支援対象地域:札幌、仙台、関東、愛知、関西、広島、福岡


DevOpsについて

DevOpsとはDevelopment Operationが略された名称です。DevOpsは開発サイドと運用サイドの円滑なコミュニケーションを促す言葉であり、現在ではクラウドシステムなどにシステムとして組み込まれているものです。今まで手動で行われていた作業を自動化したり、こまめにプロジェクトの進捗を知らせたりすることもDevOpsと言われます。 DevOpsには明確な定義というものはありませんが、大衆的にはこのような認識をされています。

Azure DevOps Servicesの役割

Azure DevOps Servicesの狙いはコード開発や作業計画を共有化することで、より深い周知化を図れることです。Azureクラウドでの作業の場合はAzure DevOps Servicesを直接受けられ、オンプレミスではAzure DevOps Serverを利用することでAzure DevOps Servicesの利用ができます。

ライセンスの種類

Azure DevOps Servicesは個別サービスとユーザーライセンスに分かれています。

個別サービス

個別サービスは基本的には無料プランで受けられますが、実行できるアプリケーションや容量が制限されてしまいます。 アプリケーションはAzure PipelinesとAzure Artifactsの2つがあり一定の容量まで無料で使用することができます。 Azure PipelinesとAzure Artifactsを少し利用するだけで事足りる場合はこちらのサービスでも問題ないでしょう。

ユーザーライセンス

ユーザーライセンスは基本的に有料プランになります。 BasicプランとBasic+Testプランがあります。

Basicライセンス

BasicプランではAzure Pipelines、Azure Borads、Azure Repos、Azure Artifactsの利用ができます。ライセンス料金は月額性で設定され、最初の5ユーザーまでは無料となっています。5人を超えると1人につき672円/月を支払う必要が出てきます。尚、それぞれのアプリケーションには無料の範囲が決まっており、それを超える場合はそれぞれ追加料金が発生します。

Basic + Testライセンス

Basic + Testプランは先程のBasicプランにAzure Test Plansが追加されたものです。こちらはユーザー1人あたりに対してライセンス料金が5,824円/月を支払う必要があります。こちらは開始から30日間の無料試用版があるので、一度試してからTestプランを不要だと感じればBasicプランに戻ることをオススメします。

Azure Boards

Azure Boardsはプロジェクト管理をするボードの役割を果たします。 プロジェクトが進むにつれて、その進捗具合を視覚化し共有することができるため、大型のプロジェクトでは欲しいアプリケーションの一つかもしれません。かんばんボードを使うことで、作業の追加や進捗の更新、作業の監視まで行うことができます。

Azure Pipelines(個別)

Azure Pipelinesはプラットフォームに対して、ビルド~テスト~デプロイまで自動的に行うことで作業時間の短縮を狙えます。対応言語はPython、Java、JavaScript、PHP、Ruby、C#、C ++、Goなど幅広く使用できます。 価格設定についてはプライベートプロジェクトの場合は毎月1800分/月のジョブを無料で使用できます。並列ジョブに対してはホスト数に対して月額料金が状況により変化するのでここでは割愛します。

Azure Repos

Azure Reposはコードに加えた変更を追跡することに長けたアプリケーションです。Azure ReposではGit(分散管理)やTeam Foundation Version Control(一元管理)のバージョン管理を行います。バージョン管理システムを使うことでリポジトリのコピーをサーバー上のコピーと同期させることができます。

Azure Test Plans

Azure Test Plansは手動テスト、ユーザー受入テスト、探索的テストなどを行うことでテスト業務の効率化を図ります。

  • 手動テストはエンドツーエンドの追跡を可能としスクリプト化されたテストを計画、実行、追跡まで行えます。
  • ユーザー受入テストはエンジニアチームが作成したテスト成果物を使い、ユーザーを招待することで直接的にフィードバックを受けられます。
  • 探索的テストは開発から顧客まで全ての人間が実際に使用することで順次に改善点を挙げるテスト方式です。
  • これらのテストを駆使することでより高い品質でのリリースを達成できます。

    Azure Artifacts

    Azure ArtifactsはパブリックソースとプライベートソースからJavaのMaven、JavaScriptのnpmなどのパッケージ管理システムをAzure上で展開し共有します。パッケージを共有化することで組み込みのCI/CD、バージョン管理、テストに対して使用することができます。

    Azure DevOps Server

    Azure DevOps Serverはオンプレミスをホストとした独自のサーバーになります。クラウド環境にしたいけど解決できない別の弊害があるといった悩みの方はこちらが最適になります。 Azureをオンプレミス下での使用が必要になる場合はAzure DevOps Server 2019のライセンスが必要になるかもしれません。具体的にマイクロソフト社は以下のように記述してあります。

    Azure DevOps Server 2019 では、Azure を使用して月ごとに支払うか、3 年のコミットメントが必要なクラシック ソフトウェア ライセンスを購入できます。Azure を通じた購入では、クラウド サービスを利用するボーナスが得られるため、必要に応じて自由にクラウドに移行できます。どちらを選択した場合でも、Azure DevOps Server 2019 を実行するサーバー用の Windows ライセンスまたは Windows Server ライセンスも必要です。

    こちらは90日間の試用が可能なため実際に使用してからをオススメ致します。 またVisual Studioのサブスクリプションなどの月ごとの購入などでサーバーの維持をできるなどケースバイケースがあるのでご自身にあったものを見つけてみてください。