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はじめに

愛知へ転職しようと検討している方の中には、「IT求人はあるのか」「IT業界は需要あるのか」「どうやって探せばいいのか知りたい」など、さまざまな悩みや疑問を抱えているのではないでしょうか?

そこで今回は、愛知を含むIT業界の動向から、愛知の転職事情やIT求人の探し方などについて詳しく解説していきます。

愛知を含むIT業界の動向とは?今後を左右する要素4選

まずは、愛知を含むIT業界の動向を紹介します。また、今後を左右する「AI」「IoT」「AR・VR」「5G」という4つの要素について詳しく説明します。

AI

AIとは、Artificial Intelligenceの略称で「人工知能」という意味を指します。例えば、自動車産業では自動車の自動化実用に向け、開発が推進されています。日本では、まだ実用化までには至っていませんが、近い将来公道を自動運転の車が走っていることでしょう。その際、自動車に搭載されているAIがハッキングされないよう、セキュリティエンジニアの需要が増えると予想されます。

また、Amazonが発表した無人小売店のAmazon Goや、日本の牛丼チェーン店でも、AIを活用した無人化・自動化が進むと予想され、これまで以上にAIの重要性が高まることでしょう。

IoT

新型コロナウイルス(以下、コロナ)の感染予防対策として、近年、無人化・自動化といった対人接触を避けるためのIoT活用の事例が話題となりました。特に、物流業・製造業・小売業などの業界では、IoT導入によって、「生産性の向上」「データ活用と可視化」などへの関心が高まっています。例えば、コロナの影響により、通販・宅配などの需要が増えており、人手不足となっています。このような課題を、IoTによるWMSで在庫管理・物流を可視化することで、業務の効率化が図れます。

AR・VR

ARとは、Augmented Realityの略称で「拡張現実感」という意味です。つまり、コンピューターを使用して、実際の景色・感覚などにさらに情報を加える技術です。一方、VRとは、Virtual Realityの略称で、「仮想現実感」という意味があります。つまり、コンピューターで制作された3次元空間を視覚・その他の感覚を通じて疑似体験できるようにする技術のことです。

とある発表によると、2021年までにかけ、ARやVR技術への投資が年々倍増すると予想されており、中でも過激な投資競争を繰り広げているのがGoogle・Apple・Facebook・Microsoftなどです。ゲームといった身近なものだけではなく、医療や教育といった場所でも期待されています。

5G

5Gとは、第5世代の移動通信システムのことを指し、高速大容量・低遅延通信・高信頼・多数同時接続といった特徴を持っています。5G適用のサービスを2020年3月からスタートし、5G対応機種も発表しています。これにより、大手通信事業者・総務省を中心に、5G普及のために環境整備・5G技術の研究開発などに取り組んでいます。5Gを実装する産業の分野が広がることにより、業務の効率化だけではなく新しい付加価値を作り出すことができる効果が期待できます。

しかし、コロナによるインフラ整備の遅延などの影響によって、当初の見込みほどには、5Gの契約数は伸び悩んでいます。とはいえ、携帯電話事業者による全国向け5Gサービスとは別に、さまざまな主体が柔軟に利用できる移動通信システムとして、地域・産業などのニーズに応じたローカル5Gを創設。2020年から、このローカル5Gを活用した、農業・インフラ・建設・安心安全・モビリティといった分野の課題を解決するモデルを構築するため、開発・実証を行っています。

愛知県のIT求人は多い?転職事情を紹介

愛知県へのIT転職を考えるにあたり、まず把握しておきたいのが愛知県の転職事情でしょう。そこで、愛知県の有効求人倍率や就業者数などを詳しく紹介していきます。

平成27年国勢調査就業状態等基本集計結果を見てみると、愛知県の15歳以上の就業者数は379万8,840人となっており、全体の67.2%ほどです。労働力人口を全国的に見てみると、東京都・神奈川県・大阪府に次いで4位となっており、労働力率で見てみると男性2位、女性9位となっています。

仕事を探す方1人に対して求人がどのくらいあるかを表す有効求人倍率は、令和2年9月では1.01倍となっており、全国平均が1.03倍となっていることから、さほど差はないといえます。しかし、令和元年4月の1.99倍をピークに年々低下しているため、今後も低下する恐れがあります。ですが、IT業界のみで見てみると、平成22年では総数7万89人に対し、平成27年では総数7万5390人と、IT業界の就業者が5,000人以上増加していることから、IT業界の需要は高いといえます。

