失敗しない転職!ソフトウェア開発者の転職を徹底解説
「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持った者だけだ。」
これはとあるサッカー選手が、W杯決勝の舞台でPKを外した後に残した言葉です。
PKを外すという大きな失敗を犯した彼は、チャレンジには失敗がつきものだと暗に語っています。
そして、この言葉は私たちに置き換えても同じことが言えます。 人生には数多くのチャレンジが存在しており、働くサラリーマンにとって「転職」が身近なチャレンジではないでしょうか。 転職成功の裏には数多くの転職失敗が存在しています。
とはいえ「失敗したくない」「後悔したくない」というのが、人として当然の心理です。 そこで今回はソフトウェア開発者向けに、失敗しないための転職ポイントについて解説いたします。
転職活動を始める前に行うこと、どのような企業を狙うのかを中心に話を進めていきます。 また市場の動向なども合わせて説明していきます。ぜひ最後まで、お付き合いいただければと思います。
転職活動を始める前にすること
とりあえず、転職情報サイトに登録!と意気込んで活動する前にやるべきことがあります。 それは「整理」です。
今回、なぜ転職したいのかを改めて整理しておきましょう。 なぜなら、この部分を明確にしておかないと最後の会社決めで迷ってしまうからです。
年収を上げたい・働き方を変えたいなど明確な理由がある場合は、その基準を元に会社選びを行いましょう。
ソフトウェア開発者の転職では、より技術力を身につけたいやマネジメントを学びたいなど、
スキルアップやキャリア設計のための転職も多く見受けられます。
スキルアップが可能であるか、希望のポジションにつけるかはサイトからでは読み取りにくい情報です。
自身の基準を満たすことができるかの判断は、面接を通して掴んでいきましょう。
また、転職を目指す理由が複数ある場合には優先順位をつけておくことをお勧めしておきます。
ソフトウェア開発者の転職動向
自身の転職理由を整理できたところで、次は市場に目を向けていきます。
2020年に入り、世界は一連のウィルス騒動の影響で景気が後退しています。
景気と転職市場は密接にリンクしているので、転職市場も縮小することが予想されています。
当然、ソフトウェア開発者の転職市場も縮小の流れに沿う形になるかと思います。
しかし、ここでポジティブな要素をひとつ上げておきます。
2016年に経済産業省が「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」というデータを公開しています。
このデータによると現在も不足しているIT業界の人材不足は、より加速していくと予想されています。
2016年に約17万人が不足しているとされているところが、2030年には約59万人になるとのことです。
もちろん、このデータを作成した当時はこのウィルス騒動を予想していないため、 現在地点に換算すると不足人数は変動していることでしょう。 しかし、2020年では約29万人が不足すると言われる数値が劇的に減少するとは考えづらく、 IT業界に限って言えば需要と供給の関係はまだまだ「需要>供給」である、と予想しています。
つまり、まだまだソフトウェア開発者が転職しやすい状況と言えるでしょう。
お悩み別!ソフトウェア開発者の転職先パターン
ソフトウェア開発者におすすめの転職候補6パターンを紹介します。 候補が複数あるとを理解していただいた上で、現在抱えている悩みから転職候補を紹介いたします。
ワークライフバランスを整えたい場合:社内SE
働き方改革が浸透してきたとはいえ、激務になりがちなのがソフトウェア開発者です。 結婚や出産、子育てや介護など人生のライフステージが変わると猛烈に働くことは難しいでしょう。 ワークライフバランスを取りたい方には、「社内SE」を転職先におすすめします。
なぜ社内SEだとワークライフバランスが取れるのかと言うと、以下3つの理由があるからです。
①納期が緩めに設定されている
社内システムの管理や開発をメインとしているため、あまり急かされることはありません。傾向としては、緩めのスケジュールが設定されているため、残業時間が少なくなります。②本格的な作業は外部の業者を雇う
仮に大規模な開発が発生する場合は外部のベンダーを雇うことが多く、重たい開発業務を請け負うことは多くありません。実作業を多く伴わないため作業負荷が少ないのです。③社内がメインなので、調整に時間を取られない
先ほども説明したとおり、社内システムの管理や開発が社内SEのメイン業務です。他社が絡むことが少ないので、スケジュール調整も社内で完結しやすく、仕事のコントロールが効きやすいのです。現在の働き方を変えたいソフトウェア開発者には、転職先に社内SEがおすすめです。
スキルを磨きたい場合:ベンチャー企業・スタートアップ企業
スキルを磨きたい、もしくは企業における創業期を経験したい方には「ベンチャー企業・スタートアップ企業」がおすすめです。
なぜなら、ベンチャー企業やスタートアップ企業は技術力やスキルで収益を上げているため、
必然的に技術力やスキルが身につきます。
またベンチャー企業やスタートアップ企業では、ソフトウェア開発以外の仕事もしなければならないケースがあります。 例えば、営業や社外折衝などです。これまで経験してこなかった業務を行う機会も多いでしょう。 しかし、仕事が分業化されている現代において様々な経験を積めるいい機会とも言えます。
常に最先端技術をキャッチアップしなければ生き残れないのが、ベンチャー企業やスタートアップ企業です。
厳しい環境に身を置くことでソフトウェア開発者としての技量は伸びていくことでしょう。
技術者として厳しい環境に身を置きたい方にはおすすめの転職先です。
自由を求める場合:フリーランスとして独立
転職先ではありませんが、自由を求めるのであれば、フリーランスとして独立することも選択肢としてはおすすめしています。
社内の人間関係や働く環境に疑問を感じている方には、特におすすめです。
なぜなら、フリーランスは以下の3要素を自分で選ぶことができるからです。
①働く場所
②働く時間
③仕事内容
もちろん、ソフトウェア開発者としてそれなりの経験や技術力がなければ、独立は厳しいでしょう。
また営業や書類仕事も自分で行う必要があるので、自らを律することができる人でなければ、向いているとは言えません。
ですが、自分で働く場所や時間を決めたい方にはフリーランスとして独立するのをおすすめしています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
転職を検討されているソフトウェア開発者にとって今回の内容は参考になったかと思います。
今回ご紹介した内容を改めて、振り返っていこうかと思います。
まず転職活動をいきなり行うのではなく「整理」をしましょう。 なぜ転職したいのか、転職先を選ぶ際の優先順位を定めておきましょう。
次に転職市場の動向です。一連のウィルス騒動の影響もあり、求人の募集は下火になりつつあります。
しかし、慢性的な人手不足を抱えるIT業界では、その影響はあまり大きいとは言えません。
なので、これ以上悪くなるより前に転職を図っても良いでしょう。
最後に悩みごとに転職先をご紹介しました。
「ワークライフバランスを求める方」「スキルを磨きたい方」「自由を求める方」など
パターンに分けて、転職先をご紹介しました。
失敗しない転職を行うためには、事前の準備を肝要です。 ソフトウェア開発者の転職先は数多く存在しているため、しっかりと準備を行いましょう。