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  • プログラムの処理速度が速いLua言語

現在プログラムを作成する際に用いられるプログラミングに言語は様々な種類があり、その種類は200種類以上とも言われています。この記事ではあまりメジャーな言語ではありませんが実行速度が劇的に速くゲーム開発などに用いられている言語、Lua言語について紹介します。

Lua言語の特徴

Lua言語は1993年に登場したOSもWindows/Linux/Macなどにも対応している汎用性の高いプログラミング言語で、プログラムの記述や実行を比較的容易に行うことができるスクリプト言語の1種です。スクリプト言語はプログラムの実行を容易に行うことができる分、実行速度が下がるというのが特徴なのですが、このLua言語はスクリプト言語の中でも軽量で高速に動作します。この軽量で高速という点からゲーム開発によく用いられ「FINALFANTASY XIV」などの人気ゲームにも使用されています。
近年のゲーム開発で使用されているゲーム開発エンジン「Unity」とも相性が良くeスポーツなどの普及から人気が高いゲーム業界での需要がるためLua言語の需要はこれからも一定数保たれるか、増していくと予想されます。

C言語との相性の良さ

Lua言語はC言語に組み込む事を前提として開発された言語であるため、根幹的な構造がC言語に合わせて設計されており、C言語とLua言語は親和性が高いです。 C言語は「コンピューターを使用して行うことの大半はC言語で実行出来る」とまで言われている汎用性が非常に高い言語です。なので、C言語と組み合わせて利用しやすいLua言語も使用できる場面が多くなり、様々な場面で利用できると言えます。

Lua言語の基礎

プログラム言語の基礎中の基礎である画面に「Hello World」と表示させる言語ではLua言語では

print ("Hello World!")
と記述します。C言語やJavaのように複雑な構文ではなく比較的にシンプルな構文です。 また、プログラムはメイン関数から実行されるわけではなく、上から下に実行されるのでプログラムが実行される順序も把握しやすくなっています。

Lua言語でのコメントの残し方

Lua言語も他の言語同様プログラムにコメントを残すこともできますが、書き方は文頭に「--」(マイナスを二つ重ねる)を付け、「--」以降の行末までがコメントとなります。

print ("Hello World!") --Hello World!と画面に表示する

上記では「Hello World!と画面に表示する」がコメントとして残されます。

複数行のコメントを書く場合は、「--[[」と「]]」で囲みます。

--[[この部分が
コメントに
なります。]]

Lua言語での変数の作り方

Lua言語で変数を作りたい場合は以下ようにします。

hoge = 10

上記はhogeという名前の変数を作れという命令の構文です。右辺に「10」と言う数値がありますので10をhogeという変数に代入すると言う意味になり、hogeの中には「10」という値が入ります。
変数はどこでも宣言でき、複数の値を1行で書き換える多重代入が可能です。
また、Luaの変数は特に指定が無い限り、複数の関数から使用できるグローバル変数となります。

Lua言語での変数の値を表示

変数を画面上に表示したい場合は値が入っている変数をprintで表示させることで表示できます。

hoge = 10
print(hoge)

実行結果

10

Lua言語の開発環境

Lua言語をプログラムとして動作させるには、開発環境を準備しなければなりませんが、Luaを公式サイトからインストールすればコマンドラインで使える対話型の実行環境・開発環境が仕えます。統合開発環境である、IDEを利用する場合は『Eclipse』のプラグイン『ldt』を利用することで開発環境を整えることができます。

Lua言語の今後の需要

Lua言語は他のPHP、Java、Pythonなどの人気言語と比べると知名度が低く、人気なプログラミング言語ではないので今後の需要は無くなっていってしまうのではないかと思ってしまいそうです。しかし、組み込み言語であるLua言語は家電製品やスマート家電など、あらゆる物事がシステム化しているIoTが広がっている現代において需要があります。ゲーム業界も近年ゲームのクオリティが高まっており、その分様々な高度で複雑な処理が必要です。その中で処理が早い(読み込みの時間)Lua言語は今後大いに用いられるでしょうし、先述したようにeスポーツなども普及しているので新たに処理がさらに早い言語が開発されない限りLua言語の需要は高まっていくと考えられます。

Lua言語まとめ

PHP、Java、Pythonなどの現在人気の高い言語は主にWebシステム開発に用いられる言語です。プログラミングに興味があり、その中でもゲーム開発がしたいと言う方はPHP、Java、Pythonではなくゲーム開発に関わりが深い、Lua言語を習得して損はないと言えます。世間的には人気言語の方が需要が高いのでそちらの習得をしたいと言う考えにもなってしまうかもしれませんが学習のモチベーションを高めるには自分がしたいことをすると言うのが一番です。ゲーム開発に興味がある方は是非Lua言語の習得を目指してみてください。