愛知のIT求人を探す方法5選

愛知のIT求人を探すには、「知人からの紹介」「ハローワーク」「転職情報Webサイト」「転職フェア」「転職エージェント」の5つがあります。それぞれ、どのようなものなのか、メリットやデメリットも踏まえて紹介します。

知人からの紹介

IT業界で仕事を獲得する方法で、最も多いのが友人や知人からの紹介です。友人や知人から企業紹介や推薦を受ける方法で「リファラル採用」とも呼ばれます。友人や知人から紹介してもらえることで、事前に職場の雰囲気や情報などをある程度知ることができます。また、友人や知人から、選考のフォローをしてもらえる可能性があるため、内定を獲得しやすいというメリットがあります。とはいえ、友人や知人経由ということもあり、何かしらの理由で内定を辞退しなければならない場合でも言い出しにくい、友人や知人にとっては良い企業でも、自分には合わない可能性もありますので注意が必要です。

ハローワーク

ハローワークとは、国が運営している就職支援サービスで、正式には公共職業安定所といいます。全都道府県に設置されており、地域の求人数が豊富です。無料で求人を掲載できるため、掲載料金が高くて転職サイトでは従業員を募集できないといった地元の中小企業の求人まで、幅広く紹介してもらえます。

転職情報Webサイト

転職情報Webサイトの場合、求人情報が多く、写真も付いているため企業や一緒に働く人の雰囲気を把握することができます。そのため、仕事場の雰囲気が掴みやすいです。しかし、ハローワークとは違い、掲載料を支払う必要がありますので、年間を通じて採用ニーズがある企業もしくは採用予算が豊富な大手企業の求人が多く、中小企業や地方の求人は少ない傾向にあります。また、求人への応募から日程調整・面接対策など、転職に関する全てのことを自分一人で行わなければなりません。

転職フェア

転職希望者を対象とした、合同の企業説明会に参加するのもIT求人を探す方法の一つです。転職フェア(イベント)では、一度に多くの企業が集まり合同説明会形式で行っており、各企業の人事・代表取締役と気軽に話ができます。そのため、事前に企業の実態や、自身に合う企業かどうか見極めることができます。とはいえ、日時がきちんと決められているため、参加するには時間を確保しておく必要があります。また、希望職種の企業が参加していない可能性もありますので、参加する前に情報収集する必要があります。

転職エージェント

転職エージェントとは、転職希望者と採用を検討している企業の間に立つ、転職成功の支援サービスです。転職エージェントを利用すると、転職希望者一人ひとりに専属のエージェントが付くため、自分にピッタリな求人を紹介してもらえ、さまざまなサポートが受けられるといったメリットが得られます。とはいえ、自身にピッタリな転職エージェントを利用しないと、スムーズに転職活動を行えません。そのため、複数の転職エージェントに登録し、自身にピッタリ合った転職エージェントを見つける必要があります。

地方へ転職を検討している方が気をつけるべき3つのこと

最後に、地方への転職を検討している方に向けて、気をつけるべきポイントを3つ紹介していきます。

給料が下がる可能性がある

東京都内から愛知などの地方へ転職する場合、一般的に給料が下がります。東京都内と比較すると4分の3程度になるケースがほとんどです。しかし、東京都と比べると物価や家賃などの生活費が低い傾向にあります。もし、地方への転職を検討しているのであれば、収入と支出のバランスを考えておきましょう。

スケジュール管理が必要

愛知以外から転職活動を行う際、移動面を考慮して一次面接や二次面接を電話もしくはWeb面接で行ってくれる企業もあります。とはいえ、最終面接の場合には、現地に呼ばれる可能性が高いため、移動や宿泊などを含めて計画を立てる必要があります。

広い範囲の知識やスキルが求められる可能性がある

東京都内であれば、人口が多いため仕事を分業することが可能です。しかし、地方となると人口が少ないことや企業の予算面など、さまざまな理由で分業せずに一人で多種多様の仕事を行うケースもあります。そのため、愛知などの地方へ転職した場合、ゼネラリストが求められる可能性もあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。新型コロナウイルスの影響もあり、有効求人倍率は年々低下傾向にあります。しかし、IT業界だけに絞ると7.6%、男性だけに絞ると10%以上も就業者が増加していることから、IT業界の需要は高いといえます。愛知に転職を考えているようでしたら、ぜひ今回紹介したことを参考にしてみてください。