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IBM Cloudの概要

クラウド分野におけるテクノロジーの発展は目覚ましく、金融・広告・医療・通信・メディア・製造などあらゆる業種のビジネスにおいてクラウド技術が導入されており、多くのサービスがリリースされております。 特にクラウドサービスを提供するクラウドベンダーは事業社間の競争も激化しており、 様々なテクノロジーと戦略で市場のシェアを奪い合っている状況と言えるでしょう。 クラウドサービス市場を理解するためにはクラウドベンダーのサービスや戦略を理解することが非常に重要になってきます。 ここでは、老舗ベンダーであるIBM社が手掛けるクラウドプラットフォームのIBM Cloudについて説明させていただきます。 IBM Cloudの歴史について簡単に紹介させていただきます。 2014年にIBM社はIBM Bluemixという名称でクラウドサービスの提供を開始しました。 その後SoftLayer社を買収した後にIBM Bluemix Infrastructureと名称を変更しました。 IBM BluemixとIBM Bluemix Infrastructureは統合し、IBM Cloudと名称を変更しサービスを開始しました。 IBM CloudはPaaSとIaaSのサービスを提供しており、 PaaSはIBM Bluemix、IaaSはIBM Bluemix Infrastructureのサービスが基盤となっております。 PaaSは「Platform as a Service」の略語となり、ソフトウェアやアプリケーションを開発する環境・プラットフォームを提供するサービスです。 IaaSは「Infrastructure as a Service」の略語となり、サーバーや仮想マシンなどのインフラ環境を提供するサービスです。 IBM Cloudのクラウド市場においてのシェアはAmazon Web Services(AWS)Amazon Web Services(AWS) Google(Google Cloud Platform)に次いで4位、もしくは5位の位置におります。 (4位以下のシェアについては拮抗し入れかわっている状態が続いており、調査会社によりAlibaba社を4位にランクインするケースもあります) IBM Cloudの特徴として、堅牢性の高さやビジネスにおけるAI運用を利用できる「Watson」というサービスをあげることができます。 また、IBM社の強みでもある基幹系システムやオンプレミスの知識を生かしたマルチクラウドの環境を 提供できる点も大きな強みと言えるでしょう。 IBM Cloudライト・アカウントというサービスをリリースし、メモリーサイズや利用できるメニュー制限があるものの無料でIBM Cloudを利用することが可能となり、新しいユーザーの獲得を目指しております。 クラウドベンダーの競争が激化する中で、IBM Cloudのオープンソースを生かしたサービスはそこまで抜きんでた技術力・競争力はない一方で「Watson」のサービスや独自のマルチクラウド戦略、IBM社のブランドイメージを利用した顧客開拓など独自のポディションを構築しており、市場におけるポディショニングや今後の展開に大きな注目が集まっております。 以上がIBM Cloudの概要の簡単な説明となりますが、さらに詳しく解説させていただきます。

IBM Cloudの特徴について

IBM Cloudの特徴について説明させていただきます。 ポイントを3つに絞り紹介させていただきますので、 参考にしていただけましたら幸いです。

堅牢性

IBM Cloudの特徴の一つが堅牢性となります。 IBM社は長い歴史の中で基幹系システム実績が豊富であり、その実績と性能については業界でトップクラスであることは間違いありません。 IBM社のサービスのシステムの堅牢性には定評があり、IBM Cloudに関してもそれは同様となります。 また、IBM社製品が多くの金融機関や公共系システムに導入されていることを考えると、セキュリティ面においても安心して導入できるというメリットがあります。 もちろんIBM Cloud上で展開している各サービスの機能も標準以上の高品質であることは間違いありませんので、 IBM社というネームバリューや安心感と高いパフォーマンスはIBM Cloudを利用するメリットでもあります。

オンプレミス

IBM Cloudの特徴の二点目がオンプレミスとなります。 IBM Cloudの強みと言える点がオンプレミスであり、 オンプレ上の既存のアプリケーションをIBM Cloudに移行することが可能な 「VMware on IBM Cloud」というサービスを利用することが可能です。 多くのユーザーが導入するVMwareですが、オンプレミスからクラウドへの移行、連携は アプリケーションの構成変更など技術的に検討する内容が多岐に渡り不安を抱えている企業も少なくありません。 「VMware on IBM Cloud」はVMwareのミドルウェアを購入してオンプレミス環境で動作させる操作と同様に、 クラウド上に用意したVMwareのミドルウェアを、自由に操作することが可能となります。 バックアップ機能・可用性の確保、ジョブ制御といった非機能要件がポイントとなりますが、 これらをオンプレミス環境からそのまま利用できる点がこれらを実現します。 IBM社の培ったオンプレミスの実績とIBM Cloudのテクノロジーでユーザーを協力に支援することが 可能となります。特にハイブリッドクラウドで運用する企業が増加しつつある昨今において、 オンプレミス環境からの移行やVMwareの移行、などに課題や不安を抱えているケースにおいては IBM Cloudを利用するメリットは非常に大きいと言えるでしょう。

