支援対象地域:札幌、仙台、関東、愛知、関西、広島、福岡

  • TOP
  •   
  • コラム
  •   
  • 2021年版今知っておくべき注目のテ

はじめに

「テクノロジー」というと好きな人には面白いものですが、あまり興味がない人にとっては腰が引けてしまうものです。特に学生時代、数学や物理が苦手だった人は、テクノロジーを必要以上に遠ざけてしまうかもしれません。しかしそんな人であっても、インターネットの時代が進むにつれ、苦手とも言っていられない状況が刻々と迫ってきていることを肌で感じているのではないでしょうか?数年前から盛んに語られ始めているAIやビッグデータといったテクノロジーの種類は、将来の私たちの仕事を奪うとも言われています。全部を知る必要はありません。ただし、テクノロジーは未来を知るためには欠かせないものという意識を持つことは必要です。最近のトレンドを踏まえつつ、どんなテクノロジーの種類があり、どんな未来が待ち受けているのか、この記事を参考に考えていきましょう。

スマホから考える未来

本題に入る前に、ここ10年を振り返ってみましょう。10年で爆発的に人々の間に広まったものと言えば、スマホを置いて他にないでしょう。今では笑い話ですが「画面が指紋で汚れるから嫌だ」と本気で毛嫌いしていた人がいたのがおよそ10年前です。その人も今では確実にスマホを使っていることでしょう。ガラケーの時代からスマホに変わることで、人々の生活はどう変わったのでしょうか?情報のほとんどはスマホで検索することで完結し、テレビは大きく衰退しました。買い物はネットショッピングが台頭し、インターネット上で買い物をする人が増加しました。その結果、リアル店舗にも大きな影響を及ぼしました。フェイスブックやツイッターのようなSNSで人々は繋がるようになり、情報の加速化・分断化が進み、インターネット上でビジネスを展開する人が増加しました。このような様々な変化が起きていることをここ10年で感じている人が多いのではないでしょうか。ここで言いたいことは、今から10年前に現在の生活を想像することができた人がどれくらいいたか?ということです。どんなに未来予測を立てることが好きな人であっても、なかなか難しかったのではないでしょうか?このことから「テクノロジーを知ることは未来を知ることになる」という意味が少し見えてきたと思います。

今知るべきテクノロジーの種類6選

テクノロジーの進化が加速的に私たちの生活を変えて行っています。今後、更に変化をもたらすであろう革新的なテクノロジーを6つに絞って紹介していきます。 ここで紹介するテクノロジーは今後10年、20年で確実に世の中を変えていく、現在進行形のものです。既に聞いたことがある方や知識がある方も多いかと思いますが、新たに復習として知識を蓄えておいて損はありません。近未来がどうなっていくのか思いを馳せるのも面白いかもしれません。もしかすると、ベーシックインカムのような社会インフラが整い、人間が全く働かなくても回る世の中になっているかも知れません。

人工知能

人工知能は誰もが聞いたことがあるキーワードでしょうが、その実態が何か?ということになるとよく分からないという人がまだまだ多いのではないでしょうか?「人工知能とは人間と同じような仕事ができるプログラム」のことを指します。実は人工知能はすでに身近な所にあり、 iPhoneのSiriが代表例と言えばピンと来る人も多いでしょう。最近では、人工知能の技術を応用したレストラン用のアプリも既に開発されており、自分に合ったお店を紹介してくれたり、電話をかけて予約をしてくれるなんてことも可能になっています。このサービスを使えば、お店を選んだり予約をしたりといった手間が省け、大幅な時間とコストの削減が期待されます。秘書のような仕事も必要なくなるかもしれません。このように、人工知能でできることの種類は、昨今急激に増えています。他の例を挙げると、会社のオフィス内の仕事であっても人工知能の技術を応用したソフトが既に開発されています。会社勤めをしている人であれば会議の議事録を人工知能のソフトで代用できることを既に知っているかもしれません。会議の内容を自動的に文字に起こしてまとめ、終わったら関係者に自動的に送られるというシステムも既に出来上がっています。会議の議事録といえば、現場の若手が四苦八苦しながらメモを取り、誤字や脱字、理解不足で上司から叱られる、なんてことがこれまでの定番でしたが、このような光景は今後オフィスからは消える可能性があります。人工知能の領域は次々と新たな分野を開拓しており、上記で紹介したものの他にも、自動翻訳で言語の領域問題を軽減したり、コンビニで買い物を自動化したり、人間の仕事を次々と代替するようになっています。従業員側からすると脅威と映るかもしれません。しかし、逆に経営者目線でみると、人を雇うことでうまく機能しないこともあります。労働者にとって先行きの暗い話ですが、初期投資のコスト面を考慮しても、人工知能の導入は戦略としては理にかなっていると言えるでしょう。

フィンテック

フィンテックは「ファイナンス」と「テクノロジー」を掛け合わせた造語です。既に身近なところでは、paypayやLINEpayなど、スマホを利用した電子決済で導入されています。また、仮想通貨に用いられるブロックチェーンも同じ種類です。フィンテックの領域から見える未来は、「お金が電子化されていく」ということです。まだまだ日本においては現金を利用するという人が圧倒的に多いですが、フィンテックが進むとクレジットカードや電子決済のおかげでポイントが溜まるため、日々のコスパが上昇します。また、現金は無数の人に触れるため衛生的ではなく、特にコロナの状況下においてはデメリットしかありません。一方で電子化されていれば手に触れることもなく衛生的で安心です。現金は管理面でもデメリットがあります。お札も同様ですが、特に小銭をしまう時に煩わしいと思った経験は誰にでもあることでしょう。電子化されていればスマホやクレジットカードのみで済むのでスマートです。さらに納税の面においても現金は隠れ蓑にも使われるため、フィンテックを利用し公正なお金の流れを確保することで、社会面でも役に立つというメリットがあります。今後世の中の流れ的にはフィンテックを利用する人と、現金派の人とで経済的格差が徐々に広がっていくでしょう。各種キャンペーンや電子決済の利用で、日々の支払いをお得にできることに、利用している人は既に気づいており、現金派に戻ろうという人はなかなか見受けられません。

