Androidアプリ開発の基礎知識
Androidとは
Androidとは、Googleが開発した、スマートフォンやタブレット端末など携帯情報機器向けのOS(オペレーティングシステム)です。
主にスマートフォンのOSとして広く普及しており、Appleの携帯機器向けOSであるiOSと市場を二分しています。
Androidアプリ
Androidを導入した端末はパソコンと同じように汎用のコンピュータ製品として使用でき、外部からアプリケーションソフト(以下「アプリ」と称する)を追加して実行することができます。
アプリはパソコンなどから直接取り込むことができるほか、インターネットを通じてアプリの販売や配布を行うアプリストアへ接続して入手することが出来ます。
Androidアプリ開発
Androidアプリを開発するために必要なもの
1.Android Studio(統合開発環境)※この記事ではいくつかある統合開発環境の中でAndorid Studioにしております。※
2.JDK(Java Development Kit , Java開発キット)
3.Android SDK (Software Development Kit)
以上の3つになります。
1は統合開発環境(IDE)と呼ばれるソフトウェアであり、プログラムソースを記述するエディター、ソースコードを変換するツールなどを1つに統合した物です。
2はJavaでアプリ開発を行うために必要な、コンパイラやライブラリなどのソフトウェアをまとめたものです。
3はAndroidアプリを作成するために必要なソフトウェアで、ライブラリやドキュメント、サンプルプログラムなどが含まれています。
アプリ開発の流れ
1.開発環境の準備
Windowsマシン、Android SDK,JDK、 AndoridStudio(IDE)を準備します。
2.設計
どのようなAndroidアプリにするか設計します。画面のデザイン、ボタンをタップした時どのような動きをさせるかなど、どのようにアプリを動かすなどを決めます。
3.プログラムの作成
どのようなアプリを動かすなど設計が終わり次第プログラミングを行います。
Androidアプリ開発に使われるプログラミング言語には、Kotlin、Javaがあります。
画面レイアウトの作成なども行います。
4.テストとデバッグ
エミュレーターを実行しプログラムが意図した通りに動くか確認後、問題があればデバックを行います。
エミュレーターとは開発支援用の環境です。エミュレーターはAndroid SDKに含まれており、エミュレーターを使用しAndroidアプリをパソコン上で実行することが出来ます。
アプリ開発の基礎知識
アクティビティ
アクティビティとは、アプリを使う人が何かを行うためのスクリーン(画面)を提供するアプリケーションコンポーネントです。
Android アプリは通常は複数のアクティビティを備えています。
通常1つのアクティビティがメインのアクティビティに指定され、アプリが起動するとそれがユーザーに表示されます。
新しいアクティビティが起動されると、元のアクティビティはバックスタックに積まれ、起動されたアクティビティが終了、または戻る事によってバックスタック内のアクティビティがポップされて表示されます。
レイアウト
レイアウトは、テキストやボタンなど画面を表示するコンポーネントをレイアウトするための表示用コンポーネントです。
レイアウトを使用することで、Androidアプリの画面を簡単に作成することができます。
リソース
リソースとはレイアウト、画像、色、文字列、などをソースコードに記述せず外にあるデータの事を言います。
リソースを作るとR.javaというファイルにコードからリソースを使うために必要となる情報が自動的に追記されます。
リソースを使う事は、同じ文字列を繰り返し使っているコードがあった場合、後にその文字列に変更が発生すると修正箇所が多くなってしまうためそれを防ぐ役割があります。
AVD
AVDとはAndroid仮想デバイス(Android Virtual Device)のことで、実際のデバイスを模倣する装置でありエミュレータの設定情報です。
エミュレータ上でテストを実行するにはAVDをあらかじめ作成しておく必要があり、また、AVDによって幅広いテストを行うことが可能となります。
まとめ
Androidアプリ開発について簡単にですが紹介しました。AndroidアプリはJavaとKotlinどちらでも作成することが出来ますが現在Kotlinが注目されています。
参考書籍:WINGSプロジェクト 髙江 賢(2019年)「作って楽しむプログラミング Androidアプリ超入門」 日系BP社