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コンシューマゲームとソーシャルゲーム

ファミコン(ファミリーコンピュータ)やプレステ(プレイステーション)等、ゲームで遊ぶといえば、昔は据置きゲームが一般的でした。
しかし、スマートフォンの普及によって、携帯でも据置きゲーム並みないし以上のゲームが遊べるようになっています。
誰しも子供の頃に慣れ親しんだことのあるゲームですが、据置きゲームと携帯ゲームについて詳しく紹介します。

コンシューマゲーム

コンシューマゲームとは、家庭用ゲーム機(今だとニンテンドースイッチやプレイステーション4のような据置き型、ニンテンドー3DSやPSvitaのような携帯型)で遊べるゲームを指します。
昔は店頭でゲームソフトを購入する必要がありましたが、今はダウンロード版ソフトのおかげで、わざわざ店頭で購入しなくても遊べるようになっています。
ゲーム機の発展は、各企業の市場獲得の為の熾烈な競争におけるもので促されてきました。
据置き型ゲーム機における始まりは、1972年アメリカでの「オデッセイ」を皮切りに、日本ではエポック社の「テレビテニス」が国内初の据置き型ゲーム機として作られました。
その後、日本では「任天堂」、「バンダイ」、「セガ」、「ソニー」等の有名企業がしのぎを削り、数多くのゲーム機が誕生しました。

ソーシャルゲーム

ソーシャルゲームとは、SNS上で遊べるオンラインゲームです。
スマートフォンの普及で、大きな成長を遂げたコンテンツで、代表的なものに「モンスターストライク」や「パズル&ドラゴンズ」等があります。
最大の特徴は、スマートフォンさえあれば、誰でも無料で遊べるという点です。
始める敷居が低く、優れた携帯性から多くのユーザーを獲得しています。
定期的に行われるアップデートにより、ユーザーの意見が反映されたシステム改善やイベント実施、「課金システム」によるアイテム等の取得で、ゲームの娯楽性を高める工夫がされるのも特徴です。

ゲーム制作の流れ

1.企画

ゲームプランナーが、まずはどのようなゲームを作りたいか、その内容や趣旨を考え、イメージを形にしていきます。

2.プレゼンテーション

そうして成形した案を、会議で伝えて、いかにこのゲームが面白いか理解してもらいます。
文章だけではなく、絵や図を交えて説明すると効果的です。

3.仕様書作成

プレゼンテーションで共同制作者やクライアントに賛成してもらえたら、そのゲームの仕様書を作成します。
キャラクターの動作や背景の角度など、ゲームの構成要素を仕様書に記します。
仕様書はゲームの設計図なので、誤解があると無駄な工程や余計な時間をかけるリスクがあるので、図で補足すると分かりやすいです。

4.プログラミング

ここでプログラマーの出番です。
「キャラクターが歩く・走る」等の基本的な動きから、「この選択を行ったらAの結果になる。別の選択をしたらBになる。」という等の処理結果をプログラミングで構築します。
基本的に、単純な命令を1つずつ処理してそれらを繋げる事で複雑な動きを反映させてゲームを作っていきます。

5.ビジュアル・デザイン

キャラクターデザインやメカデザイン等、それらを専門にする人たちによってゲームのキャラクターや武器、機械や背景などの要素が形成されます。
一枚の用紙に書き起こされる場合もあれば、3Dモデルでデザインされたり、動きの確認の為にアニメーションで確認していく工程です。

6.音入れ作業

BGMや効果音などは、サウンドクリエイターやサウンド開発部門が演奏したりミクスチャーしたモノをゲームに組み込んでいきます。
音が入る事で臨場感や躍動感が生まれ、ゲームの世界がよりリアルになっていきます。

7.UIデザイン

UIとは、「User Interface」の事で、ゲームの世界ではプレイヤーが快適に操作する為の重要な要素です。
プレイヤーがアイテム選択や強化パーツの使用を行う際の画面表示やキャラクターの体力表示などが挙げられます。
UIデザイナーは、それらの配置や動きを考え設計していきます。

8.ローカライズ

ローカライズとは、その国のみに向けた仕様を、他の国の人でも遊べるように修正する作業です。言語の翻訳がメインですが、中には絵柄の変更や演出の修正があります。
例えば、日本で作られたゲームがアメリカに進出した際、同ゲームであるにも関わらず、ゲーム演出や表現方法が全く異なります。(例).バイオハザード

9.デバック作業

ゲームとして完成したら、最後にこの作業に入ります。ここでは、ゲームが最後まで問題無く遊べるのか、実際にプレイして最終チェックします。
発売前に不具合が無いか隅々までチェックし、問題点が見つかれば修正を行い、他に何も無ければ製品として市場に出ます。
これで本当のゲームとして完成するわけです。

ゲームプログラマーの業務内容

ゲームプログラマーの業務は、基本的に「ゲームのプログラムを組み上げていく」ことです。
決められた納期の中で、ゲームが正常に動作するようにプログラミングを行い、快適な操作性を実現する為にバグが出ないかの確認も行います。具体的には、以下のようになっています。

企画されたゲームをプログラミングする

ゲームプログラマーの業務で、最も基本的かつ重要な仕事です。
昔と違い、今はスマートフォンのゲームもあるので、プログラミング言語の知識だけではなく、スマートフォンの知識も求められます。

ゲームの機能改善や新機能の実装

ダウンロード版のゲームやソーシャルゲームは、ゲームとしてリリースされた後も新機能の実装やイベントの開催などがあります。
会議で挙がり決定した内容を、ゲームプログラマーが実現させる為に改めてプログラミングします。時には、プログラマーも会議に参加して意見する場合もあります。

操作性やバグの対処

キャラクターの動きや技の発動など、細部まで見て納得するまで修正したり、デバック作業では発見出来なかったバグを修正してユーザーに快適で楽しいゲームを提供することも仕事です。

まとめ

ゲーム制作には、様々な工程がありますが、ゲームプログラマーは、イベントプランナーやアートディレクターなどから生まれたアイデアを実現させる大変な業務です。
中には、ゲームの本質からズレたことも実現させる必要があります(シューティングゲームとしてリリースされたゲームのはずが、イベントではゴルフやバレーをしてる等)。
しかし、そのおかげでユーザーはとても楽しくゲームで遊べていると思うと、頭が上がりません。