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はじめに

WEBアプリケーションやスマートフォンのアプリを作ることが出来る開発環境には多くの種類がありますが、Visual Studioについてはご存じでしょうか。WindowsOSでアプリ開発を行うのであれば、Visual Studioは必須のツールといっても過言ではなく、ずばりWindows向けアプリを作るものというようなイメージがあるかもしれません。しかし現在のVisual StudioにおいてはマルチOS且つマルチ言語、そしてマルチプラットフォーム対応のため、WindowsだけでなくMacやLinux上でも動作します。さらにはウェブだけでなくiOS/Android向けアプリの開発を行うことも可能であり、様々な言語の利用も行えるようになってきています。本記事では、これからプログラミングを始めてみようと考えている方向けにVisual Studioの概要や特徴をご紹介します。

Visual Studioとは

Visual StudioとはMicrosoft社により開発された統合開発環境(IDE)のことです。ちなみにIDEとは、開発を行う上で必要なソフトウェアが大方すべてひとまとめになっているツールのことで、例えばコードエディタやコンパイラ、デバッガやリンカなどが挙げられます。こういった様々なソフトウェアがすべて一体となっているため、IDEでは一つの操作画面から様々な機能を利用することが可能です。したがって、すべての機能が連携しており効率よく開発することができるため生産性が高く、開発では非常によく使われるツールです。有名なIDEとして、Javaを扱うIDEとして開発されたEclipseやiOS用のアプリ開発に最適なXcode、Android用アプリの開発に最適なAndroid Studioなどがあります。そういったIDEの中でも特にVisual Studioはあらゆる開発者と、あらゆるアプリのためのツールと言われており、WindowsをはじめとしてWebアプリケーションやクラウドサービス、iOSやAndroidにいたるまで、あらゆるアプリケーションを構築することが可能です。私自身、未経験からIT業界に入り、始めて使用した開発環境がVisual Studioでしたが、実際に使用した所感として、初心者にも扱いやすい点は大きな魅力であると感じます。では一体、Visual Studioはどういった点において優れているのでしょうか。ここからはその特徴について紹介していきます。

高い生産性

Visual Studioに限ったことではありませんが、まずは生産性が高い点が挙げられます。前述の通りVisual Studioは開発を行う上で必要なツールが統合されているIDEであるため、各機能の連携をユーザーが特に意識せずとも操作することが可能であり、1画面で開発を行うことが可能です。したがって、初心者でも非常に効率よく作業を進めることが可能であり、生産性は非常に高いと言えます。

高い拡張性

次に拡張性が高い点もVisual Studioの魅力の1つと言えます。もちろんインストール直後の初期状態であっても、様々な機能が備わっているため非常に便利です。しかし、次第に扱いや開発自体にも慣れが生じてくると「さらに簡単に作業を行いたい」や「こんなことが出来ないだろうか」といったことを考えるようになるものです。Visual Studioにはそういった要望をほぼ網羅できるような、多くの拡張機能が搭載されています。少しオーバーな表現のように聞こえるかもしれませんが、その便利さと言えばVisual Studioに出来ることは何かを考えるよりも、出来ないことを探す方が早いほど自由度が高いです。すなわちユーザーが使いやすいように細かくカスタマイズをすることが可能であり、Visual Studioを利用するメリットと言えます。

高い柔軟性

そして、なんといってもVisual Studioの柔軟性には目を見張るものがあります。前述しましたようにWindowsだけでなく、iOSやAndroidなど様々なデバイス向けにアプリケーション開発を行うことが可能です。のちほど説明しますが機能の拡張を行うことで、自身のスキルや開発したいアプリケーションに見合ったプログラミング言語を選択して開発することができるため、初心者であっても言語知識の不足に悩まされることが無く、あらゆるデバイスで動作するアプリケーションを構築することができます。そういった点からも非常に初心者に優しく、柔軟性が高い特徴があります。

Visual Studioのバージョン

初心者であると直面しやすい問題として、いざVisual Studioで開発を行おうとした際に複数のバージョンが存在するため、どれを使えばいいか分からないという点が挙げられます。したがって、個人的におすすめのバージョンを2つご紹介しますので、どれを使えばいいか悩んでいる方は是非参考にしてみてください。まず1つ目はVisual Studio Communityです。Visual Studio Communityは、最も一般的なIDEであり、WEBアプリケーションやクラウドサービスだけでなく、WindowsやiOS、Android向けアプリケーションを構築するための機能が備わっています。さらに、無料でありながら機能性は非常に高いバージョンです。そして2つ目は特におススメのVisual Studio Codeです。もちろん無料で利用することが可能であり、冒頭で説明したように複数のプログラミング言語に対応しているだけでなく、コードの自動補完や置換、検索など初心者にとってはありがたいコード編集機能が充実している高機能なテキストエディタです。そしてMacやLinuxでも利用することが可能です。

おわりに

いかがでしたでしょうか。Visual Studioが初心者にとって扱いやすいIDEであり、開発効率が非常に高いこともお分かりいただけたかと思います。これからプログラミングを始めてみようと考えている方にもおススメできるIDEですので、Windowsユーザーの方は、是非使ってみてください。