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Oracleが提供するデータベース系の資格とは?

今の時代、様々な業務でDB(データベース)が必要とされており、どのレベルでデータベースを扱えるのか、その基準を示すための方法としては過去にどのようなプロジェクトに参画してどのようなシステムを構築してきたか、を示すのが最も早い方法ではありますが、その他の方法の1つとしてデータベースに関する資格を取得しておくことが挙げられます。日本オラクル社が定めているDBの資格として「Oracle Master」が存在します。この記事では、Oracle Masterについて紹介していきます。

Oracle Masterとは?

Oracle Masterとは日本オラクル社が定めているデータベースの認定資格であり、Oracle DBの管理者スキルを証明するものです。Oracle Masterはその難易度に合わせてBronze、Silver、Gold、Platinumと4つのレベルが用意してあり、最高位のPlatinaumに至っては2日間に及ぶ実技試験を通過する必要があるなど、取得は容易ではありません。Oracle Masterの資格は段階的に取得する必要があり、下位の資格から取得していかなければいけません。具体的には、Silverの受験の前提条件にBronzeを取得していることが、Goldの受験の前提条件にはSilverを取得していることが設定されていました。しかし時代の流れを汲み資格の取得の流れに2020年1月より変更が加えられた結果、Gold以降は今までと同じく前提条件が設定されていますが、現在はSilverから取得することも可能になりました。さらに、Goldの資格取得にはOracleの定める学習コースの履修が必須でしたが、この履修必須コースの縛りもなくなり、試験を受験し合格することでGoldの資格を取得することが可能になりました。また、開発者向けの資格としてOracle Master Silver SQLが導入されることとなりました。この資格はシステムの構築においてデータベースを運用する必要のある開発者およびデータ分析を行うエンジニア向けの資格であり、SQLに関するスキルを証明します。全体的に今まで煩雑だった受験の流れがスッキリとしており、今後Oracle Masterを受験し易くなっていると言えます。

Oracle Masterの難易度

Oracle Masterの種類については先述しましたが、それぞれの資格を取得する荷がどの程度のレベルが必要なのでしょうか?また、それぞれの資格を取得することでどの程度のスキルを有していることが証明できるのでしょうか?この項ではその点について紹介いたします。

Oracle Master Bronze DBA Oracle DBに関与するITエンジニアからプロジェクトマネージャまで幅広い層に対してOracle DBの基礎知識を有していることを証明します。DBの基礎知識をしっかり把握できていれば取得可能ま初級者向けの資格です。
Oracle Master Silver DBA Oracle DBに関する日常の運用管理を行う運用担当者に必要なスキルを有していることを証明します。基本的なSQL文を扱ってDBを操作出来ることが必須であるのは勿論、運用管理を行う上で最低限の知識も必要になります。
Oracle Master Gold DBA Oracle DBの可用性や性能、運用コストといった情報からDBの管理を行う上で責任を持つデータベース管理者としてのスキルを有していることを証明します。DBを複数の利用者で共有して利用するマルチテナント環境に対応出来ること、リカバリやバックアップ、パッチ適用を適切な手法で安全かつ確実に実行できること、新たなバージョンのOracle DBの新規のに関する知識を有し利用可能であること、などが求められデータベース管理者としてのスキルを有していることの証明としては最適な資格です。
Oracle Mater Platinum DBA Oracle DBの管理者においてトップレベルのエキスパートとして扱われるOracle Masterの最上位資格です。この資格を有している方は運用面での適切なアドバイスが行える他、DBの効果的な運用・管理・指導が行える能力を有していることが証明されます。受験当日は受験者各々にサーバーが割り当てられ、データベースやインスタンスの環境を構築すると共にパフォーマンスの管理や障害復旧の技術も問われる実技試験が2日間にわたって行われます。Oracle Masterが主催するPlatinum Clubに参加することが許可され、Oralce社のテクノロジーの最先端に触れることが出来る年に数回開催されるイベントにも招待され、常に最先端の技術に触れることが出来ます。
Oracle Master Silver SQLに関しては表から外しましたが、こちらの資格を取得していれば最低限Oracle DBをSQLを用いて操作することが可能である、と証明できます。データベースを操作できる証明としての資格としては、今後こちらの資格がスタンダートになってくることでしょう。各資格の末尾についているDBAとはData Base Administratorの略称です。データベース管理システムを用いてデータベースを運用・管理出来るデータベース管理者としての能力を有していることを示しています。

Oracle Master受験にかかる費用は必須履修コースが不必要になったGoldでは安価で済ませられるようになりましたが、今後改定される可能性があるとはいえ現状まだ変更が加わっていないPlatinumにおいては100万円近くの費用が掛かってきます。合格が難しい資格であると共に、受験にかかる費用も安くない資格ですので、ご自身のレベルと周囲の環境に合わせて適切な資格を取得出来るようにしましょう。

Oracle Masterの勉強法

基本的には問題集で勉強していれば問題ないのでは?と思われる方も少なくないでしょうが、DBに関しては実際に触れたことが無いと中々理解が進みません。全くDBに触れたことの無い初心者の型であれば環境の構築から行うと受験まで半年以上かかることもあります。オススメの勉強方法としては、問題集を用いて勉強を進めるのに並行して、Oracle DBの1か月間無料のトライアルの利用、もしくは学習サイトの活用です。Oracle Master取得に向け過去問や演習問題を公開してくださっているサイトも多く存在しますので、教科書や問題集で一通り学習を終えた後に演習を行う際にこういったサイトを活用することでより合格に近づくことが出来ます。

終わりに

ここまでお読みいただきありがとうございます。いかがだったでしょうか。データ解析やそれに関する業務が注目を集めており、業務とDBが密接に関りを持つようになってきた昨今においてDBを扱えるスキルは重宝されます。ご自身のスキルの証明のためにもOracle Masterの取得をご一考ください。