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はじめに

この記事では、情報処理技術者試験について、どのような試験があるのか、難易度はどれくらいなのかを解説していきます。

試験の難易度

ここでは、情報処理技術者試験のレベル1からレベル4までそれぞれの難易度や取得するとどういった知識が得られるのかなどそれぞれ資格ごとに解説していきます。

レベル1

情報処理技術者試験の中で最も簡単と言われているのがレベル1のITパスポートです。

ITパスポート

ITの一般的な基礎知識を習得していることを証明できる資格です。情報処理技術者試験の中で最も簡単な試験です。ITパスポートは、取得することによって、ITの知識を正しく理解し、日常の業務に効果的にITを活用できるようになります。平成21年に新設された、わりと新しい国家試験です。合格率は50%と2人に1人が合格する割合になっており、そこまで難易度も高くないです。まったくの素人であれば勉強時間は約100時間程度で合格できる出来るレベルと言われています。

レベル2

情報処理技術者試験レベル2の試験は、基本情報技術者試験と情報セキュリティスペシャリストです。

基本情報技術者試験

情報技術全般に関わる基本的な技術や知識を持つ人やプログラムを設計し、開発・単体テストまで一連の流れを担当する人のための試験です。ITパスポートは、一般的な基礎知識を問う試験に対して、基本情報技術者試験は、より専門的な知識を問う試験になります。合格率は28.7%です。その年によって合格率は違ってきますが、だいたい30%以下の数字です。ITパスポートに比べ難易度も上がり、勉強時間も200時間程度はみた方が良いでしょう。

情報セキュリティスペシャリスト

情報システムの基盤を整備し、専門家として情報セキュリティの管理をする支援するための人の国家資格です。 合格者率は47.0%と同じレベル2の基本情報技術者試験に比べて合格率がぐんと上がります。レベル2に位置してますが、合格率からみるとITパスポートと同じくらい取得しやすい資格と言っていいでしょう。100~150時間程度の勉強時間で取得できるレベルと言われています。

レベル3

情報処理技術者試験レベル3の試験は、応用情報技術者試験です。

応用情報技術者試験

高度IT人材に必要となる応用的知識・技術を持ち、方向性を確立した人を対象にした国家資格です。 合格率は21.5%と基本情報技術者試験とそこまで大差はないですが、難易度はグンと上がります。出題範囲も広くなり、知識を習得するのも時間がかかります。初心者であれば500時間程度の勉強時間が必要と言われています。2、3か月勉強して取れるものではないので、資格取得には、半年から1年間の期間をとり、しっかり腰を据えて勉強する必要があるでしょう。

レベル4・エンジニア系

情報処理技術者試験のレベル4の試験は、エンジニア系の資格とマネーシャー系の資格に分けられます。エンジニア系の資格は4つあります。

エンべデットシステムスペシャリスト

最適な組込みシステム開発基盤の構築や組込みシステムの「設計」「構築」「製造」を主導的に行う人のための国家資格です。スマートフォンやデジカメ、エアコンや炊飯器など家電に組み込まれているシステムの専門的な知識や技術が問われる試験です。合格率は16%と難易度が高いです。

システムアーキテクト

システム開発の上流工程を主導する立場で、分析を行い、業務ニーズに適した情報システムのグランドデザインを設計し完成に導くための試験です。合格率は15%程度と難易度が高いです。一部の上級エンジニアでさえ、不合格の時もあります。勉強時間は500時間以上を見ておいた方が良いでしょう。

ネットワークスペシャリスト

ネットワークに関係する技術を活用し、情報システムの企画・要件定義・開発・保守・運用への技術支援を行う人のための国家資格です。合格率は14%と難易度が高いです。こちらも勉強時間は500時間以上をみておくと良いでしょう。

データベーススペシャリスト

データベースに関係する技術を活用し、情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援を行う人のための国家資格です。ネットワークスペシャリスト同様こちらも合格率は14%と難易度が高いです。

マネージャー系

情企業の経営戦略に基づいて、企業活動やビジネスモデルの特定のプロセスについて、 情報技術の観点から基本戦略を策定・提案・推進していく人を対象とした国家資格です。合格率は15%です。ITの知識だけではなく、経営についての知識も必要です。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトメンバーを成長させ、プロジェクトを成功に導くマネージャーを目指す人におすすめの国家資格です。合格率は14%です。プロジェクト全体の決定権があり、品質やコストなど限られた制約の中でプロジェクを引っ張っていかなければなりません。

ITサービスマネージャー

情報システム全体について、安定稼働を確保し、障害発生時においては被害を最小限にとどめるための知識を問う試験です。品質管理や継続的な品質改善など、安全性があり信頼性の高いサービスの提供します。合格率は14%です。

システム監査技術者

独立した客観的な立場から、情報システムや組み込みシステムの総合評価を行います。合格率は14%です。 情報処理技術者試験のみならず、公認会計士などと肩を並べるほどの難易度であらゆる国家試験で最難関と言われています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。情報処理技術者試験には、レベルがあり、比較的簡単なものから超難関と言われるものまでさまざまな試験があることをおわかりいただけたと思います。情報処理技術者試験のレベル4の試験は、超難関といわれているため、取得しているとITに対して高い技術があることの証明になります。