トライアル

IBM Cloudの特徴の三点目がトライアルとなります。 IBM Cloudライト・アカウントを利用することで、 トライアルとして無料でIBM Cloudを利用することが可能です。 「Cloud Foundryメモリは256MBまで」「インスタンスは1つ」といった 制限はありますが、クレジットカードの登録で不要で開発者や学生など様々なユーザーが利用することが可能です。 これは最新のテクノロジーを使った企業向けのクラウドアプリケーションを 多くのユーザーに開放しIBM Cloudのサービスを知ってもらうという点で大きなメリットと言えるでしょう。

IBM Cloudの製品紹介

IBM Cloudの製品について紹介させていただきます。 IBM Cloudはデータ、コンテナ、AI、IoT、ブロックチェーンなどの製品から構成されるフルスタックのクラウド・プラットフォームです。 その製品は170にも及び、ユーザーのクラウド上での活動をあらゆる方向から強力にバックアップします。 一つの製品においても様々な機能が搭載されておりますが、目的に応じて複数の製品を組み合わせることでより高いパフォーマンスを 発揮することができるでしょう。 ここでは、IBM Cloudの製品をいくつか紹介させていただきますので参考にしてみてください。

IBM Analytics Engine

IBM Cloudの製品紹介の一点目が IBM Analytics Engineとなります。 IBM Analytics Engineは、計算層とストレージ層を分離するHadoopクラスターのアーキテクチャーを提供するプラットフォームであり、 ビッグデータ分析プラットフォームの柔軟性、拡張性、保守性を持ち高いパフォーマンスを誇るHadoopおよびSparkのサービスです。 IBM Analytics Engineを使うメリットについて何点か紹介させていただきます。 まずはセキュリティー面およびコスト面に優れているという点です。 多層的なアプローチを実現することで細かいレベルでアクセス管理が可能になるため、個々のクラスターへのセキュリティー実装が大幅に簡素化されます。 また、計算のみを行うクラスターをオンデマンドで展開することでクラスターをアップグレードすることが不要となります。 REST APIを使用した実際の要求に基づくデータ・ノードの追加および削除が可能となりますのでクラスターを柔軟に利用することができる点も 記載しておきます。

IBM Blockchain Platform

IBM Cloudの製品紹介の二点目がIBM Blockchain Platformとなります。 IBM Blockchain Platformでは任意の環境にブロックチェーン・コンポーネントをデプロイできる、 フルスタックのマネージド Blockchain as a Service (BaaS) オファリングが用意されています。 ユーザーは1つのオファリングを開発から実動まで使用して、ブロックチェーン・ネットワークを構築、運用、拡張することができます。 ブロックチェーン利用のためのいくつかの方法とIBM Blockchain Platformについて紹介させていただきますので、参考にしていただけましたら幸いです。 一点目が既存のネットワークに参加することであり、IBMではブロックチェーンを使用して世界中で業界を変革し、価値を付加しているイノベーターとなるための ネットワークを提供しており、多くの実績を保有しております。 二点目が独自のソリューションを構築することとなります。 すでに数千人がIBM Blockchain Platformを使用して、ソリューションの構築、運用、管理、拡張に関わっており、ハイブリッドクラウド環境、マルチクラウド環境、オンプレミス環境など様々な環境で開発を行い実績をあげております。 三点目がIBMと共同でソリューションを確立することとなります。 IBM Blockchain Servicesは業界最先端のブロックチェーン・サービス・プロバイダーとして多くのユーザーをサポートしてきました。 IBM Blockchainではありとあらゆる業界に革新を起こそうとしており、現在では自動車業界、金融業界、官公庁・自治体、医療、メディア、保険、通信、旅行、小売、製造、石油など多くのユースケースを誇ります。 IBM Blockchain Platformは最先端のテクノロジーとブロックチェーン・プラットフォームを提供します。 IBM Blockchain Platformの料金体系についても触れておきます。 IBM Blockchain Platformでは複数のハイブリッドクラウド環境、マルチクラウド環境、オンプレミス環境で実行でき、30日間の無料サービス期間が設定されております。 また、仮想プロセッサー・コア (VPC) の割り振りに基づく時間単位の新しい料金モデルが導入されており、 $0.29 USD/VPC 時間 の固定レートでIBM Blockchain Platformノードに割り振られた時間単位の CPU (VPC) 量に基づきます。 メンバーシップ料金なしでブロックチェーン・コンポーネントに直接投資できることや、 シンプルな時間単位の料金体系モデルなのでコスト管理が簡単であること、コンピュートを上下に調整して、費用を最小限に抑制既存のIBM Cloudサービスおよびコンポーネントを活用できることやダッシュボードでの更新情報による従量制課金などがその特徴となります。

