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  • ITサービスマネージャ試験の難易度は

ITサービスマネージャ試験は、システムトラブルの対処ができたり、システム稼働を安定して適したコストで提供できることなどを証明する資格です。ITサービスマネージャとして安全で信頼性の高いITサービスを提供したいと思っている人にぴったりの資格です。ITサービスマネージャ試験は難易度の高い資格で比較的新しい資格なので、どのように対策をしたら良いかわからない人もいるでしょう。そこで、ここではITサービスマネージャ試験の難易度や取得するメリット、勉強方法などについて紹介します。この記事を読むことで、ITサービスマネージャ試験の対策方法がわかるようになるでしょう。

ITサービスマネージャ試験はどのような人が受験する?

ノートパソコンとノートの画像

ITサービスマネージャ試験を受験する人は、大きく分けると2種類の人が多いです。一つは運用・保守の担当者、二つ目は設計やプログラミングの開発担当者です。それぞれ詳しく見ていきましょう。

運用・保守の担当者

ITサービスマネージャ試験は、実際に仕事で運用や保守を担当しているエンジニアが多く受験しています。普段から運用や保守を担当しているので経験や知識はあるため、試験を速く解くコツや論文の対策などが勉強するポイントとなるでしょう。運用や保守の担当者向けでレベルの高い資格は少ないため、ITサービスマネージャ試験を初めて受験するという人も多くいます。

設計やプログラミングの開発担当者

ITサービスマネージャ試験は、設計やプログラミングなどを担当しているエンジニアも多く受験しています。開発に携わっているエンジニアでも運用や保守に関する知識があることで、より効率的に仕事ができると考える人が多くなったため受験する人が増えてきています。普段から設計やプログラミング、プロジェクト管理などを行っている人は、ITサービスマネージャ試験を速く解く技術や論文に強いでしょう。しかし、運用や保守に関する知識は勉強して身につけなくてはいけないので、弱点となります。

職場のリーダー職など大きなポジションを目指す人

ITサービスマネージャ試験は、企業や立場によっては必須の資格となる場合があります。例えば、コールセンターやヘルプデスクのリーダー職や裁量権が大きなポジションについている人などです。ITサービスマネージャ試験を取得することで、企業からより信頼を得ることができたり出世するきっかけになったりするでしょう。

ITサービスマネージャ試験はどのくらい難しい?

スマホとノートの画像

ITサービスマネージャ試験は、どのくらい難しい試験なのか気になっている人もいるでしょう。ITサービスマネージャ試験は受ける人の知識や経験によって違いはありますが、ITに関する資格の中では難易度の高い資格と言えます。ITサービスマネージャ試験に出題される内容は専門的で高度なので難易度が高くなっています。他にも、ITサービスマネージャ試験では論文も試験に含まれています。そのため、慣れていない人は難しいと感じる一因です。専門知識だけではなく、論理的な思考力や作文能力なども求められるでしょう。

ITサービスマネージャ試験の合格率

ITサービスマネージャ試験の合格率は、例年13〜14%程度です。ITサービスマネージャ試験は、IT業界で経験を積んである程度知識がある人が多く受験しています。受験者のレベルが高い中でも低い合格率となっているので、かなり難易度の高い資格です。独学でも合格している人はいますが、簡単には合格できない資格でしょう。

必要な勉強時間

ITサービスマネージャ試験に合格するために必要な勉強時間の目安は、100〜150時間程度です。週に7時間程度勉強したとすると、余裕を持って4ヶ月程度必要となるでしょう。自分の経験や知識を考えて、十分な勉強時間を確保することが大切です。

ITサービスマネージャ試験を取得するメリット

ノートにメモをとる画像

ITサービスマネージャ試験は、ITに関する仕事をしている人にとっても難易度の高い資格ですが取得することでさまざまなメリットがあります。自分の実力を客観的に証明できたり、他の試験を受験するときに一部免除されたりするでしょう。

顧客の対応や経営者と交渉するスキルが身に付く

ITサービスマネージャ試験を取得することで、顧客の対応をするスキルが身につきます。ITサービスマネージャは、サービスデスクや保守管理者などと連携を取りながら仕事をすることが大切です。ITサービスマネージャは、経営者や営業マンとも交渉することがあります。ITサービスマネージャ試験を取得することで、顧客の対応や経営者と交渉する際に役に立つでしょう。ITサービスの管理に関する基本的な考え方やサービスの改善の方法などを学ぶことができます。企業によってはITサービスに関する職種だけではなく、ヘルプデスクや営業担当の人でもITサービスマネージャ試験を必須の資格としている場合もあります。

他の試験で一部免除される

ITサービスマネージャ試験に合格すると、他の試験で一部免除になります。中小企業診断士試験・弁理士試験・技術士試験・ITコーディネータ試験などで、一部が免除されます。難易度の高い試験ですが、合格すれば他の試験での負担が少なくなるというメリットがあるでしょう。

