支援対象地域:札幌、仙台、関東、愛知、関西、広島、福岡


IT未経験者の挑戦!Javaの勉強の仕方

この記事では、IT業界は未経験、教育業界から転職してきた元塾講師がアクロビジョンの研修を通してJavaを勉強し、1か月でJava Silverを取得するまでに至ったストーリーを勉強の流れと勉強の仕方を中心に据えつつ紹介させていただきます。

社内研修のスケジュールと概要

私は最初に2か月間、開発エンジニアとして研修を受けることになりました。研修は基本的に教材を用いて学習を進めていく流れになっていました。研修が始まる前に、社員の方から研修に用いる教材を貸し出して頂いたため自分で追加購入する必要などはありませんでした。研修がスタートしてからは、9:30スタート→訓練スケジュールに沿って教材を用いた学習→13:00~14:00昼休憩→14:00~18:30まで+αの学習というタイムスケジュールで研修を進めてきました。+αの学習では、プログラムを実際に組んで実行してみることで、自分が陥りやすいミスやどういった構文でエラーが発生するのか確認する、という作業をしていました。また、私はJava Silverの取得を目標としておりましたので、問題集などを使った勉強もしていました。Java Silverの勉強方法については後述いたします。

Javaの勉強の流れ

前置きが長くなってしまいましたが、IT未経験者が行ったJavaの勉強の流れを紹介していきたいと思います。IT未経験でも大丈夫です!
まず、Javaに限らずプログラミング言語を勉強する際に言えることなのですが、目標とするプログラム、要は自分が作りたいものがあった方が勉強は捗ります。モチベーションの維持という意味もありますが、何よりゴールが見えない状態で勉強を始めるのは大変苦痛だからです。プログラミング言語に限らず勉強というものは、「あの資格を取得したいから」「テストで良い点が取りたいから」といった目標がある方が頑張れます。どういったものを作成するか考える過程で、Javaでどういったものが作られているのか調べることはJavaの勉強にもつながります。

具体的なJavaの勉強の仕方ですが、さしあたり何らかのJavaの入門書や教本を購入して基本的にはその教本通りに進めていくことをお勧めします。内容に違いはあれどJavaの基本構文の勉強→オブジェクト指向の勉強→APIなどの諸々の勉強という流れはほとんど変わりありません。ただし、勉強を行う上で重視してほしいのは必ず章末もしくは一区切りついたタイミングで教材に記載のあるコードでも問題ないので、実際に自分の手でコードを書きプログラムを実行してみる、という演習を繰り返すことです。アウトプットの練習というのは非常に大事です。実際に覚えたコードや使い方を実践してみることで、書いてある内容を自分の中に納得して落とし込むことが出来ます。

勉強を始めたばかりの、基本的なJavaの構文を勉強している内は余裕がないかもしれませんが、オブジェクト指向を勉強していく段になってくると演習を行っても余裕が出てきます。余裕が出てきた方は演習の強度を上げてみましょう。具体的には、最初に目標に設定したプログラムの基本的なクラスの作成などに着手しても良いかもしれません。「自信がない」「簡単なものから始めたい」という方は電卓のプログラムなどから始めてみましょう。実際に私もある程度学習が進んだ後に電卓のプログラムを作成しましたが、オブジェクト指向を学習した後に追加機能をオーバーロードを用いて実装、電卓クラスを改良した「スーパー電卓クラス」を継承を用いて作成、オーバーライドしてメソッドを上書き…と中々拡張性が高く復習のための演習教材として活用出来ました。何から作ろうか悩んでいる方にはオススメです。

勉強の流れのまとめ

まずは、最終的にJavaで作ってみたいプログラムや資格の取得などの目標を立てます。その後はJavaの勉強に入っていきますが、Javaを勉強する流れの基本は

  • Javaの基礎構文(クラスやメソッドなどの基本、作成の仕方など)
  • オブジェクト指向(そもそもオブジェクト指向とは、継承、カプセル化、多様性など)
  • 応用的な内容(Time APIといったAPIの活用、検査例外と非検査例外、APIリファレンスの活用など)

という流れが基本となります。この流れに沿って、教材で該当内容を勉強→勉強した内容を演習問題などで実践してみる、という内容の反復学習を行います。反復学習を行うことでより早く自分の中に勉強した内容を定着させることが出来ます。学習内容がオブジェクト指向に入り始めたくらいのタイミングで演習の強度を上げます。具体的には、ただコードを書くだけでなく、自分で考えてプログラムを作成する練習を行います。この際に作成するプログラムは最初に設定したプログラムのパーツになるようなものが良いですが、資格の取得を目標にした方や簡単なものから始めたい方は電卓プログラムなどから作成すると良いです。応用的な内容を学習した後は、目標に設定したプログラムを作成してみましょう。一度でもプログラムを作成する流れを経験しておくことが大事です。目標に設定したプログラムが特にない、という方はスーパー電卓プログラムを作成してみましょう。入力した計算の結果を出すだけでなく、例えばTime APIを用いて計算を行った日時を表示させる、計算にかかった時間を表示させたり拡張機能としてより高度な計算を行えるようにしてみる、といった発展した電卓プログラムを作成してみましょう。すでに電卓プログラムを作成している場合は、そのクラスを継承して作ってみるのも大変勉強になります。
以上が勉強の流れの大まかなまとめとなります。次からはJava Silverの勉強の仕方になります。

