スキルシートは重要なの？
はじめに
エンジニアの方々が転職をする際や、客先常駐で面談がある際に必ず使用すると言ってもではない書類でスキルシートがあります。簡単に言うとスキルシートとは、そのエンジニアの方がどのような仕事をしてきて、現在はどのような技術があるのかなどを記載されている職務経歴書のような書類です。しかし、スキルシートはどのような事をどこまで書けば良いのか分かりにくいと思います。本記事でスキルシートの書き方の基本やどこまで細かく書くのかなどをご紹介します。
スキルシートは必要なのか？
未経験でエンジニアを目指している方などは、スキルシートは必要なんか等を思われるとこともあるでしょう。まず、なぜスキルシートが必要なのかご紹介したいと思います。
・エンジニアの年収を左右する大切な書類
スキルシートは、エンジニアの年収を左右するとても重要な書類です。なぜかと言うと、スキルシートは、そのエンジニアの今までどのような経験をしてきたかを伝える書類です。採用担当者はそのスキルシートの情報をもとに、エンジニアの過去から未来を把握することができ、自社の開発するシステム等との相性を判断します。そして、そのエンジニアの技術力からエンジニアの価値を給料として反映します。そのため、スキルシートは、適当に書くのではなく正確に、できること、できないこと、できなければこれから成長する意欲等を記述する必要があります。
・エンジニアと企業間でのミスマッチをなくす
スキルシートはお互いの意向をすり合わせるツールでもあります。企業側の採用担当者は、スキルシートをもとにエンジニアのスキル、経験を見て、参画する予定のプロジェクトで必要とされているスキル等を満たしているか判断します。また、エンジニアはスキルシートを通じて自分のスキル、経験を正確に伝えた上で、希望する仕事ができるのか判断します。もしスキルシートが無いと正確にお互いの意向を伝えることができないため、ミスマッチが発生します。お互いにズレが発生すれば、お互いが不幸になってしまいます。 そのようなミスマッチをなくすためにも、スキルシートはとても重要な書類になっています。
スキルシートの書き方の基本
スキルシートの重要性はご紹介したので、次にスキルシートの書き方の基礎をいくつかご紹介します。
・経験した仕事を全て記述する
これまで行ってきた仕事でどのような事をしてきたのか振り返り、整理を行う必要があります。今まで担当してきた業務内容、参画期間、習得しているスキル等を具体的に振り返り、記述する必要があるためです。その中で、業務内容の担当工程や、自身が思う得意な工程があれば追加で記述することをおすすめします。
・企業名は必ず伏せる
スキルシートに、以前参画していたプロジェクトについて必ず記述すると思いますが、その際に、参画していた企業名は必ず伏せるようにしましょう。もし、次に参画する企業が以前の企業と競合する場合もありますし、守秘義務が生じる場合もあります。仕事内容は具体的に書くのは良いですが、関わっていた企業名などは書く必要はありません。
・分かりづらい専門用語は使用しない
スキルシートを作成する際に一番気を付けなければならないことは、用語の扱いです。誰もが知っている共通の用語ならまだしも、特定の企業内やプロジェクト内で使用されていた専門用語は必ず避けるようにしましょう。一般的ではない略語や専門用語はスキルシートに書かいても、採用担当者の方には分からないので書かないようにしましょう。
この他にもスキルシートのレイアウトの基礎がありますが、レイアウトに関しては、インターネットで検索して自身に合うレイアウトを選択することや、企業に所属している方は自社のレイアウトに準ずることをおすすめします。
また、未経験の方は実務経験として記述する経験はないと思います。その際に記述できるのが資格情報です。未経験の方にとって資格とは、その技術についてどの程度の理解、習得できているか確認、他者に提示できるものです。そのため、未経験の方には積極的に資格を取得することを強くおすすめします。ただ資格取得に向けた勉強をするのではなく、実践を考えて勉強をすることで、プロジェクトに参画した際に、困ることなく業務を行えるようになります。しかし、資格を取得すれば必ずしも採用されるとは限りません。あくまで他者がそのエンジニアのスキルを確認しやすくするためです。
最後に
スキルシートの重要性は理解していただけましたでしょうか。エンジニアにとってスキルシートとは、スキル、経験を正確に伝えるツールで、企業間とのミスマッチを減らすことができる重要な書類です。現在スキルシートを作成されている方、これから作成しようとされている方は、そのような点を意識して書いていただくと、幸いです。最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
