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はじめに

ITパスポートとは、情報処理推進機関(IPA)により実施されている試験であり、経済産業省がにんていしている国家試験です。この資格を取得することで、ITに関する基礎的な知識を身に着けているということを証明することができます。この資格は、IT業界で活躍するための第一歩となる、比較的取得しやすい資格です。また、IT業界でなくても、職種を問わず活用することもできる資格です。ここではITパスポート試験の概要とともに、ITパスポート取得のための勉強方法を紹介していきます。


ITパスポート試験概要

試験形式について

ITパスポートでは、CBTという試験形式が採用されています。CBT試験とは、コンピュータを使用して試験を行う形式です。

出題について

ITパスポート試験で出題される問題数は100問で、試験時間は120分です。そのため、1つの問題に時間を取られすぎると、すべての問題に解答することが難しくなります。時間配分を考えながら、試験を進めることが必要です。また、出題形式は4つの選択肢から正解を1つ選択する四肢択一式です。

合格基準について

ITパスポートの合格基準は、①全体の60%以上に合格すること、②ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の3つの分野で各30%以上に合格すること、の2つの基準をクリアすることです。そのため、各分野でバランスよく点数を獲得し、基準をクリアすることが必要です。


ITパスポートの3つの分野

合格基準で記述した通り、ITパスポート取得のためには3つの分野を勉強する必要があります。以下では、ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の各分野が、どのような分野で、どういった問題が出題されるのかを説明していきます。

ストラテジ系

ストラテジとは、戦略という意味です。この分野では、経営者の仕事に関しての問題が出題されます。ITパスポートでは、このようなテクノロジ系以外の問題も出題されます。出題内容としては、企業活動や法務、経営戦略からシステム戦略についてなど、経営全般に関わる内容となっています。

マネジメント系

この分野では、マネジメントという文字の通り、管理職の仕事についての問題が出題されます。また、開発技術やシステム開発のプロセスに関する問題も出題されます。どういったマネジメントの種類があり、各マネジ メントではどういったことを管理するのか、などを問われます。

テクノロジ系

この分野では、コンピュータの基礎理論やコンピュータシステムなど、技術要素に関する問題が出題されます。アルゴリズムや情報セキュリティといった、技術的な内容を問われる分野となっています。


ITパスポートの勉強方法

テキスト

まずはテキストを一読し、全体的な知識を身に着ける事から始めましょう。わからない部分が多くても、軽い気持ちでテキスト全体を一読してみましょう。そうして、ITパスポートの試験範囲全体を把握することで、自分が理解していない部分を浮き彫りにします。そして、浮き彫りになった部分を理解できるように、2週、3週とテキストを繰り返し読んでいきます。そうすることで、無理に知識を詰め込むことなく、自然にITパスポート試験に合格するための知識を身に着ける事ができます。テキストの他にも、ITパスポート試験について解説している動画や、過去問題をまとめたアプリなどを併用することで、移動時間などの隙間時間でも、ITパスポートの知識を補強することができます。

過去問題

ITパスポートの知識をインプットしたら、次は過去問題に挑戦しましょう。過去問題を解いていくことで、実際にどんな問題が出題されるのかを確認することができます。また、本当に学習した内容が頭に入っていて、それを試験時に取り出すことができるのかを確認することができます。ITパスポート試験では、文章問題の他に、計算問題も出題されるので、計算問題に苦手意識を持っている人は、過去問題を解き、コツを掴めるように練習するとよいでしょう。過去問題を解くことは、自分の苦手分野を発見することにも繋がり、テキストで得た知識をさらに深めることができます。

模擬試験

過去問題をこなし、知識を深めたら、模擬試験を行いましょう。試験当日では、120分という時間制限内に問題を解く必要があります。そのため、試験を想定し、時間内に100問をこなすことができる時間配分を模擬試験で身に着けましょう。


まとめ

ここでは、ITパスポート試験の概要と勉強方法を紹介しました。ITパスポートでは、ITに関わり知識だけではなく、経営戦略やマネジメントに関する知識など、ビジネスに関わる様々な知識を身に着けることができます。そのため、ITパスポートはIT業界のみに限らず、現代で働く人々にとって非常に有用な資格となるでしょう。また、ITパスポートは比較的難易度の低い資格です。とはいえ、やはりしっかりと学習し、準備しなければ合格することはできません。難しそう、と思い諦めるのではなく、今回紹介したように、まずは軽い気持ちでテキストを読み始めることから始め、知識が身についたら過去問題に挑み、さらに知識を深めていく。このサイクルを繰り返し、しっかりと準備すれば、ITパスポート取得にグッと近づくことができるでしょう。