「terminal」があります。基本的には標準搭載されています。

ハードウェア

原則として、パソコンが1台あればプログラムを作成・実行出来ます。
作業効率の観点から、キーボードやディスプレイ、マウスは自分に使いやすいと感じるモノを選ぶことが推奨されます。

プログラミングに必要なモノ

ソースコードを書くには

前の項目でも触れた、「テキストエディタ」というソフトが必要です。これは文字情報のみを編集出来る機能やソフト自体を指します。
人気なものに「Visual Studio Code」、「Sublime Text」、「Atom」があります。
起動速度が速い、動作が軽い、プラグインが豊富などの理由から、最近は「Visual Studio Code」が好まれているようです。
また、これらにはテキストエディタ機能の他に、プログラム実行に必要なターミナルやファイル構成を簡単に見れる機能を持っています。

プログラムを実行するには

基本的には、ソースコードを書き終わった後に、「ターミナル」で実行指示を出して実行させます。
このターミナルを用いて、プログラミングに必要なモノをインストールし、パスを通していきます。
すると、プログラミングのコンパイルや実行などが行えるようになります。
※パスを通すーコンピュータに実行ファイルの在り処を教えること。これにより、どこからでも実行ファイルを呼び出せるようになります。

便利なIDE(統合開発環境)

IDE(統合開発環境)とは

IDEとは、「Integrated Development Environment」の略称で、開発で利用されるエディタやコンパイラ等のソフトウェアを、その他の支援ツールとまとめ、1つの開発環境で統合的・統一的に扱えるようにした開発環境です。
様々な種類が存在し、どのIDEを選ぶかで行えることが異なります。一般的には、ソースファイルの構成管理やビルドの自動実行、デバックなどが可能とされているIDEが多いです。
また、ソースコードのローカル環境下の管理だけではなく、Git(プログラムのソースコードの変更履歴を記録・追跡する為の管理システム)と連携することで、作業メンバー同士が分散したファイルを共有することが出来ます。
大型の案件ほどソースコード等のリソース管理が大変なので、現在のIT企業の開発では、IDEを用いて進行する事が一般的です。

よく使用されるIDE

それぞれのIDEは、対象OSや動作環境が異なる為、どのようなソフトウェアやアプリケーションを作成するかで最適なIDEが分かれます。
その中でメジャーなモノを4つ程紹介していきます。
●Eclipse
元々は「Java」を扱うIDEとしてIBM(Internet Business Machine Corporation)が商品として開発しました。
その機能は、エディタで書いたソースコードを即実行でき、プラグインと呼ばれる拡張モジュールを追加する事で様々な機能が追加出来ます。
また、ローカル環境に「Java」をインストールしておけば、すぐに結果を試すことができ、コンパイルの手間を省けます。
後にオープンソースプロジェクトに寄贈され、現在は様々なプログラミング言語(C言語、C++、PHP、Ruby等)に対応しています。
●Xcode
Appleが無料で提供している開発ツールで、iOSを含めたApple製品に対応するアプリケーションやソフトウェアを開発出来ます。Mac App Storeからダウンロード出来ることから、Apple IDさえ取得していれば誰でもプログラミングを始めることが出来ます。
Eclipseと同様、ソースコードやアイコン、音声ファイルや画像ファイルの一元管理出来るようになっています。
●Android Studio
GoogleがAndroidアプリの開発用に公開しているIDEで、Windows、Mac、linuxと多くのOSに対応しています。
その機能は、Androidアプリのソースコードの作成から、ソースコードをアプリとしてインストール出来る形式に変換するビルド作業まで一括して行なう事が出来ます。
また、仮想デバイスを設定する事で、様々な端末条件でのデバックが行なえます。
●Visual Studio
MicrosoftがリリースしたWindows向けアプリ開発用IDEで、.Net Frameworkをベースに「Visual Basic」、「CC++」、「C#」等の言語で開発が可能です。
IDEの一般的な機能に加えて、メモリ使用容量の解析や遠隔の環境で動作するアプリケーションのデバック等、複雑な実行環境に対応したツールが搭載されているのが魅力です。

まとめ

プログラミングに必要なソフトウェアは、テキストエディタやコンパイラ、デバッガ等多くあります。
昔のシステム開発は、必要なソフトウェアを1つ1つ用意する必要があった為、不便に感じることが多かったようです。
現在はIDEの登場により、開発に必要なツールが一式用意された開発環境が存在しています。どの環境を選択するかは、何のOSをターゲットにした開発を行うか考える必要があります。