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私たちが何気なく毎日見ているWebサイトですが、意外と知らないことも多いのが実情でしょう。例えば「ホームページ」と「Webサイト」はどう違うのか?など、意外と知られてないWebサイトについて5つのポイントをご紹介します。

【1】Webサイトとは?

私達がインターネットを使って情報を得ている時、見ている画面に映っているものは全て「Webサイト」です。正確に言うと「何らかのWebサイトの、ある1ページ」と言ったほうがいいでしょう。Webサイトとは一つ一つのWebページの集合体で、同じURL(インターネット上のアドレス)でまとめられているWebベージが集合体になっているものを言います。「同じURLでまとめられている」とは、例えば「www.website.com」のようなアドレスに紐づく「www.website.com/top」のような状態のことです。

【2】Webサイトとホームページはどう違うの?

「Webサイト」の他にも「ホームページ」という言葉があり、多くの人が同じ意味で使っています。そして同じ意味で使っていても多くの人は共通理解があるため誤解が生まれることがほとんどありません。しかし厳密にはWebサイトとホームページは同じものではありません。

前項で説明したようにWebサイトは「同じURLを持つ、複数のWebページの集合体」です。「ホームページ」とは「Webサイトの中心にあり、最初に見られるべきガイド役のWebページ」のことを言います。ホームページと同じ意味で使われるべき言葉としては「トップページ」のほうが適切です。

もっと簡単に言うと、「ホームページ=トップページ」は「Webサイトを見る時に最初に表示されるページのこと」です。

【3】Webサイトの歴史

世界で最初のWebサイトは1991年に欧州原子核研究機構「CERN」で生まれたと言われています。インターネット上でどのように情報を表示し伝達するか?そのためにどのように表示させるべきかを規定した情報が公開されたのが、世界で最初のWebサイトでした。

Webサイトの進化

CERNで最初に公開されたWebサイトは、情報が全てテキスト=文字だけで構成されたものでした。現在のように写真や動画など、動きのあるコンテンツが登場するようになったのは2000年代に入ってからのことです。

公開当時のWebサイトは、研究成果の共有が目的でした。そのため当時はデジカメなどのデジタル画像技術が少なく、さらに論文なども文字のみで執筆されることがほとんどだったことから、文字のみの情報伝達・共有手段としてWebサイトが使われるようになったと言われています。また、複数の研究者がもっているデータや研究成果などで関連性のあるものを一元的に管理できるようにという発想から、現在でいう「リンク」の仕組みが生まれました。

Webブラウザの公開

Webサイトの仕組みが規定され、公開されるのと同時に開発・導入されたのが「WWWクライアント」と呼ばれていた、現在のWebブラウザです。Webブラウザの基礎設計理論などは1991年の時点で無償公開されることになり、その理論に基づいてその後のWebブラウザが開発・発展することになりました。つまり、この時点でWebブラウザの理論が公開されていなければInternet ExplorerやMicrosoft Edge、Google Chromeなどは生まれず、私達のインターネット利用方法は別の形になっていたのかもしれません。

【4】Webサイトの仕組み

インターネットでWebサイトを閲覧、利用することは現在では日常生活の一部となっていて、切っても切り離せないものになりつつあります。しかしその一方でWebサイトの仕組みそのものをよく知らない方もいらっしゃるかもしれません。ここでWebサイトの仕組みを復習してみましょう。

Webサイトを閲覧するために必ず必要になるものが「Webブラウザ」と「Webサーバー」です。Webブラウザはインターネット上に公開され、Webページとしてまとめられた情報を閲覧するためのソフトウェアです。Webブラウザで閲覧できるのは、Webサーバーに格納された各種ファイルデータで、Webサーバーはサーバーソフトウェアと公開用の各種ファイルデータで構成される通信機器のことを指します。Webサーバーはインターネットに常時接続されており、Webブラウザから情報を閲覧するための要求が送られてくると、公開の可否を瞬時に判定してWebブラウザ経由でサーバーに保管された情報を公開します。

【5】Webサイトを作るWebエンジニアが使用する言語

Webサイトが公開されるためにはWebサイトが制作されなければいけません。世の中に多く存在するWebサイトを作るための職業がWebエンジニアです。Webエンジニアの業務範囲はとても広範囲に渡ります。Webサイト全体の設計、公開された後の運用・保守計画、公開後の安定運用を可能にするためのコーディングなど多種多様な要素を考えながらWebサイトを制作する必要があります。

Webサイトを制作するために使用される言語

Webサイト制作に使用される言語は複数存在しますが、主に使われることが多いのは次の4つです。

(1)HTML

Webサイト制作に使う言語として最も有名なのがHTMLです。「pタグ」や「hタグ」のような「タグ」と呼ばれる文字列を使い、Webページとして表示させたい情報を記述します。ソフトウェアのプログラミングと違い、記述したコードの変換作業が必要なく「テキストエディタ」と呼ばれる記述用のソフトウェアで作成できるため手軽にコーディングすることができます。テキストエディタはタグの予測入力などに対応しているため多くのコーディング担当者が使用していますが、タグの手入力ができるのであればメモ帳などの純粋なテキスト入力用アプリケーションを使って記述することも可能です。

(2)CSS

HTMLで記述された情報を、どのようなレイアウトでどのように見せるかを規定するための言語です。「スタイルシート」とも呼ばれるもので、Webページの書式を決めるための言語だと考えて問題ありません。現代であればPC、タブレット、スマートフォンでそれぞれどのように表示させるかを細かく規定し、閲覧するデバイスが異なった場合にレイアウトが崩れてしまうことを防ぐために使用されます。

(3)JavaScript

Webサイト全体に動きのある様々な効果を付け加えられる言語です。最もわかりやすい例を上げると、例えばWebページ内の商品紹介画像などをクリックするだけで拡大表示させたり、問い合わせフォームや申込みフォームに利用者が文字を入力して情報を送信できる機能を付けたりすることができます。現在のWebサイトにはほとんどこれらの機能が付いていますので、世の中のWebサイトの多くで使用されています。

(4)PHP

基本的な考え方やできることはHTMLやJavaScriptとほぼ同じですが、最も大きな違いはPHPはサーバー側で動作する言語だという点です。HTMLやJavaScriptは閲覧しているWebブラウザ側で動作することになりますが、PHPの場合は情報の出どころであるサーバー側で「どのようなデータを、どれぐらい送信するか」などデータ処理やリアルタイムでの情報共有などを行うことを念頭に使われます。有名なWebサービスではFacebookやyahooのWebサイトなどがPHPで制作され、動作しています。

まとめ

ここまで「Webサイトについて私達が知らない5つのこと」をご紹介してきました。

【1】Webサイトとは何か?

【2】Webサイトとホームページの違い

【3】Webサイトの歴史

【4】Webサイトの仕組み

【5】Webエンジニアが使う言語

について知らなかった方も、この記事で概要を知ることができたと思います。全てを身に付けなければWebサイトに関わる仕事ができないわけではなく、実務を行いながら学習し身に付けていくことも多いのがWeb業界の特徴でもあります。この機会にWeb制作を勉強してキャリアアップも狙ってみましょう。