支援対象地域:札幌、仙台、関東、愛知、関西、広島、福岡

  • TOP
  •   
  • コラム
  •   
  • PHPのインストール手順の解説

はじめに

Webシステムを開発するうえで用いられる代表的な言語「PHP」。独学でも習得しやすく応用も可能なため、現在の開発業界においても頻繁に用いられている言語帯です。本記事では、PHPをインストールしたことが無い方や、過去に失敗してしまいインストールが出来ていない方向けに分かりやすく解説を行っていきます。

公式サイトへのアクセス~ダウンロード

まずはWeb上の検索ボックスで「PHP ダウンロード」と検索します。そうすると英語で表記されているPHPの公式ホームページへアクセスすることできます。上部バナーに「Download」と表記のある箇所をクリックするとページが遷移し、「PHP7.4.~」「PHP7.3.~」といった項目が表示されます。バージョンの指定がない場合は、最新のものをダウンロードします。
様々な拡張子がありますが、「Windows downloads」と記載があるものをクリックすると、32bit版か64bit版のどちらをインストールするか選択が可能になります。ご自身が使用しているパソコンの"OSbit数"がいくらなのかを確認し、該当するbitのファイルをダウンロードしましょう。

解凍~インストール

ダウンロードしたファイルがローカルに保存されます。zipファイルとなっているため、解凍して使用します。解凍後のファイルの保管場所は人それぞれですので、ご自身が使用しやすい場所に置きましょう。(システムファイルも入っていますので、Cローカルフォルダに作成することをオススメします。)

PATHの設定

PHPをこれから高頻度で使用していく場合は、ディレクトリに対しPATHを予め設定しておくととても便利です。PATHを予め設定しておくと便利な理由としては、プログラム実行をする際に、基本的にはフルパスを用いますが、PATHを設定しておくことにより、ある特定のプログラムをプログラム名のみで処理を実行することが可能になるからです。
PATHの設定方法は、まずパソコン画面左下の「Windowsボタン」をクリック→「Windowsシステムツール」をクリックします。その後、「コントールパネル」を開き、「システムとセキュリティ」をクリックします。その中にある「システム」という項目をクリック→「システムの詳細設定」をクリックします。上部バナーの「詳細設定」を選択し、「環境変数」をクリックします。画面下部に変数の項目があり、PATHと記載のある部分が表示されます。PATHのURLを選択し、「編集」ボタンをクリックします。その後、画面右側の「新規」ボタンをクリックし、先ほどご自身でインストールされたPHPのディレクトリのフォルダパスをコピーして貼り付けましょう。PATHの追加が完了し次第、画面下部にある「OK」ボタンをクリックしたらPATH設定は完了です。

PATHの項目が初期段階では無い場合は、システム環境変数画面の下部にある「新規」をクリックし、環境変数名を「path」にして、PHPディレクトリのフォルダパスをコピー&ペーストして新たに追加することも可能です。

PHP.iniの設定

初期フォルダ内には、PHP.iniは設定されていません。そのため、自分自身で雛形ファイルを作成する必要があります。先ほどインストールしたファイルを開くと、「php.ini-production」「php.ini-development」の2種類のファイルがあります。「php.ini-production」は本番環境の際に使用します。「php.ini-development」はPHPのコードなど1から作り直すときに必要な初期ファイルです。「php.ini-development」をコピーし、名前を「php.ini」に変更します。ファイルはテキストファイルとなっているため、既にインストールされているテキストエディタを用いて修正が可能です。

phpinfo関数の設定

phpinfo関数はPHPの現在の設定状況を出力することができます。ファイルに変更を加えた際に問題なく内容が盛り込まれているかどうかを確認する手段として用いられます。
@ phpinfo();
?>@
上記のプログラムを新規テキストエディタに記載して、ファイル名を「phpinfo.php」として保存するのですが、その際に「php.ini」と同じ階層に保存します。そしてブラウザから、「localhost/phpinfo.php」を起動します。(オフライン環境でも表示が可能です。)起動すると、現在のPHPの設定状況を確認することができます。箇条書きで表示されている項目の「Loaded Configuration File」の中に先ほどインストールし設定をしたPHPのフォルダアドレスが表記されていることが確認できれば、問題なく動作しています。

さいごに

以上でPHPの初期インストールの解説を終わります。PHPにはApatch設定もあり、より複雑に環境設定を行うことが可能です。自分が作成したいシステムやWebサイトに併せて様々な組み合わせで開発を行ってみてください。また、初めての方でも環境設定さえ完了すれば、簡易的ではありますがWebサイトの作成も可能ですので、是非チャレンジしてみてください。