Java Silverの勉強方法

ここからはJava Silverを取得する行た勉強の方法となります。実は最初はJava Bronzeの取得を考えていたのですが、Javaの基本的な文法などの勉強を行った状態で試しに問題集に付属していた模試を実施してみたところ正答率80%近くとれてしまい余裕だったため、Java Silverの取得を目指しました。この段で私はかなり調子に乗っていましたので、そのままJava Silverの問題集に付属していた模試にもチャレンジしましたが結果は全77中、44問解いた段階でギブアップしました。問題の意味がほとんどわからず、かろうじて答えられた問題も全く正解の自信がありませんでした。一応丸付けをしてみたものの、結果は半分も正解していませんでした。

模試を行った後に私が行ったのは、徹底した自分の解答の分析です。Excelシートで模試用の解答用シートを作成し、自分がその解答にどれだけ自信があるのか、もしくは全くわからないのかといった情報や、問題を解く際に一言自分で感じたことを記入していきました。また、解説を熟読し間違った内容と自分自身の間違った認識をシートに記入していきすべて記入し終わった後にその内容をまとめました。結果、私が間違えていた問題にある偏りがあることが見えてきました。

私の誤答は主にTime APIに関する問題、検査例外と非検査例外の処理に関する問題に偏っていました。逆に、クラスやシグニチャの問題に関してはほぼすべて正解していました。こうして自分の苦手とする分野を発見できましたので、あとは問題集の該当部分をひたすら読み込み、解説も熟読しました。一通り勉強した後は、再度模試に挑戦しました。

模試に挑戦した結果は77問中53問正解と最初に途中でギブアップしてしまった時に比べて大きく前進することが出来ました。とはいえまだまだ不安な点が残っていましたので、模試の後に再度自分の解答を徹底分析しました。どういった問題で間違えたのか、なぜ自分は間違った答えを選んだのか、自分の認識に誤りはないか、といった内容について模試を行っている最中に自分が書いたメモを見ながら分析を行いました。Java Silverの勉強の基本的な流れは模試→自分の解答の分析→あいまいな部分を問題集、参考書を用いて勉強→模試→…の繰り返しです。この際に注意してほしいことは、模試を複数用意することです。曖昧な部分の勉強は俗に「黒本」と呼ばれる問題集しか私は使っていませんでしたが、実施した模試は黒本以外の問題集に付属していた模試も使っていました。模試を複数用意する理由は、一つの模試を繰り返し実施していると答えそのものを覚えてしまうためです。

Java Silver取得

模試を行った結果が無事合格ラインを突破しましたので、いよいよテスト受験の手続きをすることとなったのですが、中々申し込みの手続きが煩雑でした。テストの申し込み自体はピアソンVUEから行うのですが結果を閲覧するためにはCert viewにも登録しておく必要があり、2つのサイトに登録することが必要となります。また、Cert viewにて結果を閲覧するためには初回認証を行っておく必要があるのですが、初回認証を行うことが可能になるまで少し時間がかかりますので受験日の1週間前くらいには申し込みを行っておいた方が良いでしょう。Cert viewの初回認証に関しては、ピアソンVUEからテストの申し込みさえ出来ていればテストの受験自体は出来ますのでそこまで心配しなくても大丈夫です。結果を閲覧できるようになるまで余計な時間はかかってしまいますが…。実際私も初回認証が行えないまま受験しましたが、受験後にしっかり初回認証出来るようになり結果を閲覧出来ました。結果は77問中61問正解。無事合格出来ました!内容は問題集でも見たことがあるような問題が多かったためにそこまで苦労せずに問題を解くことが出来ました。初めて見るような問題もありましたが、しっかり勉強しておけばそこまで難しい問題でも無かったです。

まとめ・締めの挨拶

ここまでお読みくださりありがとうございました。今回の記事では、IT未経験者が行ったJavaの勉強方法ということで、勉強の内容よりも勉強のやり方や流れについて詳しく紹介させていただきました。他の勉強にも通ずるところがあると思いますが、勉強→実践の反復学習がやはり一番効果があります。IT未経験でも周りの方からサポートを頂き、しっかり勉強することで着実に自分のスキルを高めることが出来ます。Java Silverの資格を取得したのはあくまでもスタートであり、私自身今後も自己研鑽を重ね更なるスキルアップを目指す必要があると勉強をしていく中で強く感じました。しかしJavaはプログラミングを始めるにあたり、プログラミングの基本となる部分をしっかり勉強出来る良い言語ですので、プログラミングを勉強するにあたってどの言語から始めようか迷っている方は是非Javaから勉強を始めてみてはいかがでしょうか。