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Webサイトとは?

複数の「Webページ」が集合体として一つにまとめられたものを「Webサイト」と呼びます。例えば「iPhoneの設定方法」「アップルIDの取得方法」「iPhoneアプリの入手方法」という3つのページと「iPhoneの使い方:目次」というページが一纏まりになっていると考えてください。この「iPhoneの使い方:目次」という最初に表示させたいページを「ホームページ」と呼び、4つのページ全体がまとまっているものが「Webサイト」です。

Webサイトはどのように作成されているか?

それでは、Webサイトが作成される過程はどのようなものなのでしょうか?日常生活で何気なく閲覧しているWebサイトが出来上がるために必要なプロセスを紹介します。

設計

「サイト設計」と呼ばれる、Webサイト全体をどのような構造にするかを規定する作業です。訪問してくるユーザーが最初に目にする情報をどんなものにするか?どのような順序でコンテンツを見てもらいたいか?意図した順序で閲覧してもらうためにはどうすれば良いか?などを規定します。いわゆる「サイトの骨組み」を作る作業のことです。サイト設計を行わなくてもWebサイトは作成できますが、設計が徹底されていない場合は理路整然としてないWebサイトになり、ユーザーがすぐに別のサイトに移動してしまうことにも繋がるため「価値が高くない」と判断されてしまい、検索エンジンでの上位表示から外れてしまう可能性があります。そのため、サイト設計はWebサイトを作成する上で根本的なものであり、なおかつ非常に重要なものだとされています。

デザイン

Webサイト全体のデザインを行います。一般的に「Webデザイン」と呼ばれる工程です。グラフィックデザインなどとは異なり、イラストなどを描くデザイン作業ではありません。作成されたWebサイトをユーザーが見たときに、どこに目が向きやすいかや、意図した順序で見てもらうために、ロゴやリンクなどをどう配置するのが効果的かを考える必要があります。サイト設計で規定されたWebサイト全体の構造を絵でわかりやすく視覚化する必要もありますし、実際にプログラムが組まれる時のことを考えた配置を考えることが求められます。そのためデザインの知識だけでなく、プログラムを実際に記述するための知識も求められます。最近の傾向としてはWebサイトの「見た目」をデザインする「UIデザイン」と、訪問ユーザーに快適に閲覧してもらえるための「UXデザイン」を区別して考える傾向も目立ってきています。

素材撮影・画像編集・動画編集

文字だけのWebサイトではユーザーにとって見やすいサイトだとは言えない場合もあります。必要に応じて写真やイラスト、動画などを使ってわかりやすく情報を伝えなければなりません。Webサイトに写真を掲載するのであれば、素材となる画像の撮影や入手。そして画像の編集を行う必要があります。近年ではWebサイト内に動画を埋め込み、製品やサービスの説明、操作方法などを解説することも増えています。そのような動画を作成・編集する作業も求められます。

コーディング

サイト設計、サイトデザインが確定し、写真・イラスト・動画などの素材が揃った後はサイトを構成するソースコードを記述していきます。これがコーディングと呼ばれる作業です。Webサイトのコーディングに使われる言語は主にHTML、CSS、PHP、そしてJavaScriptが中心です。Webサイトの構築とコーディングはHTMLとCSSが中心だというイメージをお持ちの方も多いですが、現在はPHPもWebサイト作成のためには定番の言語になっています。PHPは主にWeb制作全般向けの言語で、習得のハードルも高くないということもあり人気です。Webサイト作成に関わる仕事をしていくなら習得しておいて損はしない言語です。

バグチェック

コーディングまでが完了したら、バグチェックを行うことも重要です。記述されているソースコードがサイト設計仕様書と異なっていないか?写真やイラストの解像度とサイズなどは最終確定版が使われているか?配置された動画は正しく動作するか?などを確認します。トップページから各ページに遷移するためのリンクが正しく設定されているかどうをチェックすることもとても重要です。ソフトウェアやアプリケーションのバグチェックとは少し異なりますが、Webサイトを作成するにあたっても、このように「正しい動作が行われるかどうか」をチェックすることは必須事項です。

納品(アップロード~公開)

バグチェックまで完了し、Webサイト全体が設計通りに作成され、規定された通りのデザインにコーディングされ、動作に問題ないことが確認されたらクライアントに納品します。Webサイトの納品おける代表的なパターンが次の2つです。一つはWebサイトのソースコードや素材そのものをクライアントに渡すことを納品とするパターンで、Webサイトの各ページや写真などを含めた「素材」を作成して納品します。もう一つはクライアントが指定するサーバーに素材をアップロードし、インターネットに公開するところまで行うところまで含めて「納品」とするパターンです。アップロードから公開までを納品とする場合には、サーバーの情報なども含めて事前に打ち合わせておく必要があります。

作成されたWebサイトはどのように運用されるのか?

作成され、納品されたWebサイトはその後どのように運用されるのでしょうか?私達が普段閲覧しているWebサイトは、すでに公開されているものであり、Webサイトの管理者=団体や企業がチェックを済ませています。しかしWebサイトは公開して終わりではありません。

サーバー管理

Webサイトを構成する各ページや写真、動画などは、サイト管理者が契約・保有するサーバーに保存されており、そこからインターネットに公開されています。Webサイトが正しく公開され続けるためにはこのサーバーが適切に動作している必要があるのです。そのため、サーバーエンジニアやネットワークエンジニアがWebサイトが置かれているサーバーを運用しながらトラブルがないかを監視・管理し、必要に応じて保守点検作業を行う継続的な作業が必要になります。

コンテンツ更新

定期的にWebサイトで公開しているコンテンツを更新することも重要です。今日見つけたWebサイトにのっている情報が5年前のものだったらあまり参考にはならないですよね?Webサイトで公開する情報やコンテンツは可能な限り適切な頻度で更新し、情報の鮮度を極力新しく保つようにしておく必要があります。

各種問い合わせ対応

Webサイトで商品を販売したり、サービスを紹介している場合はお客様から問い合わせや質問が送られてくることも考えられます。その際はあまり時間をあけずに対応することが求められます。問い合わせをしてきた人は疑問が解決されれば商品を購入したりサービスを利用しても良いと考えている可能性が高いからです。

アクセスアップの施策実施

Webサイトを作成し、公開しておけば認知度が高まるわけではありません。実際の店舗を出店する代わりにインターネット上でお店を構えているのと同じだと考えましょう。実際の店舗にはお客様に来てもらうための様々な施策が必要です。Webサイトでもそれは同じで、お客様の数=Webサイトへのアクセス数と考え、アクセス数をアップさせる=お客様にたくさん来て頂くことを考えた施策の実施が必要になります。

まとめ

ここまでWebサイトの作成と、その後の運用について紹介しました。Webサイトの作成にも様々な段階があり、サイト設計者、デザイナー、コーディング担当など様々な人手が関わっていることがおわかり頂けたのではないでしょうか。今後Webサイトの作成に携わりたいという方はぜひ今回の記事内容を参考にしてみてください。