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IBM Engineering Workflow Managementの概要について

IBM Engineering Workflow Managementは、チームが計画、タスク、およびプロジェクトの状況を管理できるようにすることで、必要な作業と提供された作業の間の重要なリンクとして機能します。あらゆるプロセスに適応できる柔軟性を備えているため、企業はより高速なリリースサイクルを採用し、小規模な開発プロジェクトと複雑な開発プロジェクトの両方で依存関係を管理できます。 ソフトウェア開発やソフトウェアテストにおいてこれらの機能は非常に重要な役割を果たします。 IBM Engineering Workflow Managementを利用することで1つのツールを使用して、チーム間でのコラボレーション、コードの管理、スタンドアップミーティングの実行、スプリントの計画、作業の追跡を行うことが可能です。 オンプレミス環境とクラウド環境いずれも利用することができるため、従来のプロジェクトに影響なくスムーズに導入することができる点もその特徴と言えるでしょう。
プロジェクト遂行においてワークフロー管理の重要性は言うまでもありません。ワークフロー管理の最初のステップは、プロジェクトで完了する必要のあるタスクを特定することです。これは、必要なすべてのタスクのリストを作成するか、各タスクを小さなステップに分割することで実行できます。次のステップは、各タスクに時間枠を割り当て、誰がタスクを完了する責任があるかを決定することです。 これが完了したら、これらのタスクが互いにどのように通信されるかを計画して、タスクが順調に進み、1つのタスクが失敗しないようにすることが重要です。
ワークフロー管理は、企業が時間どおりに作業を完了し、維持するのに十分な従業員を確保するのに役立ち、 IBM Engineering Workflow Managementはこれらに対して必要なプラットフォームとして機能します。 また、IBMEngineeringWorkflowManagementは、柔軟で自動化されたワークフローを提供します。
それだけでなく、UCMの機能を使って、すぐに開発ワークフローを実装し自動化することもできます。 変更要求の提出から、変更要求の割り当て、変更の解決と検証までを完全にコントロールすることができます。
IBM Engineering Workflow Managementでは、アクションと状態を含むプロセスを定義すること、 必須項目と選択リストで正しいデータを収集すること、フィールドとピックリストで適切なデータを収集することが可能です。また、タスクのオーナーシップを個人に割り当てることや変更に関するEメール通知の提供を実施します。
複雑な改善要求を複数のアクテ複数のアクティビティに分割し、クエリでプロジェクトの進捗を監視することやレポートやチャートでプロジェクトの進捗を監視することを実現します。

次に、IBM Engineering Workflow Managementの料金体系について説明させていただきます。3つの料金体系によって構成されており、クラウドでもオンプレミスでも、ニーズに合った機能と拡張性を選択し導入することが可能となっております。
一点目がプロフェッショナルです。 シングルテナントクラウドHTTPセキュアサイト内のIBM Engineering Workflow ManagementProfessionalEditionです。サブスクリプションとサポートが含まれています。
二点目がエンタープライズです。 単一テナントのIBM Engineering Workflow Management Enterprise Edition、IPSecVPNトンネルを備えた仮想プライベートクラウドです。 サブスクリプションとサポートが含まれています。
三点目が永久的なライセンスとなります。 単一の許可ユーザーのオンプレミスインストールおよびインストールライセンスのIBM Engineering Workflow Managementで、1年間のサブスクリプションとサポートが含まれます。

また、近年のアップデートでは IBM AppConnectを使用した IBM Engineering Workflow Managementの統合について実現することができました。 IBM AppConnectを使用してIBM Engineering Workflow Management(EWM)用の新しいコネクターを導入 し、より効率を向上させることが可能となります。 IBM App Connectを使用すると、ユーザーは、既存のシステムおよび最新のテクノロジーからのアプリケーションとデータを任意の環境に接続できます。 この統合は簡単に実行することが可能で手間がかかりません。 IBM AppConnectを使用したIBM Engineering Workflow Managementの統合によって組織が数分で情報フローを迅速に構築し、EWMを100を超えるさまざまなアプリケーションに接続することで作業を加速するために機能します。
この新しい統合により、EWMプロジェクトエリアのすべての作業項目とそのデータをさまざまなツールやプラットフォームと簡単に共有できるようになります。 これは、属性、リンク、添付ファイルなどの作業項目 を検索、表示、作成、および更新 するためのフローを簡単に作成できることを意味します。 たとえば、組織がセキュリティまたは運用にServiceNowを使用していて、誰かがチケットを作成した場合、 ELMを使用するチームは、ServiceNowチケットから自動的に生成された自然なワークフローの一部として対応するEWMワークアイテムを受け取ることができます。

