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応用情報技術者資格とは

応用情報技術者資格とは情報処理技術者試験を一区分である国家資格です。応用情報技術者資格を取得することでワンランク上のITエンジニアであることを証明できます。情報処理技術者試験という枠組みには他にも高度な専門知識に関する資格もありますが、応用情報技術者試験はその中でも基本情報技術者試験の上位に位置している資格なります。

ITエンジニアの入門資格とも言われている基本情報技術者試験とは違い、応用情報技術者試験はエンジニアとしてワンランク上を目指したい人の為の資格になっています。

応用情報技術者資格を取得するメリット

応用情報技術者資格を取得することができれば就職・転職の際に大きなアピールポイントとなります。基本情報技術者資格はITエンジニアが転職する際にそこまで有利に働くことはありませんが、応用情報技術者資格は別です。一定以上の専門知識を持った人と認識され、非常に高い評価を受けられるでしょう。

応用技術者資格をスキップしてスペシャリスト系の資格を受けるべきか悩んでいる方もいると思いますが、バランス良く知識を蓄えていくことを考えるなら応用情報技術者資格から取得するべきです。

更に応用情報技術者試験に合格していればスペシャリスト系の午前試験の一部免除を受けることができます。自身のキャリアのためになる知識を付けることができる上に、スペシャリスト系の午前試験の一部免除を受けることができることを考えると、今後他の資格を取得する時のメリットにもなります。

また応用情報技術者資格は企業だけでなく省庁、官公庁などの公務員系の職種でも高い評価を受けています。

企業によっては取得状況により一時金を支給してくれたり、手当として恒久的に給与に反映してくれる制度を設けている所もあるようです。社内外の信用を得られると同時に、企業側もメリットも多いので会社側も積極的に取得してもらう取り組みをしているようです。

教職系でも通用する資格になっているので自分のキャリアや職の幅を広げるというメリットもあります。そしてあまり知られてはいませんが実は応用情報技術者資格を取得していると、様々な国家試験の一部免除を受けることができます。主に中小企業診断士試験、弁理士試験、技術士試験の3つにおいて免除されます。これらの資格も自分のキャリア選択の幅を広げる良い資格になります。

応用情報技術者試験の受験方法や勉強方法

応用情報技術者試験は合格率だけ見ると大体20%くらいと基本情報技術者試験とそこまで変わらない率になっています。

合格率自体は基本情報技術者試験と同じですが、受かりやすさは全く異なります。数年キャリアを積んだエンジニアですら4人に1人の合格率ということなんです。

応募者数と受験者数も差があり、応募したけど何らかの理由で受験しなかった人が20,000人ほどいます。その中には途中で挫折した人もいるということでしょう。それだけ難しい内容の試験になっているということです。難しさの理由は、午後の試験が記述式の問題になっているからです。基本情報技術者試験までは四択問題しかありませんでしたが、応用情報技術者試験からは午後の試験は記述式、つまり自分で言葉を選んで回答しなければいけないということです。四択であれば、もし分からない問題でも消去法などを使ってなんとか正解することができるかもしれません。でも記述式はしっかりと自分の中で理解できていないと回答することができない、という点が難易度をあげています。しかし、基本情報技術者試験の午後試験にあったプログラミングについての問題を応用技術者試験では分野の選択次第で回避することができます。数学的問題が苦手という方や文系出身という方も対策をしっかりすれば合格できる可能性は大いにある資格になっています。

試験内容に関しては午前の問題は基本情報技術者試験と変わらず四択問題になっています。問題ジャンルは同じく大きく3つです。テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系、に分けられていますが、基本情報技術者試験より範囲は更に広くなっています。午後の問題内容は先ほども紹介したように記述式問題になっています。全て解答するわけでなく、解答する問題を4つ選択する方式です。この中で情報セキュリティに関することは必須問題になっています。

合格点についてと試験の方法について

応用情報技術者試験は午前100点満点、午後100点満点で採点されます。合格するには午前で60点以上、午後でも60点以上取る必要があります。勉強範囲に関しては、どちらかに特化して勉強するのではなく、まんべんなく学習しましょう。

試験の方法については基本情報技術者試験と変わりません。試験は申し込み時に選択した地域の中にある試験会場で行います。試験の当月に届く受験票に受験会場が記載されているので会場は必ずチェックしましょう。 解答方式はマークシートで解答していきます。マークシートの段ずれなどに注意が必要になるので気を付けましょう。受験料は5,700円になっています。払い戻しなどは一切できないので、ダブルブッキングや体調管理などには十分気を付けて受験しましょう。 実施時期については、基本情報技術者試験と変わらず年に2回、春と秋に実施されます。大体毎年4月の第3日曜日と10月第3日曜日に試験が行われているので、受験期を決めたら余裕を持って勉強していくことをお勧めします。