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応用情報技術者とは?

応用情報技術者試験は、IT業界に携わる者であれば取得するべき資格である「基本情報技術者試験」の上位に当たる資格試験になります。基本情報技術者試験の内容を更に深く掘り下げた内容が出題されます。応用情報技術者はITに携わる者として、自分の知識が確実なものであると証明し、さらに上位を目指したい人向けの資格になります。エンジニアとして成長したい人に資格取得をお勧めします。この記事では、応用情報技術者試験の概要・資格取得のメリットについて述べていきます。

応用情報技術者の試験について

試験の合格率

合格率はおおよそ20%前後で、年ごとによる大きな変化はありません。この数値だけ見ると基本情報技術者試験とそこまで変わらないように見えますが、受験者層が大きく異なります。基本情報技術者試験は学生やIT業界の新人が受験する傾向が高いと言われていますが、応用情報技術者試験はキャリア経験があるエンジニアが受験者層のメインになってくるので、そこだけでも難易度の差がわかります。また志願者数と受験者数の乖離が大きいのも特徴であり、試験の申込はしたものの、対策中に受験を断念するケースも少なくありません。以上のことから、資格取得が容易な試験ではないことがわかります。

実施期間・試験時間・受験料

春季は4月第3日曜日、秋季は10月第3日曜日と、年2回の試験になります。※状況により変更がありますので、公式HPにてその都度ご確認ください。
試験時間は、午前・午後とも150分、計5時間のテストになります。移動等も含め、丸々1日を使って試験を行う形になります。
受験料は5700円になります。当日試験欠席による払い戻しはできません。

試験範囲

午前:試験範囲はテクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系と、大きく3つに分かれて出題されます。テクノロジ系はアルゴリズムやプログラミング、コンピュータ、ネットワーク、データベース、セキュリティ、開発技術に関連したもの、マネジメント系はサービス・プロジェクトマネジメント、システム監査に関連したもの、ストラテジ系はシステム・経営戦略、法務に関連したものが出題されます。1単元を学習すればいいのではなく、まんべんなく3つの単元を学習することが大切です。

午後:ここが難易度を上げている要因でもあるのですが、午後の試験は記述になります。細かい試験範囲等は数が多すぎるので記載は控えますが、午前の内容を深く掘り下げた内容もあれば、全く関連性がないものも存在し、その単元ごとに対策が必要になってきます。記述問題ですが解答する分野は選択でき、内容を絞ることが可能ですので、学習時は単元を絞って対策を行うことができます。

合格点

午前、午後ともに100点満点のうち、60点以上が必要です。併せて120点というわけではないので、注意が必要です。もちろん午前・午後の片方だけ対策することもよくありません。その部分においては基本情報技術者試験と試験形式はさほど変わりませんが、内容が難しくなる分、時間配分も基本情報技術者試験と同様とはいきませんのでかなり注意が必要です。

応用情報技術者の資格取得のメリットとは?

難易度は高めの応用情報技術者試験ですが、取得するメリットは大いにありますので以下に記載しておきます。もちろんこれだけではありませんが、資格取得のメリットがわかりやすいものを抜粋しています。

情報処理系の高度な試験の一部を免除出来る

情報処理技術者試験の中でも高度な試験に位置するものの一部は、応用情報技術者試験の資格を取得することで、午前の試験を免除することができます。今後そちらの資格取得を検討している人は、応用情報技術者の資格取得後に各自試験の一部免除申請を行い、負担を軽減することも可能です。
※高度な試験・・ITストラテジスト試験、システムアーキテクト試験、プロジェクトマネージャ試験、ネットワークスペシャリスト試験、データベーススペシャリスト試験、エンベデッドシステムスペシャリスト試験、ITサービスマネージャ試験、システム監査技術者試験

企業によっては報奨金制度あり

企業によりますが、資格取得状況に応じて一時金を支給したり、手当として給与に反映されるという場合もあります。

高い技術力を有していると評価されやすくなる

IT業界は人手不足といわれています、そのため、IT企業だけでなく、一般企業など多方面で応用情報技術者は高い評価を受けています。資格取得によって、技術力が確かなものであると証明でき、評価されやすくなります。

まとめ

応用情報技術者試験について記載してきましたが、単元などを確認してみても、基本情報技術者試験の内容を抑えておかないと対策が困難になります。IT業界が初心者の方は、基本情報技術者試験の資格を取得後、応用情報技術者の資格取得を検討されることを強く勧めます。また応用情報技術者の資格取得をすれば、プログラマーやシステムエンジニアとしてITに関する高度な技術を習得していると認められ、IT関連の会社内外問わず非常に重宝されます。基本情報技術者試験を合格し、ワンランク上のキャリアを目指したい方は応用情報技術者試験の受験を検討してみてはいかがでしょうか?