実力をアピールできる

ITサービスマネージャ試験は、IT関連の資格の中でも難易度の高い資格です。そのため、ITサービスマネージャ試験の資格を取得することで自分の実力をアピールしやすくなるでしょう。ITサービスマネージャ試験を取得すると、高い専門的なスキルがあるとアピールできるので就職や転職でも有利になるはずです。

資格を取得すると手当がもらえることがある

ITサービスマネージャ試験の資格を取得すると、企業によっては資格手当がもらえます。ITサービスマネージャ試験の知識はさまざまな場面で活用できるので、企業によっては必須の資格としているところもあります。ITサービスマネージャ試験を取得することで手当がもらえるかは、事前に確認しておくと良いでしょう。

ITサービスマネージャ試験の概要

テキストの画像

ITサービスマネージャ試験は、午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱの4項目に分かれています。午前Ⅰ・Ⅱはマークシート方式、午後Ⅰは記述方式、午後Ⅱは論文という回答方式です。合格基準は、午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰは60%以上の正答することです。午後ⅡはA〜Dの評価でAが合格基準となっています。試験日は毎年10月の第3日曜日です。7月中旬から8月中旬に願書受付をして、合格発表は12月下旬となっています。

ITサービスマネージャ試験の申し込みの流れ

ITサービスマネージャ試験は、インターネットか郵送で申し込みができます。受験手数料は5,700円です。郵送で申し込みをする場合は、情報処理機構の公式サイトから「案内書」や「受験ガイド」をダウンロードします。案内書には願書と受験手数料を支払う払込用紙があります。インターネットの場合は、情報処理機構の公式サイトから必要な情報を入力して申し込みができます。申し込みが完了すると受付番号が記載されたメールが返信されてきます。

午前Ⅰ

午前Ⅰは50分間の試験で、4択マークシート方式です。 午前Ⅰの問題は応用情報技術者試験の午前問題から出されます。テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系からそれぞれ出題され、問題数は30問です。考察問題が多い傾向があります。

午前Ⅱ

午前Ⅱは40分間の試験で、4択マークシート方式です。出題範囲は午前Ⅰと同じ範囲から、コンピュータ構成要素・システム構成要素・データベース・ネットワーク・セキュリティ・プロジェクトマネジメント・サービスマネジメント・システム監査・法務の9分野が出題されます。午前Ⅰよりも専門的で高度な内容となっています。

午後Ⅰ

午後Ⅰは90分間の試験で、記述式です。サービスマネジメント・サービスの設計や移行・サービスマネジメントプロセス・サービスの運用・情報セキュリティの運用や管理・ファシリティマネジメントから出題されます。長文を読んで内容を記述する問題が多いため、文章の要約力や読解力が求められるでしょう。

午後Ⅱ

午後Ⅱは120分間の試験で、論述式です。短い文章を読んで自分の考えを論述形式で答えます。内容の充足度や妥当性、論理の一貫性などを評価基準として、A〜Dまでのランク付けがされます。設問の内容はITサービスマネージャの立場から論理を展開させるような問題が多いです。具体的な経験や知識などがなければ解けない内容が多く出題されます。

午前・午後のすべてをクリアする必要がある

ITサービスマネージャ試験は、午前と午後の試験のすべてをクリアする必要があります。例えば、午前の試験に合格して午後の試験が不合格だった場合は、ITサービスマネージャ試験には不合格になってしまいます。ITサービスマネージャ試験に合格するためには、午前と午後の試験のすべてを対策しておく必要があるでしょう。また、ITサービスマネージャ試験は、午前と午後で4部を通して1日かかる試験です。試験日に向けた勉強も大切ですが、試験当日のコンディションを整えることも重要です。試験前日に夜遅くまで勉強したり、徹夜で勉強をしたりすることは避けた方が良いでしょう。1日かかる試験日にベストな状態で臨めるように調整することが大切です。

過去問を中心に勉強する

ITサービスマネージャ試験は過去問と同じ問題が出題されることが多いため、過去問を中心に勉強すると良いでしょう。ただし、ITサービスマネージャ試験の問題がすべて過去問から出されるわけではないので注意が必要です。午前問題を自力で解けるような基礎知識と高度な専門知識を身につける必要があるでしょう。自分に足りない部分の知識をテキストなどで身につけていくと良いです。また、ITサービスマネージャ試験は独学でも合格できます。しかし、難易度の高い試験なので効率的に勉強を進めていくことが大切です。仕事をしながら合格を目指す場合は、多くの時間を勉強にあてることはできないので計画的に勉強をする必要があるでしょう。独学で勉強することが不安な人は通信講座を利用するのも良いです。

まとめ

参考書の画像

ITサービスマネージャ試験は、エンジニアとして知識やスキルがあることを証明してくれる資格です。難易度の高い資格ですが、効率的に勉強することで独学でも合格することはできます。ITサービスマネージャ試験の勉強方法は、過去問を中心に取り組むことがおすすめです。さまざまな業務で活かせる資格なので、取得することでよりシステム管理や運用などで活躍できるようになるでしょう。