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はじめに

大阪在住、もしくは移住予定の方でIT企業に転職を考えている方に向けて、大阪の転職事情やIT企業に転職する際に気をつけること、未経験者がIT企業に参画するにあたって有利な言語について解説していきます。

大阪の転職事情

現在、経済規模が拡大していく中でエンジニアが足りていない状況です。大阪市内にある企業の求人数が多い傾向であり、関西圏全域から求職者が集まるため競争率も高いです。また、東京に本社を置いている企業の大阪支社採用という企業が多く、転勤の可能性が少なからず出てきます。もちろん転勤なしという企業もあるので確認しましょう。

大阪に本社を置く大手企業はあまり多くありません。しかし、近年では政府による起業支援があるため、大阪発のスタートアップ企業や、ベンチャー企業が勢いが増しています。私は東京でIT業界で働いておりスタートアップ・ベンチャー企業を中心に探していましたが、実際に大阪発の企業が多くありました。

大阪市内は大きく梅田を中心としビジネスマンが多く働く北と、難波・天王寺を中心とし庶民的な雰囲気で飲食店や販売店が多い南の2つに別れています。IT企業は北の方に集中して拠点を置いている企業が多く、ベンチャー企業の拠点も梅田近辺に置かれていることが多いです。大阪のIT企業で働くとなると梅田近辺になると考えて置くと良いでしょう。

一般IT企業としては業務系、組み込み系が多く存在します。それに対してスタートアップ・ベンチャー企業はWeb系開発やモバイル開発といったモダンな開発をしている企業が比較的多いです。

採用に関してはまだ新卒採用文化が抜けきっていません。転職回数が多い方だと競争者も多い為、内定を取ることに苦戦してしまうことが予想されます。面接も「転職理由」を大切にしており、入社してから即戦力として力を発揮していける方よりも、長期的に働いてくれる方を採用している企業が多いです。転職理由を深堀りされても筋の通った回答ができるように準備しておきましょう。

IT企業に転職する際に気をつけること

地域関係なくIT企業に転職する際に気をつけなければいけないことは以下になります。 以下のことを気をつければ「転職したけど思っていたのと違う」という事態を避けることができます。

転職の目的と将来像を明確にする

転職の目的として代表的なものは以下の様な内容があると思います。

現在IT業界に在籍している方で、よりスキルアップできる環境に身を置きたいという目的です。 現職環境でスキルアップが難しい理由を明確にしましょう。例えばベンチャー企業に転職したいとしましょう。現職が組み込み系の開発をしており、もっとモダンなスキルを短期的に身に着けたいと考えています。現職環境で他の案件でモダンな開発案件があった場合、「現職でもスキルアップできるのでは?」と思われます。よりスピード感をもとめていたり、型にはまらない環境でスキルアップしていきたい為、ベンチャー企業へ身を置きたいという理由を付け足すことで現職環境ではスキルアップが難しいということをアピールすることができます。

IT未経験の方で興味がありIT系の仕事をしたいという目的です。なぜ今までとは違うキャリアを歩みたいのかを明確にすることで将来像がはっきりしてきます。IT企業に転職したい理由が面接では深堀りされる内容だと思います。転職理由の一例として最先端のスキルを身に着け、世の中に成果物を出して貢献していきたい等があるのではないでしょうか。自分がなぜIT企業に転職したいか、もう一度整理してみましょう。

IT未経験者は在籍者に比べて転職活動がスムーズに進まない可能性が高いです。転職活動する前に少しでも技術に触れるということが重要になってきます。具体的にはオンライン学習サービスを利用してプログラミングに触れてみるということです。はじめはHTMLやCSS、JavaScriptあたりの言語を無料で学習できるものを利用すると良いです。前述した言語では初心者でも入りやすい言語なので「プログラミングとは?」という疑問が比較的理解しやすいです。流れを掴んだら自分の経歴などを記載したポートフォリオサイトを作成しましょう。転職活動中には作成したものを使用します。私も転職活動をしていましたが、ポートフォリオサイトや作成したアプリを事前に見てくださっている企業がほとんどでした。面接時の話題にもできるので時間は掛かってしまいますが事前に技術に触れてみましょう。

IT業界在籍者、IT系の未経験者で共通する転職目的として、年収をアップをしたいという目的もあるでしょう。年収アップをするために転職することは良いことだと思います。しかし、将来像が明確になっていないと転職が失敗してしまう恐れがあります。年収を上げたい理由が「生活の質を高くしたい」や「贅沢したい」などであると、将来的に自分がどうなっていきたいか不明確なことが多いです。そのため、なぜ年収を上げたいのかを考えるより、自分が将来どの様になっていたいかを考えた方が良いです。転職理由を年収アップするためで終わらすのではなく、しっかりと将来像を明確にした上で年収アップしたいという目的にしましょう。

上記の3点以外にも目的としてあるとは思いますが、どの目的に対しても将来像を明確にすることが重要です。

現在までのキャリアの振り返りを行う

まずは現在までのキャリアを振り返っていきましょう。履歴書や職務経歴書に記載していれば振り返りはできていると思ってしまう方もいると思います。 しかし、より詳細に振り返りを行うことで面接で話すネタになります。

現在までのキャリアの中でどういったスキルを身に着けてきたか、入社後スキルをどのように活用していけるかを面接でアピールするためにもより詳細に振り返りを行っていきましょう。更に身につけるまでに苦労した点などもまとめておくと、質問されてもスムーズに回答できます。

未経験者がIT企業に参画するにあたって

どのような言語が有利か?

大阪は業務系や組み込み系の企業が多いため、Java・C++・PHPの言語が採用されている企業が多いです。これらの言語ができるとかなり有利です。前述の3つの中であればJavaを身につけることをおすすめします。理由は組み込み開発・Webアプリケーション・スマホアプリ開発など汎用性があり、多くの企業で採用されている言語だからです。少し学習コストは掛かってしまいますが、スキルを身につけると今後も需要があるのでおすすめです。

参画後の技術を磨く方法

大阪のIT企業に参画した後、技術を磨くには勉強会やカンファレンスが多く開催されている東京に出ていかなければならないのかと疑問に思う方もいると思います。 結論は東京に行かなくてもカンファレンスなどがあるので利用することで、大阪でも技術を磨くことは可能です。 Java、Ruby、PHPなどの最近の主要言語や、アジャイルなどの手法にまつわる勉強会が各地で多数開催されています。開催されている勉強会などに積極的に参加することで、東京に行かなくても技術は十分に磨いていくことは可能です。

大阪でIT系転職に関するまとめ

大阪は新卒採用文化が抜けておらず、転職回数が多い方にとっては競争率が高く苦労してしまう場合があります。長期的に働いてくれるかを見ている企業が多いため、転職理由をしっかりと筋の通った理由にしましょう。IT未経験者が技術力をつけていくことに関しては、まずは無料のオンライン学習サービスを利用してプログラミングに触れ楽しむことを第1にしていきましょう。技術力が備わった段階で外部の勉強会やカンファレンスに参加することで、更に技術力が向上するので日々精進していきましょう。