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ネットワークスペシャリストの勉強法とは?

ネットワークスペシャリストとは独立行政法人である情報処理推進機構(IPA)が主催し、経済産業大臣が認定する国家試験「情報処理技術者試験」に合格することで取得することができる国家資格です。ネットワークスペシャリストの試験はIPAの試験の中でも非常に難易度が高いことで知られています。ここではネットワークスペシャリスト試験の概要や特徴について紹介します。

ネットワークスペシャリストとは?

ネットワークスペシャリストとはどのような資格で、どのような知識、技術が求められているのでしょうか。試験要綱には以下のように記述されています。

対象者像

高度IT人材として確立した専門分野をもち、ネットワークに関係する固有技術を活用し、最適な情報システム基盤の企画・要件定義・開発・運用・保守において中心的な役割を果たすとともに、固有技術の専門家として、情報セキュリティを含む情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援を行う者、またIPAのサイトには「ネットワークの固有技術からサービス動向まで幅広く精通し、目的に応じた堅牢なネットワークシステムを構築し運用できるネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアを目指す方に最適です。」と書かれており、ネットワークに関するエキスパートスキルを示す国家資格であると言えます。

ネットワークスペシャリスト試験の難易度

試験の難易度は先程述べた内容からもわかるように、幅広い知識と技術が求められています。IPAによると令和元年秋期の試験は受験者数11,882人の内、合格者1,707人となっており合格率14.4%と非常に難しい試験であることがわかります。また、IPAはネットワークスペシャリスト試験を含む情報処理技術者試験をスキルレベル1~4までに分類しています。ネットワークスペシャリスト試験はスキルレベル4に設定されており、情報処理技術者試験の中で最高レベルの試験の一つとなっています。

ネットワークスペシャリストの試験形式

勉強法、学習の計画を立てるためにはまずは試験について知らなければなりません。ネットワークスペシャリスト試験は、「午前Ⅰ」「午前Ⅱ」「午後Ⅰ」「午後Ⅱ」の4つの試験を受けることになります。

試験 試験時間 出題形式
午前Ⅰ 9:30〜10:20(50分) 四肢択一式
午前Ⅱ 10:50~11:30(40分) 四肢択一式
午後Ⅰ 12:30~14:00(90分) 記述式
午後Ⅱ 14:30~16:30(120分)記述式

午前Ⅰ

午前Ⅰの試験の大きな特徴は、出題範囲が応用技術者試験の午前試験と同じであるということです。ですので、勉強法としては応用技術者試験の午前試験対策と同じであると言えるでしょう。問題の構成としては、シラバスの出題範囲のテクノロジ系から17問、マネジメント系から5問、ストラテジ系から8問の計30問となっています。また、他の高度試験や応用情報技術者資格、または高度区分である試験の午前Ⅰに合格している場合は、2年以内に試験を受ける際に午前Ⅰの試験は免除されます。その為に、将来ネットワークスペシャリスト試験に挑戦しようという人は、先に応用技術者試験に合格しておくというのも一つの手かもしれません。

午前Ⅱ

試験範囲としては、テクノロジ系より「コンピュータ構成要素」「システム構成要素」「ネットワーク」「セキュリティ」「システム開発技術」「ソフトウェア開発管理技術」より出題されます。そして「ネットワーク」と「セキュリティ」から出題される問題はレベルが最高の「4」に設定されているので、高度な知識を求められます。

午後Ⅰ

午後試験Ⅰはネットワークに関する問題が3問出題され、そこから2問を選択し解答を記述する形式となっています。午後Ⅰ試験では、長文を読み解き適切な語句を埋めていくものと、そして記述形式の問題を解答していきます。3問の長文を読み、そこから2問を解答しなければならない為、素早く問題を読む力が午後試験では必須です。

午後Ⅱ

ネットワークに関しての技術や運用・管理についての総合的な問題が2問出題され、そのうちの1問を選択します。長文を読み解き、その内容に対しての設問に自分の考えを論述していきます。文章を素早く読み解く読解力と、問題に解答する為の対応力、そして自分の考えを文章にする記述力が求めれられる非常に高度な試験であると言えます。

ネットワークスペシャリストの勉強法

ネットワークスペシャリスト勉強法として、ネットワークに関しての確かな理解と問題演習による知識の定着が重要であると言えます。ネットワークの理解を深めるためには、テキストを通しての知識のインプットを行い、問題集・そして過去問んい取り組むことで学習した知識を確かなものにすることが出来るようになります。これは言い切っても良いのですが、テキストを読むだけの勉強法は非常に効率が悪いです。テキストで読み、語句を覚えていてもそれは理解したつもりになっているだけと言えるでしょう。午前問題などの選択形式の問題であればそれでも対応可能かもしれませんが、記述試験にも対応できるようにするためには、何より問題演習に取り組むことが大切です。問題演習に取り組むことで、知識を体系的に理解できその知識が定着します。また知識のアウトプットの方法を知ることが出来るようになります。知識のアウトプットが特に有効になるのは言うまでもなく午後試験であり、これができなければネットワークスペシャリスト試験には合格できません。また、問題演習に取り組むことで時間配分の訓練を行うこともできます。試験時間は決められているので、いくら知識があっても時間内に答えられなければ意味がありません。ですので勉強法としては実際の試験を想定して解答する練習を行うことも大切です。

学習スケジュールをたてる

勉強法といえるかどうかはわかりませんが、学習スケジュールをたてることは非常に大切です。あまりこんな考え方をする人はいないかもしれませんが、「いつかとれればいいけど勉強していこうか」という思いで学習を進めていてはメリハリがつかず、学習効率や理解度が上がりません自分の今の状況をもとに資格取得のためにどの程度の期間が必要かを見積もり、明確な学習スケジュールを立て、効率よく学習を進めていきましょう。

まとめ

いかかでしょうか。勉強法とは言っても、非常に難易度の高い試験となりますので、今回の情報をもとに自分なりの勉強法を見つけ、計画を立てて学習をしていくことが何より大切です。