IBM Cloudライト・アカウントについて

IBM Cloudライト・アカウントについて説明させていただきます。 IBM Cloudライト・アカウントはIBM Cloudの大きな特徴の一つと言えますので 詳しく解説させていただきます。 IBM Cloudライト・アカウントは2017年に開始されたサービスとなります。 他社サービスにおいては基本的にクレジットカード情報の登録は必須となりますが、 IBM Cloudライト・アカウントはアカウントに必要な情報の登録だけで利用することが できます。 ただし「10日間開発なしでアプリを自動停止」「30日間活動なしでサービスの自動削除」 となりますので、利用の際には注意が必要です。 また、256MBのCloud Foundryメモリと1つのインスタンスが利用可能で 利用後に有料プランへの変更が可能となります。 それではIBM Cloudライト・アカウントで利用できる Watsonについて簡単に紹介させていただきます。

Watsonについて

IBM Cloudライト・アカウントで利用できるサービスの代表的なサービスがWatsonとなります。 Watsonは世界で最も有名なAIの一つであり、 「WatsonはIDC社の2020年AI市場の市場シェア・ランキングで第1位を獲得」 「世界的金融機関の70%がWatsonを使用」「システム・インテグレーター上位14社のうち13社がWatsonを使用」(IBM社より)というように高機能な人工知能となります。  IBM Cloudに登録し、IBM Cloudプラットフォーム上でAPIを利用する形のため、Webブラウザ上で利用できるため特に準備をする必要なく気軽に使える点は非常に魅力です。 ログイン後、利用するAPIを選択することができます。 WatsonにおけるAPIをいくつか紹介させていただきます。 言語解析系APIとしては以下のAPIが準備されております。
「Conversation(会話の組み立てや自動化)」
「Natural Language Classifier(自然言語分類や他言語分類)」
「Retrieve and Rank(検索およびランク付け)」
「Document Conversion(文書変換)」
「Discovery(パターンや傾向の分析、識別)」
「Personality Insights(文章を参考にした性格分析)」
「Natural Language Understanding(概念やキーワードなどのデータ、テキスト分析)」
「Language Translator(言語変換)」
「Tone Analyzer(感情分析)」
有料のプランを選ぶことで多くのAPIを利用することが可能となります。 自身のサービスとWatsonAPIを組み合わることで自由で高品質なAIを使ったサービスを開発することが可能になります。

IBMプロフェッショナル資格認定制度について

IBM Cloudに関連する知識として、IBMプロフェッショナル資格認定制度について説明させていただきます。 IBMプロフェッショナル資格認定制度はIBM製品に関する様々な知識を 証明する資格のため、様々なシーンで能力を証明することができる資格となります。 また、IBMプロフェッショナル資格認定制度は多くの製品の知識をカバーするためにその資格は複数あります。 その中でもIBM Cloudやクラウドサービスに関連した資格を紹介させていただきますので参考にしてみてください。

