支援対象地域:札幌、仙台、関東、愛知、関西、広島、福岡


◎基本情報技術者試験について

基本情報技術者試験は、国家試験「情報処理技術者試験」の区分の一つになります。対象者像としては「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身につけた者」と試験要綱に記載されています。そのため、IT業界への入門試験として人気の国家試験となっています。

〈基本情報技術者を学習することによるメリット〉

基本情報技術者試験は、国家試験「情報処理技術者試験」の区分の中でレベル2にあたる試験になります。そんな中で、学習するメリットはあるのかと思っている方もいらっしゃると思います。そこで、私が基本情報技術者を学習しようと思った理由を2点ご紹介します。

✳︎IT分野に対する普遍的な基礎力が付く

基本情報技術者試験は、急速に進む情報技術に対応して質の高い試験を維持するため、IT現場の第一線で活躍されている専門家約450名の試験委員が問題を作成しています。そのため、情報学の基礎的な部分を幅広く学ぶ事が出来ます。また最新の技術が問題に取り込まれたりするので、時代に応じた情報技術を学ぶ事が可能です。しっかりと基礎を身につけることによって、その後の応用力の幅が格段に広がります。

✳︎上位の資格へのステップ

基本情報技術者試験を学習する事で、レベル3の応用情報技術者、さらにレベル4の各種高度試験への道も開けてきます。上位の試験は高い知識力が求められ、容易に取得する事が難しいです。そのため、基本情報技術者の知識をきちんと身につける事で上位試験を目指す基盤となります。

◎基本情報技術者試験の学習方法

では実際に、私がどのように学習しているのかをご紹介します。なお、基本情報技術者試験は午前・午後と分かれており、それぞれ出題方法や必須問題が異なっているので分けてご紹介していきます。

【午前試験の学習方法】

午前試験はテクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系で構成され、全80問全て4択問題で出題されます。合格ラインは60%になります。私は、基本情報技術者を学習する前にITパスポートを取得している為、ある程度の知識は事前にありましたが、事前知識がない方あるいはIT分野に初挑戦の方は、参考書などで基礎的な知識をしっかりと読み込むことをオススメします。特に基礎理論などの計算問題は、きちんと理解しておく事が大切です。※私がオススメする参考書も後にご紹介します。

この午前試験でポイントなのは、「過去問が繰り返し出題される」ということです。そのため、私は過去12年分の問題を反復して勉強しています。特にテクノロジー分野が全体の5〜6割ぐらいと一番多く出題されるので、テクノロジ分野を徹底的に問題を解いています。

[午前試験の学習法のまとめ]

①参考書を用いて、しっかりと読み込む。←事前知識がない方は特に!

②過去問を何度も繰り返し解く。(過去12年分程)←とても重要です!

[使っている参考書・サイト]

・『令和02年 イメージ&クレバー方式 栢木先生の基本情報技術者試験教室』

この参考書は、試験範囲で重要なポイントを丁寧に解説してあるので、文章だらけの教科書が苦手な方にとってとても読み易い参考書になっています。また、この参考書で良い所は、各単元ごとに「〇〇とくれば××」という風に要点をまとめられている「クレバー方式」です。一行もしくは二行ぐらいで書かれているため、非常に分かりやすく、過去問や復習する時にもとても役に立ちます。

・『ITパスポート過去問道場(ITパスポート試験ドットコム)』

このサイトは無料で利用することが可能で、携帯からでもアクセス出来るため、通勤の電車に乗っている間などの隙間時間にとても役に立ちます。このサイトの良いところは、過去問を年度や分野に絞るだけでなく、選択肢をランダムに出題するなどのオプションも多彩に用意されています。そのため自分に合った出題方法を選択出来るため、過去問の反復にとても有効です。

【午後試験の学習方法】

午後の試験は、必須問題と自分で選択する問題があるのが大きな特徴になります。出題数は11問あり、そのうち問1に設定される「情報セキュリティ」及び、問6に設定される「データ構造及びアルゴリズム」は必須問題とされています。また、問7〜11は「ソフトウェア開発」と銘打った「プログラミング言語問題」になっています。このプログラム言語は「C・Java・Python・アセンブラ(CASL Ⅱ)・表計算」の中からいずれかを1問を選択する必要があります。

午後試験は問題そのものが長文となっており、知識力及び読解力が求められます。そのため、いきなり過去問に取り組むよりかは、参考書などを用いてしっかりと読み込んだ上で過去問に取り組む事が大切です。特に「情報セキュリティ」と「データ構造及びアルゴリズム」、「プログラミング言語問題」においては、配点が高く設定されており、この3問に比重をおいて勉強する事が合格への近道になります。

[午後試験の学習法のまとめ]

①「データ構造及びアルゴリズム」、「プログラミング言語問題」の参考書を使い知識力を養う。

→知識をつけることを優先!

②過去問を使って、知識力及び読解力をつける。

→①で培った知識力を過去問で復習し、問題の読解に慣れておく事が重要!

[使っている参考書]

※プログラム言語はJava・表計算の参考書になります。ご了承ください。

・『うかる!基本情報処理[午後・アルゴリズム編]2020年版』

アルゴリズムに特化したこの本は、プログラム未経験の方でも分かる丁寧な解説がされている本です。最初の方は、イメージしやすい自動販売機を例に挙げて、アルゴリズムの仕組みを教えてくれます。そのため、初心者の私にとっても理解しやすい内容になっているのでオススメです。

・『基本情報技術者試験の表計算がちゃんと解ける本』

まず表計算を学習している理由としては、Excel等の表計算ソフトの知識を少し持っていること、またプログラム経験の浅い人及び未経験の人は表計算を選ぶ事が多いと言われてるからです。ただ、この表計算問題は、「問題文が長い」という特徴があり、読解力が多いに求められます。その点で、この本は複雑な関数・マクロ対策もされており、また表計算の時短テクも学ぶ事が出来ます。

・『スッキリ分かるJava入門 第3版』

Javaはとてもメジャーで、実際の現場でも触れる事が多い言語です。そのため、Javaを学んでおいて損はないのでこの言語を学習しています。上記でご紹介したこの本は、名前の通りプログラム初心者に向けてとても丁寧に解説されています。またクラウド開発実行環境「dokojava」が準備されており、プログラミングを体験する事が出来ます。文章だけでなく、実際にソースコードを書く事でアウトプットにも最適です。

◎まとめ

基本情報技術者の学習法についていかがでしたでしょうか。基本情報技術者試験はエンジニアを目指そうとしている方、情報処理の知識を付けたいという方にとって、とても良い資格になっています。是非、この記事がこれから学習しようと考えられている方にとって参考になれば幸いです。