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Scalaとは

Scalaは2001年にスイス連邦工科大学のマーティン・オーダスキー教授が開発した比較的新しいプログラミング言語です。Javaととても関係の深い言語で、後述する性質によってJavaのライブラリをほぼ全て使用することができます。そのため、Javaの後継言語として今注目されている言語の一つと言えます。

Scalaの特徴

最初に少し述べましたが、Scalaはオブジェクト指向言語と関数型言語、2つの特性があるハイブリッドな言語です。簡潔に言うと、オブジェクト指向とは、モノを組み立てるように表現して、コンピュータに動作をさせる。関数型言語とは、関数のイメージでデータに何かしらの処理をして答えを取得するように動作するという特徴があり、Scalaは両方の特性をもっているため、それぞれのメリットを活かすことができます。

Scalaでできること

Scalaは基本的にJavaの上位互換といえるため、ほとんど全ての開発を行うことができます。次の章では、一般的に開発を行っているWebサービス開発、スマホアプリ開発、業務システム開発の3種類に絞って解説していきます。

Webサービス開発

Webサービス開発によく使用される言語はJavaが多かったですが、最近ではScalaで開発されたWebサービスも増えています。特にWebサービスは大規模なものほど、スピードや堅牢性が求められます。Javaの上位互換といえるScalaは実行スピードが速く、堅牢性が高いので、大規模なWebサービス開発に向いていると言えます。Scalaでつくられた有名なWebサービスには、Twitter、Linkdinなどがあります。どちらもシェア率の高いSNSでスピードが求められます。実行速度と堅牢性が高いScalaはこう言ったSNSサービスなどと相性がいい言語です。

スマホアプリ開発

スマートフォンのAndroidアプリは、ほとんどがJavaで作られていますが、同様のアプリをScalaでも開発することができます。最近でいえば、Line、SmartNewsといった有名アプリにもScalaが用いられています。まだまだAndroidアプリはJavaが主流となっていますが、これからの躍進期待ができます。

業務システム開発

業務システム開発とは、企業の業務効率化を図るシステムや、銀行など金融機関の金銭面を管理するシステムなど、業務で使用されるシステムを指します。企業は堅牢性や保守を重視して確実に稼働を続けるシステムを採用するためにします。安定性と実行速度が強みのScalaは多くの企業で採用されています。

Scalaの需要

Scalaは多様性が高く、とても人気のある言語です。2018年のランキングで2位にランクインしています。年収は最高値で1300万円・平均で600万円ととても高いことが分かります。また、求人数も約1500件と比較的新しい言語の中ではかなり豊富です。Javaの後継言語ということで需要が高いですが、新しい言語なためか扱えるエンジニアがまだ少ないので、好条件での転職を狙うことができるでしょう。

Scalaはこんな人におすすめ

オブジェクト指向と関数型プログラミングを理解できている、Javaを扱うことができる、Javaを扱うことができる、エンジニアとしてステップアップしたい人などにはおすすめです。しかし、オブジェクト指向や関数型プログラミングを理解できていない人にはScalaはおすすめとは言えません。ほとんどJavaの上位互換であるので、扱うことができればほぼ全ての開発を行うことができます。しかし、初学者によって学習コストの掛かる難しい言語です。未経験者の人は、はじめにJavaの学習から始めることをおすすめします。

初学者がScalaを学ぶ

先ほどもお伝えした通り、Scalaは学習コストの高い言語なので、未経験者が初めて学ぶ言語として適しているとは言えません。Scalaの学習にはオブジェクト指向や関数型プログラミングを理解できていることが大前提であり、これらの仕組みを理解するのはとても難しいのです。しかし、初心者は絶対Scalaはまなべことができないの?と言われるとそういうわけではありません。Javaに熟練した指導者がいれば、初学者であってもScalaを習得することはできるでしょう。あなたの周りに、Javaに精通した人がいらっしゃるのであれば、ぜひ教えてもらいましょう。もし、周りに、そういった環境が整ってなければ、プログラミングスクールに通うことも一つの手でしょう。お金は掛かりますが、独学でやるより、効率的に学習を進めることができるはずです。

まとめ

Scalaは学習コストが高い以外に目立ったデメリットのないとても優秀な言語です。習得することができれば、あらゆる開発現場で活躍できるエンジニアになれるでしょう。本記事からScalaについて興味を持っていただけたら幸いです。