ServiceNowは、ITサービスを提供するクラウドベースのサービス管理プラットフォームです。これにより、ユーザーは、サードパーティプロバイダーやカスタム開発されたアプリケーションのサービスを含むITサービスを管理および統合できます。同社は2004年にFredLuddyとJohnRossmanによって設立され、二人は当時Oracle Corporationで一緒に働いていました。
ServiceNowは、フォーブスのアメリカで最も有望な企業のリストに3年連続でランク付けされ、フォーチュン500のアメリカ最大の企業のリストに4年連続の収益でランク付けされています。 このIBM App Connectとの新しい統合を使用するEWMのお客様は、Jira、Trello、Confluence、IBM Maximo、AmazonS3、Google Cloud、SAP、ServiceNowなど、IBM App Connectのカタログで提供される100以上の他のツールやプラットフォームと一緒にフローを作成できます。過去に頻繁に要求されていた統合は、今では簡単に実現できます。たとえば、ユーザーはSlackやMicrosoft Teamsなどの主要なビジネスコミュニケーションプラットフォームから即座に作業項目を作成できるようになりました。
統合開発者のチームに直接製品APIを使用して、カスタム統合を作成するスタッフを配置したくないという事例も少なくありません。 IBM Engineering Workflow Managementでは最高のツール間でデータフローをすばやくカスタマイズして実装できる、使いやすいソリューション を提案します。この新しい統合を利用して、エンジニアリングチームのサイロ化や切断を減らし高いパフォーマンスを実現することが可能となりました。

機能

IBM Engineering Workflow Managementの機能の一点目が自動化です。 ワークフロー管理を実施することで、従来手作業で行っていた構築作業や設定作業の変更を自動化することが可能となります。
このような自動化は現在多くのソフトウェア開発において実施されているテクノロジーです。 それらに多く関係する概念としてDevOpsがあります。DevOpsは、開発者と運用エンジニアが緊密に連携して、効率的で高性能なソフトウェアシステムを作成および維持できるようにするシステムです。
ソフトウェア開発以外においてもワークフロー管理は非常に重要です。例えば、サーバー構築であれば設計書を参考にパラメータシートを作成し、手順に従い手作業で構築を実行するという形が従来の作業フローでした。ツールを使い自動化を実行することで設計書から各ツールのプログラミングの実行により自動的に構築を完了することが可能となります。
また、構成管理ツールとして有名なAnsibleでは、パラメータシートや手順書、テスト仕様書を置き換えた定義ファイル (Playbook) を作成しツールを走らせることで簡単にサーバー構築を実行することが可能となります。 自動化はサーバー機器やネットワーク機器の状況についても自動的に情報収集を行い、通知を行うため 常に新しい状態で社内のリソースを管理・監視することができるようになります。
このように、構成管理ツールの自動化を有効に使うことで業務効率を上げることができる点は大きなメリットです。その一方、自動化を行うほど社内のシステム規模が大きくないケースや、自動化による定型的な作業よりも手動で行う作業のほうが多いケースにおいては、構成管理ツールではなく手動で作業を行う、もしくはより効率の良いサービスを利用するということも選択肢の一つとなるでしょう。
二点目が一元管理となります。 システムが大規模になるとシステム間の連携やそれに伴う工数、管理や監視の手間が増加してしまいます。 それらに必要なリソースは決して少なくなくさらに品質を担保することも必要となります。
また、一部の変更が全体に悪影響を与えるケースなどもありますため、 できる限り管理者がシステムを一元管理できる方が組織にとってメリットがあります。それだけでなく、システムにトラブルが起きた場合において早期対処が可能である点も一元管理におけるメリットの一つと言えるでしょう。 IBM Engineering Workflow Managementを使うことでシステムの変更を個別に行う時間を削減し、 かつリスクを軽減したシステム運用を実現することが可能となります。当然管理者の負担も軽減することができるため、システム運用者を強力にサポートすることを可能にします。
三点目が作業の負担軽減となります。 手動で行ってきた作業をコード化、自動化することで作業の負担軽減を実現することが可能となります。それだけでなく、エラーをなくすことやオペレーションミスをなくすことで品質の向上にも繋がることは間違いありません。 社内システムのリソースの標準化も実施でき、多くの面で管理者の作業を軽減するという点が 構成管理ツール導入のメリットとなります。
ワークフロー管理は、シームレスに統合された一連のオファリング(IBM Engineering Workflow Management、IBM Engineering Test Management、およびIBM Engineering RequirementsManagementDOORS®Next)の一部として、IBM Engineering Lifecycle Managementソリューションでも利用できます。