AR•VR

比較的イメージしやすい種類がARとVRです。既に体感したことがあるという人も多いでしょう。VRはバーチャルリアリティ(仮想現実)を、ARはオーグメンテテッドリアリティ(拡張現実)をそれぞれ意味します。大枠ではこの2つは一緒と考えて良いですが、あえて違いをあげるとすると、VRは密閉型で、ARは開放型と言えるでしょう。具体例を説明します。VRは室内でVR用のヘッドセットを装着することで、あたかも目の前に別の世界が現れたかのような、仮想の現実を体験することができます。主にゲームの世界で用いられ、既にソフトやハードも販売されているので見たことがある人も多いでしょう。一方ARは拡張現実ですから、私たちが見ている現実を拡張する機能を持ちます。例えばスポーツ観戦で野球選手がバッターボックスに立ったとしましょう。その選手の名前や年齢、打率などのデータを試合を見ながら取得できたとしたら便利ですね。VRの時と同じようなヘッドセットやメガネのようなものを通じて情報を取得できるのがARの役目です。また、少し前に話題になったポケモンGOについてもARの技術の種類が使われています。ポケモンGOでAIモードを利用すると、カメラの映像の中にモンスターが現れます。これもある種のARというわけですね。まだまだ重く、日常の中で使うのは難しいVR・ARですが、ハード面の問題が解決され、軽くスマート化されれば、私たちの日常生活の中で利用されるのはそう遠くないでしょう。

自動運転

2010年代スマホが世の中を変えたのと同じように、2020年代は自動運転が世の中を変えるテクノロジーです。今からおよそ5年後の2025年には人間が車を運転しない自動運転車が日本でもリリースされる予定です。まずは運送やバスなど、一定の区間を走行する自動車が普及すると考えられおり、例えば空港のターミナル間を周遊する比較的簡単なものからスタートします。引き続き、徐々に複雑なパターンの区間を走行する予定が組まれています。ここからわかるのは、ドライバーの仕事が自動運転によって減少することです。これは5年後には、ほぼ決定済みのことと言っていいでしょう。現在の世の中を眺めてみても、アマゾンや楽天などのサービスが爆発的に普及したことで、配送業車の人手が圧倒的に不足していることがニュースになったことは記憶に新しいです。これを解消するために、自動運転の技術はいち早く取り入れられることでしょう。人件費をカットするという点からしても、経営する側は、いち早く自動運転を取り入れてコストカットをしたいと考えています。

遺伝子編集

遺伝子編集とは、その名の通り遺伝子を編集する技術のことです。これまでも食物等の品種改良は行われていましたが、これが劇的に効率化すると言われています。この技術により不作になる確率を減らし、米、肉、野菜など食物の収穫量が増し、コストダウンに繋がると言われています。世界的に進む人口増加の問題に関して、遺伝子編集の技術は大きな役割を果たすと言われており、貧困化や食料不足にも貢献するため非常に大きなビジネスになることが予想されています。一方で、遺伝子は当然人間にも組み込まれていますから、人間の身体に対しても応用が可能です。「遺伝子医療」や「ゲノム医療」という種類のワードを聞いたことがあるかもしれません。部分的に遺伝子を編集することで、ガンをはじめとし、難病の治療に役立つことが予想されます。しかし、遺伝子編集を語る際に必ずセットになるのが倫理的な問題です。例えば、現在においても胎児の髪の毛や目の色を遺伝子編集によって変化させる技術は可能になっています。病気の治療にはOKだが、美容に関してはNGなど倫理的な問題が複雑化することで、実用化が遅くなることが懸念されるという声も上がっています。

シンギュラリティ

シンギュラリティは、「技術的特異点」と訳されます。簡単に言うと、「人間が開発した人工知能やロボットが、人間より賢くなるポイント」のことを言います。シンギュラリティについては、いつ人工知能が人間を超えるか明確な分岐点は今のところないようです。しかしながら今後10年、20年をかけて人工知能は指数関数的に伸びていき、2045年を境に人間を超えると言われています。人工知能が人間より賢くなった時の未来は、なかなか想像出来ないかもしれませんが、世の中の大半の種類の仕事は失われるかもしれません。そうなった時、私たちの生活は何によって支えらえるのか少し心配です。

まとめ

今知るべきテクノロジーの種類を6つに絞ってお伝えしてきました。読んでいてあまりの変化の速さにおののいた人もいるかもしれません。しかし、これからもテクノロジーが世の中を変えていくことは避けようがありません。いくら変化を嫌っても、テクノロジーの導入で私たちの生活は変わっていきます。これからを生きる私たちとしては変化にうまく対応し、付き合っていくことが必要です。時に「テクノロジーがなかった昔の方が幸せだったなぁ」と感じることもあるかもしれませんが、日々新しいものにアンテナを張っていくことは現代を生きる人間として、必要なスキルとも言えるでしょう。継続した学びがますます求められる時代なので、興味を持ったものから少しずつ学んでいくと良いでしょう。そうすることで知識がリンクしてくることが楽しく感じられるようになります。