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  • AI人材とは?求められている背景や種

はじめに

昨今ではIT化が進み、AIの進化も目を見張るものがあります。AIの進化によって仕事が奪われると考える人も多くいますが、AIが代わりに仕事を行ってくれることで時間の余裕が出来て自分の本当にしたいことに時間を使うことが出来るというメリットもあります。今回はAIに関して「AI人材」について紹介します。

AI人材とは何なのか

そもそもAI人材とはなんなのでしょうか。言葉自体聞いたことがない方も多いかと思います。AI人材とは、機械学習やデータサイエンスやディープラーニングなどの技術を使用してAIシステムを作り運用する人のことを言います。簡単に言うのであれば「AIに関わる人」のことです。ちなみにですが、文部科学省はAI人材を下記のように定義しています。
【AIの問題を解決する人材】
【AIを具現化する人材】
【AIを活用する人材】
「AIを具現化する人材」は主にエンジニア、「AIの問題を解決する人材」は主に研究者、「AIを活用する人材」はプランナーやアナリストなどが当たります。昨今ではAI人材の獲得をめぐる国家間の競争は日本だけに限らず、世界中で展開されており、アメリカや中国の政府及び企業では、AI活用の有無が豊かな生活や継続的な社会を実現するための鍵になると考えています。

求められている背景

ではなぜAI人材は求められているのでしょうか?求められている背景には以下のようなものがあります。
【今後のAI進化への期待】
AIはIT業界のテクノロジーの中でも最先端分野です。IT化が進むなかでWebやインターネット、IoTなど利用できるデータ量は益々増加していく傾向であり、世の中にあたえる印象は無視できないレベルになっています。
AIの進化や実装で現在の多くの仕事が代替、簡略化できるようになると想定されており、仕事がAI化されれば、仕事の効率を高めより創造性の高い仕事に資源を使うことができます。また、少子高齢化や地球温暖化などの社会問題の解決に、AIが貢献する可能性が高いため期待がかなり高まっています。最近では、家族になるロボットが人気を集めており、表情のリアリティや体温の再現など技術の進歩に目覚ましいものがあります。
【人材不足】
2017年のデータになりますが、ネットサービスの大手であるテンセントがグローバルAI人材白書を発表しました。世界の企業は100万人のAI人材を必要としているが、AI研究や開発に携わる人は30万人しかいない、と記載されています。2017年の調査の時点で70万人もの人材が不足していることになります。
日本国内で見た場合、経済産業省の「IT企業の人材需給に関する調査」を参照すると、2018年のAI人材は1万1千人で、2025年には7万9千人人、2030年頃には12万人まで増加することが予測されています。コロナによりIT化が急速に加速した日本ですが、AIのエンジニアを欲している企業の求人需要が増加していることに対して、スクールなどの専門の教育場所や転職市場からの人材提供が間に合っていないことも、AI人材が不足する理由として考えられます。また、今後のIT業界の発展や、日本の高齢化を加味するとさらに不足することが予測されます。
【クライアントにもAIリテラシーが必要】
AIで実現する機能及び性能は、学習データ次第で決まるといえます。このため、AIシステムを構築や運用する際には、学習データの質を理解して教え込む、データサイエンスの知識やスキルが必須です。今までの機械とは適性のある分野がかなり違うため、プランナーや企画者を担う社内SEとして会社で働くエンジニアにもAIに関しての知識力が高い人材が求められます。

AI人材の種類

AI人材の種類を何種類か紹介します。

AIエンジニア

構成したAIをIT技術と組み合わせて実装する人材のことで、AIエンジニアはビジネス上でAI代替が可能な箇所を抽出した後にプログラミングスキルやコンピュータサイエンスの知識などを使用し、データをAIが処理できるように適切な形で整理するといったシステム開発をすすめる役割を担います。AIエンジニアは前例の少ない開発テーマに取り組むことも多く、貴重な人材です。

データサイエンティスト

数理的な知識と統計的な処理のスキルが高く、AIの枠組みを開発する人材のことで、大量の統計や情報などから価値を見出し、AIに与えるデータの種類で表示される結果も変わっていきます。

プランナー

エンジニアとこまめにコミュニケーションを取りながら、現実の課題と組み合わせてAIで解決まで行える人材のことで、社内SEとしてAIを実際のビジネスの現場で活かす担い手として注目されています。具体的な業務としてはAI開発の設計を考えたり、実現可能かどうかを検証したりします。他にも、SIerやコンサルティングファームなどに所属してクライアント企業への提案や企画をおこない、クライアントとエンジニアとの仲介役を担うこともあります。

データエンジニア

データサイエンティストやAIエンジニアが能力を発揮できるように環境を作る役割がデータエンジニアです。蓄積されるデータを収集及び加工し、AIが使用するために適したものとしてメンテナンスするのが主な仕事になります。

まとめ

今回はAI人材について紹介しました。今現在において世界的に必要とされている人材であること、人材不足について理解を深めることが出来たかと思います。この記事が皆さんの参考になれば幸いです。