IBMプロフェッショナル資格認定制度の中の資格の一つがC1000-083 Foundations of IBM Cloud V2となります。 これはIBM Cloudの資格の中では初級クラスとなりますので、まずはこの資格の取得を目指してもいいでしょう。 また、中級クラスとしてIBM Certified Professional Developer - Cloud v4や IBM Certified Solution Architect - Cloud v4やIBM Certified Professional SRE - Cloud v1といった 資格が存在します。今後上級クラスとしては新しい資格がリリースされるようです。 また、IBM認定ソリューションアーキテクト-WatsonIoT Maximo V1についても紹介させていただきます。 この資格はIBM Maximo Enterprise Asset Management(EAM)Asset Performance Management(APM)ソリューションを設計、計画、および設計できる人物であることを証明する資格となります。 この資格を習得するために必要な知識としては以下になります。
「IBMMaximoソリューションの概念に関する実用的な知識」
「IBMCloudソリューションの概念に関する実用的な知識」
「データ取得とデータレイクに関する実用的な知識」
「IBM Maximo / APMセキュリティーのベスト・プラクティスに関する実用的な知識」
「IBM Maximo EAM / APMソリューションの機能に関する実用的な知識」
「サポートされているETL(抽出、変換、読み込み)データフローの実用的な知識」
「IBM MaximoAnywhereの概念に関する実用的な知識」
「IBM Maximo EAM / APMアーキテクチャーの 実務知識 」
「IBM CloudInfrastructureおよびIBMInfrastructure as aServiceアーキテクチャーの原則に関する実用的な知識」
「IBM Maximo EAM / APMテクノロジーの実務知識 」
「包括的なIBMMaximo EAM / APMソリューションの設計に関する実務知識」
「コンサルティング原則の実務知識」
「Maximo IntegrationFrameworkの実用的な知識」
「MaximoMulti-OrgおよびMulti-siteセットアップの実務知識」
「ワークフローの実務知識の理解」
「Maximoセキュリティー・モデルの実用的な知識の理解」
「Linuxオペレーティングシステムの実用的な知識」
「Maximo認証オプションの実用的な知識の理解」
IBMプロフェッショナル資格認定制度については名称が頻繁に変更になることや 統合が行われることなどから業界人であっても正確な情報をしっかりと理解している人はそこまで 多くありません。 また、IBM認定ソリューションスペシャリスト-RationalTeam Concert V6についても紹介させていただきます。 IBM認定ソリューションスペシャリスト-RationalTeam Concert V6はソフトウェア開発に関する資格となり、 計画、作業項目管理、ソース・コード管理、ソフトウェア・ビルド、ダッシュボード、およびレポート(Jazz Reporting Serviceを含む)にRational TeamConcertを使用する12か月相当の実務経験を持つレベルが求められる資格となります。 RTCクライアントインターフェイスの基本的な知識や業界プロセス手法に関するアジャイルおよび従来の開発に関する基本的な知識が受験するための推奨経験として公開されている資格となります。

IBMプロフェッショナル資格認定制度のいくつかの紹介をさせていただきましたが、すでに本文でも紹介させていただいたように多くの資格があり、受験者は自分の適性に見合った資格を探すことが重要となります。 IBM Cloudやクラウド系の業務を専門に行うエンジニアであれば取得しておくことがおすすめの 資格でもあることは間違いありませんので、まずは自身の携わっている業務に近しい業務あるいは将来的に関わる業務の資格の取得していくのがベターではないでしょうか。 以上が簡単ではありますがIBMプロフェッショナル資格認定制度についての説明とさせていただきます。

IBM Cloudの導入実績について

IBM Cloudの導入実績について紹介させていただきます。 IBM社の堅牢なシステムやテクノロジーを基盤にした実績と信頼は業界でトップクラスであることは 間違いありません、また長い歴史の中で実に様々な業種業態においてIBM社の製品は導入されておりその事例をあげればきりがありません。 IBM Cloudでは多くのクラウドサービスが準備されておりますので、 自社の課題に対し適切なクラウドサービスを導入することやクラウドサービスを組み合わせることにより 業務改善を行うことが可能となります。 また、オンプレミス環境からマネージドもしくはセルフマネージド環境にてシステムを運用することで 担当者の負荷を下げることや工数削減などもメリットも多いため、そのパートナーとしてIBM社を選択するという企業は非常に多く見られます。 企業のDV(デジタルインフォメーション)化の流れはこれから加速すると見られていることもあり 今後もIBM Cloudを始めとしたクラウドサービスの動向に注目していきたいところです。 IBM Cloudの事例の一つが株式会社東京精密による導入事例となります。 株式会社東京精密は1949年に創業した東証一部企業であり、半導体製造装置と精密計測機器の製造販売を主力事業として展開していることで知られております。 コーポレートブランドとして知られる「ACCRETECHは、Accrete(共生)とTechnology(技術)を合体させた造語であり「世界中の優れた技術・知恵・情報を融合して世界No.1の商品を創り出し、皆様と大きく成長していく」という企業理念から 作られた言葉となっております。 株式会社東京精密は真円度・円筒形状測定機は国内トップシェアであり、半導体製造用プローバーにおいても世界トップシェアを誇る企業であり、長い歴史を誇る老舗企業としても有名です。 株式会社東京精密が抱えていた課題ですが、オンプレミス環境で構築したAS/400でのシステム運用において 利用していたパッケージソフトの保守期限切れやAS/400にて開発を行う技術者の不足など顕在化しているもしくはこれから顕在化するであろうリスクを抱えながらシステム運用を行っていた点です。 それだけでなく夜間バッチ処理に合わせて行っていた月次決算の早期化などの課題もあり、既存の基幹システムの刷新を行いIBM Cloudを導入することを決定しました。 IBM Cloudのサービスは複数存在しますが、ERPパッケージ製品の「SAP S/4HANA」「IBMのSAPマネージド・サービス」を採用することで自社の情報システム部門の負担を最小限に抑え、必要な部分をIBM Cloudにて運用体制を構築しました。 新システムへの移行により、運用負荷が大幅に下がるだけでなく当初の課題としてあがっていた月次決算の早期化など業務面において大きな改善が見られました。 今後はS/4HANAに蓄積したデータをマネージメントダッシュボードのカスタマイズを行い、営業活動の強化などで活用していく計画であるためIBM Cloudは当社の営業を様々な形で協力にバックアップしていくことは間違いありません。 以上がIBM Cloudの導入実績について株式会社東京精密の事例の説明とさせていただきます。

