SIerとは

意外と知らない？SIerについて

皆様はSIerとは何かと聞かれたときに説明できますでしょうか？なんとなく意味は分かっているけど詳しく説明することはできないと言う方は多いのではないでしょうか？SES　SE　SIerなどこの業界には多数の似た言葉と業種があります。この記事でSIerについて詳しく紹介していきます。

SIerとは

SIerとは、“エスアイアー”や“エスアイヤー”と呼ばれるSystemIntegrator（システムインテグレーション）業務を担当している企業です。和製英語ですので日本特有の表現となります。人やサイトによってはSIerを「SI企業」や「SIベンダー」と呼びますが同じ意味です。

SIerとSIベンダーの違いも特になく、使い分けるシーンもないと思います。この企業が担当している業務はかなり幅広いので一言で簡単に言い表せません。システムの構築や導入など、システム開発のすべてを請け負っている企業のことを指します。なのでSIerでは民間企業の依頼から官公庁のシステム開発を手がけることがあります。

システム開発を手がける企業をSIerと呼ぶので企業規模は関係なくシステム開発を手がけている企業を総じてSIerと呼びます。もちろん 、独自でシステム開発を行っているケース、下請けの会社にシステムの構築などを発注しているケースもあり、同じSIer業界の企業でも業務内容には大きく差があります。

システム導入とは？

SIerは企業が求めたシステムを安全に導入、運用できるようにする仕事なのですが、かなり複雑な工程が絡み合って成り立っています。

• ・業務内容の分析
• ・システムの設計
• ・プログラム開発
• ・ハードウェアの選定・調達・設置
• ・ミドルウェア（OS、データベースなどのソフトウェア）の選定・調達・設置
• ・システムの導入サポート（計画作成、マニュアル作成、現場サポート）
• ・導入したシステムの管理、トラブル対応、QA対応

と上げ始めるときりがありません。すべての工程を一社のSIerで仕上げることもあれば他社のSIerに仕事を依頼してシステム構築することがあります。IT業界に度々問題になる「多重の下請け構造」というのはこのような多数の工程を多数の企業に分散して処理をしてしまうことで起こってしまいます。その中でもプログラミング作業は多くの手間暇がかかるためSIerが他社に依頼するケースが多いです。

SIerとSEの違い

SIerとSEとの違いも度々上がってきますのでここで確認しておきます。SEとはシステムエンジニア（System Engineer）の略です。読みは「エスイー」です。SEの仕事内容は顧客が望むシステムを形にする仕事です。

SIerは企業を表しSEはプログラミングやそれに携わる機械などの調整などを担当する人物に当たります。

SEはシステム構築して導入するまでの一連の作業を行う人です。SEの方が作業範囲が広いため、プログラマーのキャリアアップとしてSEを目指す方も多いです。ただSEは前述したように作業範囲が広いのでPCを使って開発業だけをしたいと人は少し思っている業種とは違います。

SIerのこれからは？

IT企業はここ数年非常に大きくなっており需要と供給のバランスで言うと、供給が足りなくなってきています。しかし近年SIerが請け負っていた業務がどんどんクラウド化や単純化されてきたことにより「仕事がなくなるのでは？」と噂になったこともありますが絶対になくなることはないでしょう。IT技術の使用が単純化されたと言っても、システム開発を自身でするより他社に委託したり既存のシステムの保守といった仕事は後数十年は必ず残っていきます。

SIerのメリット

SIerに就職しようとしている方向けにメリットを説明します。

• ・多様な開発環境に接することができる
• ・コンサルティング能力が身につく
• ・プログラミング開発経験
• ・大人数チームでの開発経験

などとSIerならではのスキルが身につくと言われています。プログラミングができるだけの人材ではなく多数の知識やスキルを必要とされるために自身のキャリア形成に役立つかもしれません。ただその分責任も重く自分の体調管理を上手にし休みの日でも自身のスキル向上させられるように学習をしていきましょう。

最後に

今は多数の企業がありネットでの求人活動オンライン面談など簡単に転職できる時代になっています。しかし自身の知識がないと入社したときに自分にやりたかったことと違うと言ったミスマッチが生まれてしまうかもしれません。なのでよく調べ自分が何をしたいのか決めて学習頑張りましょう。コミニュケーション能力も必須なので就職前に身につけておきましょう。