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  • C言語とは?特徴と開発環境について解

はじめに

IT技術が発展している中で、システム開発の際に用いられるプログラムに関して、用いられる言語も発展してきており、応用できる分野が増えてきました。この記事ではその中でも歴史が古く、多くの分野で用いられているC言語について、その特徴と関連言語、さらには各言語の開発環境の適正について記載していきます。

C言語について

C言語は開発されてから長い年月を経ていることもあり、知名度は高く、アプリの開発や、機械制御、AIの分野など多岐の分野において利用されるため汎用性が非常に高い言語の1つになっています。Javaに用いられているようなオブジェクト指向が登場する前の言語となるので、手続き型と呼ばれる一連の処理をまとめる方式を採用しています。また、JavaScriptのようにコード記述が比較的容易で、処理が速い部分を持つスクリプト型の言語ではなく、記述したプログラムのコードをコンピュータが理解する形式に変換することでプログラムのパフォーマンスを向上させるコンパイル型の言語であるので、習得のための学習難易度は高めになっています。ただ、汎用性が高く各方面からの需要も高いので、一度身に着けておくと非常に有用な言語となります。

C言語を用いて開発を行う際に用いる総合開発環境は、使用するOSによって適性が変わります。Windowsを用いる場合はVisual Studio、MacOSを用いる場合はXcodeが利用されることが多いです。他にC言語に適している総合開発環境としては、eclipseなどが挙げられます。また、テキストエディタとコンパイラを用いて開発を行う場合もあり、その際はAtomやSublime Textといったテキストエディタや、MinGWと呼ばれるソフトウェアを併用して開発環境を整えることが可能です。

C++について

C++は、上記で解説したC言語の特徴を踏襲し、さらに機能を拡張させた言語になります。一番の大きな特徴は、オブジェクト指向の概念を取り入れたところにあります。これによりプログラミングの効率性と柔軟性を向上させることが出来るようになりました。アプリ開発はもとより、ロボット技術やIoTにも用いられているプログラミング言語になります。

C++という名前から察するように、C言語との互換性を持っているのでC言語で作成したプログラムに追記するといった形で利用することも出来ます。JavaやPythonといった後に登場するプログラミング言語の基盤となるものにもなり、C++を習得することはそれらの言語習得の近道になり得るので、C++の内容に応用を効かせて学習効率を向上させることができるのも利点に1つです。

C++で用いられる総合開発環境は、Visual Studioやeclipseが主流のイメージが強いです。その他にも、Windowsでのみ使用可能ですが、Visual C++といったVisual Studioと同様Microsoft社が提供している総合開発環境も利用されています。また、こちらもC言語と同様にVisual Studio Codeのようなテキストエディタとコンパイラを併用して開発環境を整えることも可能です。

C#について

C#はC言語から派生して開発されたものではなく、C++とJavaの2つの言語を基に開発されたプログラミング言語になります。オブジェクト指向の概念を取り入れており、デスクトップアプリの開発やVRアプリの開発な度に用いられています。また、C#はゲーム開発にも良く用いられている言語であり、Unityと呼ばれるゲーム開発エンジンを用いてゲームプログラムを作成する際にも用いられます。C言語コンパイラを利用して実行していたのに対し、C#は.NET Framework上で起動することが出来るため、コード記述が比較的容易で、初心者が取り組みやすい言語となっています。また、.NET Frameworkは人と機械をつなぐ中間言語の役割を持っているため、Mono、Mono Developなどのツールを使えばMacやゲーム媒体などの異なる端末ごとにプログラムを対応させるといった手間を省略し、実行可能にすることも利点の1つとなっています。

C#を用いて開発を行ないう際に利用される総合開発環境としてはVisual Studioがほとんどです。上述したUnityを用いたゲーム開発の際にも、Visual Studioが対応されており、コード記述のエラーの減少や効率化に大きく貢献しています。

まとめ

この記事では、歴史のあるC言語について、その特徴と関連言語、よく利用されている開発環境等について記載してきました。C系の言語を扱う際、OSがWindowsであればVisual Studioが開発に向いているように思います。ただし、Visual Studioは機能が豊富な分、それを使いこなすための学習コストがかかりますので、取り組む際は十分時間をとって学習を進めていくことをおすすめします。開発環境の構築については各総合開発環境の使い方等を理解する必要があるので、C言語を用いて開発を今後行いたい方はこの記事を参考に自分に合った開発環境を構築することをおすすめします。ご拝読いただきありがとうございました。