次に株式会社福井銀行の事例についても紹介させていただきます。 金融機関の場合、パフォーマンスやデータの処理・分析などについてのアーキテクチャが非常に重要となってきますがオンプレミス環境で構築したインフラの場合、システムの老朽化や新しいテクノロジーとの兼ね合いなど様々な課題が生まれなかなか解消できないケースも少なくありません。 株式会社福井銀行の事例においては、2011年から2015年にかけてオンプレミス環境で構築したインフラが コア数やメモリー、ハードディスクのI/Oなどのコンピューティング環境の性能が、新しい仕組みを作る上での制約となっており、新しいテクノロジーの導入を行うことが難しくなるという課題を抱えておりました。 従来の環境をアップグレードすることは費用面で難易度が高い中で、IBM Cloudを導入することを決定しました。 VMware on IBM Cloudを採用することで、従来のVMware製品による仮想化環境をクラウドに移行することが可能となりました。 それによりパフォーマンスの改善だけでなく、最先端のAIの活用など多くのビジネスにおけるメリットを享受することができると見られております。 以上がIBM Cloudの導入実績についての説明となります。

IBMとキンドリル

IBMに関わる2021年の最も大きなニュースの一つがキンドリルとなりますので、ここで簡単に触れておきます。 キンドリルは2021年9月1日にIBMから独立し、インフラストラクチャサービスを中心の事業として世界的に展開を行っている企業となります。 キンドリルでは「クラウド」「メインフレーム」「デジタル・ワークスペース」「アプリケーション&データAI」「セキュリティー&レジリエンシー」「ネットワーク&エッジ」などを主力の事業を中心としてサービスの展開を行うとしております。 産業別事業本部は、金融、保険、製造、流通、公共・通信・メディア・公益のにより構成され、 職種別本部は、ストラテジックサービス、テクノロジー、カスタマーマネージメントの3つによって構成されます。 キンドリルにおいてはIBM時代に培った顧客やノウハウを生かしながら今まで提携やアプローチが難しかった企業とのアライアンスを含め積極的に市場のシェアを奪いにいく姿勢を見せており、今後大きな注目を集める企業であることは間違いありません。 直近の動きとしては、Google Cloudと戦略的パートナーシップを締結し Google Cloud Platform(GCP)とキンドリルの各種サービスを締結することでシナジー効果を期待する 発表がされました。 また、VMwareとの戦略的パートナーシップの強化についても発表されました。 キンドリルについては日本法人のキンドリルジャパンが設立されており、国内のクラウド市場においても影響を与えると見られております。 いずれにせよ2022年以降の国内クラウド市場はデジタル庁のガバメントクラウドやISMAP(政府情報システムのためのセキュリティ評価制度) などの推進によりIBMやキンドリルの戦略が明確になり重要な年となることは間違いありません。 以上がIBMとキンドリルについての簡単な説明とさせていただきます。

まとめ

いかがでしたでしょうか? IBM Cloudについて詳しく解説させていただきましたので、 是非参考にしていただけましたら幸いです。