メリットと管理の仕組み

IBM Engineering Workflow Managementはオンプレミス環境とクラウド環境いずれも利用することができるため、従来のプロジェクトに影響なくスムーズに導入することができる点もその特徴と言えるでしょう。 プロジェクト遂行においてワークフロー管理の重要性は言うまでもありません。 ワークフロー管理の最初のステップは、プロジェクトで完了する必要のあるタスクを特定することです。これは、必要なすべてのタスクのリストを作成するか、 各タスクを小さなステップに分割することで実行できます。次のステップは、各タスクに時間枠を割り当て、誰がタスクを完了する責任があるかを決定することです。 これが完了したら、これらのタスクが互いにどのように通信されるかを計画して、タスクが順調に進み、1つのタスクが失敗しないようにすることが重要です。 ワークフロー管理は、企業が時間どおりに作業を完了し、維持するのに十分な従業員を確保するのに役立ち、 IBM Engineering Workflow Managementはこれらに対して必要なプラットフォームとして機能します。 ワークフロー管理は、シームレスに統合された一連のオファリング(IBM Engineering Workflow Management、IBM Engineering Test Management、 およびIBM Engineering RequirementsManagementDOORS®Next)の一部として、 IBM Engineering Lifecycle Managementソリューションでも利用できます。

IBM Engineering Workflow Managementを導入するメリットについても紹介させていただきます。
一点目がよりスマートかつ迅速に作業することです。計画を開発および実行とリンクすることにより、適切なタスクに取り組むことが可能です。
二点目がチームの統合です。 プロジェクトにおいては様々なツールが導入され、利用されております、 それら一つ一つは開発やテストにおいて有効なツールである一方で、独立し分離されていることで作業が非効率化されるケースも少なくありません。 このように分離されたばらばらのツールを使用する代わりに、IBM Engineering Workflow Managementを 導入してタスクをリンクすることにより、作業をより迅速に見つけ、修正し、テストすることが可能となります。
三点目がプロジェクトレポートを簡素化することです。 ソフトウェア開発やソフトウェアテストにおいて正確なレポートを構築し、それらを分析し正しい洞察を獲得することは非常に重要です。また、それらはプロジェクトの品質を向上させ組織を効率化します。IBM Engineering Workflow Managementでは、単一のビューを提供するシンプルな自動化されたプロジェクト間レポートを提供し、活動と全体的な進捗状況を把握することが可能です。
四点目が作業の信頼性と再現性を高めることです。 プロジェクトの状況は常に変化するため、正しい洞察により柔軟な判断を行い実行する必要性があります。 ニーズに合わせてプロセスを学び、適応させ、変更できるので、ベストプラクティスを共有することで、すべてのチームのパフォーマンスを向上させます。
五点目が価値実現までの時間を短縮することです。 すでに本文でもお伝えしたように、IBM Engineering Workflow Managementはオンプレミス環境でも クラウド環境でも利用することが可能です。 クラウドコンピューティングは、共有リソース、ソフトウェア、および情報をコンピューターやその他のデバイスにオンデマンドで提供するタイプのコンピューティングです。

