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教育業界からIT業界への転職を考えてしまう主なケース

「教師としてのキャリアに疑問を感じている」「非効率な教育現場に将来性を感じられない」

このような悩みを抱えている教師・塾講師の方もいるかと思います。そこで本記事では、教職からの転職を考えてしまう理由と、転職先にはIT業界がおすすめである理由についてご紹介します。教職からのキャリアチェンジを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

教育からITへの転職理由1:IT化が進まない教育現場

2020年から小学校でのプログラミング教育が必修化になります。しかし多くの学校では、いまだ参考書をコピーしただけの紙のプリントを活用していたり、IT教育に対応するための準備が十分に整っていなかったりする学校もあります。

また業務も紙の書類をベースにしたものが多く、ITを活用した業務の効率化が進んでいないのも現状です。タブレットがあるのに教科書を紙にコピーしたりするのはもちろん、参考資料としてYouTube動画を視聴させるのにも制限があったり、そもそも校内のWi-Fi環境が十分整備されておらず、一部エリアでしかタブレット授業を行えないといった問題点もあります。また機能を制限しすぎたタブレットを導入した結果、「タブレットはつまらないもの」と子供たちに思われてしまい、本来の目的であるIT教育に生徒が意欲をもって取り組みにくいという悪循環も指摘されています。

こうした結果、業務を効率化しにくくもどかしい思いをしている先生も少なくありません。IT化が進まず効率的に仕事を進められないもどかしさから、転職を考える教職の方もいます。

教育からITへの転職理由2:将来性への疑問

教師が転職を考える理由の一つに、将来性への不安が挙げられます。

日本は少子高齢化の時代を迎え、子供の数は年々減少傾向にあります。教師であれば職を失う不安こそ少ないものの、本当に今の教育現場に未来があるのか、いざというときに転職できるスキルが何もないという不安感を感じている先生は少なくありません。

また塾講師であれば受講生を獲得することが年々難しくなり、待遇の悪化や最悪の場合には失職するリスクもあります。このような将来性への不安から、将来的に転職を考えている教師・塾講師は決して少なくありません。

教育業界からIT業界への転職が実現可能な3つの理由

教員としてのキャリアを重ねている人ほど「転職できるほどのスキルもないし、このまま教員として頑張るしかない」と考えてしまいがちです。しかし実際には、教師・塾講師から他業界へ転職した例は多くあります。

しかし転職するのであれば「IT化が進んでおり効率的に働きやすく」「将来性が感じられる」という、教職時代に感じた不満を解消できる業界へ転職したいものです。教職から転職するなら、教職時代の不満を解決できるIT業界がおすすめです。下記では、なぜ教育業界からIT業界への転職がおすすめなのか、その理由についてご紹介します。

教育からITへの転職1:プログラミング教育の必修化

IT業界は教職の経験がある人材を求めています。なぜかというと、小中学校のプログラミング教育の必修化が要因です。

2020年度から小学校でプログラミング教育が必修科目となり、2021年には中学校でのプログラミング教育も必修化となります。IT企業もこのチャンスを活かそうと、プログラミングの教材開発や子供向けプログラミングスクールの運営など、様々なビジネスを展開しています。

しかしIT企業の多くはプログラミングやシステムには詳しくても、教育のノウハウには長けていません。そこで元教師や元塾講師を採用して、教師時代のノウハウをスクールの運営やプログラミング教材開発に活かしてほしいというニーズがあります。教育業界の経験がある人材を求めているIT企業は、決して少なくありません。

教育からITへの転職2:教師経験をエンジニアとして活かせる

教師時代に培ったコミュニケーション能力は、IT企業でエンジニアに求められている能力です。

ITエンジニアと聞くと「パソコン画面に向かって、ひたすらキーボードを叩いている」というイメージを持たれがちですが、実態は異なります。ITエンジニアの仕事はプログラミングだけでなく、クライアントとの打ち合わせや、同じプロジェクトメンバーと協力して働くことが求められます。

教師時代に経験した「子供相手に分かりやすく伝える」能力や「クラス(集団)を統率してトラブルを未然に防ぐ」といった能力は、ITエンジニアで活かせます。教師からITエンジニアは全く異なる仕事と思われがちですが、実は教師の経験を活かせる場面が数多くあります。

教育からITへの転職3:教育系ベンチャー(EdTech)企業が成長している

リクルートが提供する教育サービス「スタディサプリ」が一時期世間で話題になりました。スタディサプリは月額数千円でいつでもどこでも、スマホさえあれば一流教師の授業を受けられる動画サービスです。

このように教育とITを活かした教育系ベンチャー企業のことを「EdTech」または「eラーニング」と呼ばれます。このようなEdTech企業はさらに教育サービスの質を高めようと、ITエンジニアだけでなく教職の経験がある人材を求めています。

EdTech企業は「質の高い教育を低価格で受けられる」「プログラミング教育の必修化」「世の中へのITサービスの浸透」といった要因が重なり、今後の成長が期待されています。将来性のある職場で働きたいと考えている、教職からの転職希望者におすすめの業界です。

まとめ

教育業界で培った経験を求めている業界は多くあります。その中でも「将来性があり」「ITを活用した業務の効率化が盛んな」IT業界への転職が特におすすめです。

教師時代に経験したコミュニケーション能力やマネジメント能力は、IT業界で求められています。転職を考えている教師・塾講師の方は、この機会にIT業界への転職を検討してみてはいかがでしょうか。