さて、クラウドコンピューティングを導入することで、以下の利点を享受することが可能となります。 一点目がスケーラビリティです。これらはダウンタイムなしでリソースを追加または削除できます。
二点目が費用対効果です。適切な量のハードウェアを適切な時期に購入するための効率的な方法となり、 企業はビジネスに応じて無駄なくクラウドコンピューティングのリソースを活用することが可能です。
三点目が柔軟性です。さまざまな展開モデルから選択できることで企業にとって様々な選択肢を獲得することができます。IBM Engineering Workflow Managementを導入することにより、 クラウドを使用して起動と実行を高速化し、イノベーションに集中することが可能となります。

次に、IBM Engineering Workflow Managementの管理の仕組みについて説明させていただきます。
一点目がリアルタイムコラボレーションです。
カスタマイズ可能なポータルビューを使用すると、ニュースやイベント、現在のビルドステータス、進行中の作業、要求された変更など、複数のプロジェクトに関する情報にアクセスできます。 また、他のチームメイトが取り組んでいることを確認することやオンラインのステータスと空き状況を確認することが可能です。
IBM Engineering Workflow Managementの導入によって、リアルタイムコラボレーションを実現することが可能となりチーム全体、組織全体の効率化を実施することができる点は大きなメリットの一つと言えるでしょう。
二点目が自動化されたトレーサビリティと再利用です。
組み込みの作業項目と変更セットのトレーサビリティにより、ビルドに含まれるものを正確に特定する複雑さが軽減されます。 ビルドは、開発者がソフトウェアを作成、テスト、および展開できるようにするツールです。開発者がコードのビルドとデプロイのプロセスを自動化できるようにする一連のコマンドを提供します。
時間とお金の両方を節約できるため、開発者が最小限のエラーでプロジェクトを構築できることが重要です。ビルドは、コードのコンパイルやサーバーへのアプリケーションのデプロイなどのタスクを自動的に実行できるコマンドを提供することで、これを行うのに役立ちます。IBM Engineering Workflow Managementではワークアイテムに関連付けられている変更セットをワークスペースにドラッグするだけで実行することが可能です。
三点目が作業追跡および計画機能です。 エンジニアリングワークフロー管理ソフトウェアは、チームのアジャイル、またはカスタムプロセスに従って個々の作業項目の進行状況を自動的に作成および追跡するため、チームやプログラム全体でスプリントを効率的に計画できます。 特に近年のソフトウェア開発においてアジャイル手法は一般的になってきており、 これらをサポートするプラットフォームやツールの重要性は増す一方と言えるでしょう。
四点目が高度な構成管理です。
構成管理は社内にあるハードウェアやソフトウェアなどのIT資産を最新の状態に管理し、構成するための 機能です。特に昨今のソフトウェア開発においてソフトウェアを最新なバージョンで管理を行い、 セキュリティ対策を実行することの重要性は高まる一方です。 ソフトウェアソフトウェア管理は「ビルド」「リリース」「バージョン管理」などが管理対象となります。 これらのソフトウェアやツールに対して適切な構成管理を行うことでリスク管理を行い、 円滑なプロジェクト推進を担います。
構成管理に近い言葉としてツールに近い意味を持つ言葉としてIT資産管理、もしくはIT資産ツールがあります。 構成管理ツールとIT資産管理ツールは機能としては近しい一方で、ニュアンスや重視している考え方に異なる点によりプロジェクトに応じて使い分けさせるケースが多くみられます。
IT資産管理ツールは構成管理と比較した際によりコンプライアンスの強化とセキュリティ対策に重点を置くことが特徴です。
例えば、ソフトウェアのライセンスを規約違反して利用することがないように管理を行うためのツールとして機能します。また、社員がIT資産の不正利用を行わないように管理することもその一つと言えるでしょう。 一方で、構成管理ツールはあくまでも業務を円滑するために社内の様々なリソースの管理を行うという観点が重視されます。構成管理ツールはその名の通り構成管理を実行するためのツールとなり、 様々なサービスがリリースされております。
五点目が自動化されたチームプロジェクトステータスの更新です。
予測可能な結果を​​得るためのレポートの自動化、分析、ダッシュボードにより、チームは目標を達成できます。 IBM Engineering Workflow Managementのすべてのユーザーは、カスタムレポートを作成し、利用可能な数百の事前構成済みレポートの1つを使用することが可能となります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
IBM Engineering Workflow Managementについて詳しく解説させていただきましたので、参考にしていただけましたら幸いです。