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【学習方法】ネットワークの実践的なスキルを身に付けよう!

昨今クラウドサービスの普及が広まってきていますが、クラウドサービスと言えどネットワークの構築、保守、運用が必要な場合も多く依然としてネットワークエンジニアは必要不可欠な存在となっています。今回は、そんなネットワークエンジニアを目指す方にとって、エンジニアとしての実践的なスキルを身に付ける為にはどうすればいいか、学習方法と取り組み方について紹介していきたいと思います。

スキルを身に付ける上で、ネットワークエンジニアとして大まかに「ネットワーク」と「サーバー」の二つの分野についての知識・技術を身に付けることが重要です。「ネットワークエンジニアなのにどうしてサーバー?」と思う方も多いかもしれませんが、これには二つの理由があります。

・ネットワークエンジニアでもサーバーの知識を求められることがある

・クラウドサービスでのネットワーク構築やインスタンスのOSが「Linux」である

ネットワークエンジニアの主な業務内容としてはネットワークに関することなので、基本的にはサーバーはサーバーエンジニアが担当するのでは基本となっています。しかし、「ネットワーク」も「サーバー」もITインフラに関しての分野なので、案件内容によっては、ネットワークだけではなくサーバーについての知識・技術が求められることもあります。勿論、サーバーの知識・技術といえば「Linux」です。サーバーの管理OSは基本的に「Linux」ですので、「Linux」でのサーバー構築の知識・コマンド操作の技術のスキルを身に付けることは非常に有用であると言えます。

また、現在主流となりつつあるパブリッククラウド「AWS」などでのネットワーク構築、またサーバーインスタンスの構築においても「Linux」を利用します。オンプレミス環境でのネットワーク設計・構築のスキルはもちろん、パブリッククラウドでのネットワーク構築のスキルを身に付けることでネットワークエンジニアとしての人財価値を高めることができます。

基礎知識の「インプット」

基礎知識を学習することは非常に大切です。実践的なスキルを身に付けたいからといって、基礎を固める前に実践技術を磨こうとしても、一つの問題を解決したらまた次の問題が起こり…というような堂々巡りになることも少なくありません。なぜならばネットワークやサーバーにおいて、それぞれのシステムは様々な要素が密接に関り相互に影響しあっているので、例えテキストやWebサイトで操作方法を学習したとしても、その時の環境は千差万別です。同じようにコマンドを打ち込み、操作をしていても同じ結果にならないことも頻繁にあります。ネットワーク設定やLinuxでのコマンド操作において操作手順を覚えることも大切ですが、「なぜその操作(設定)を行うのか」「その操作によってどのような影響があるのか」が理解することが非常に重要です。

基礎知識の学習方法

基礎知識とはネットワーク分野においてはLANやWAN、階層構造など「ネットワークの概要」、サーバーについては「Linuxの概要」です。基礎知識の学習方法を以下に紹介していきます。

1週間で CCNA / LPIC の基礎が学べる本

こちらは2冊の書籍になるのですが、タイトル通りに1週間で基本的な知識を身に付けることができる非常に有名なテキストです。CCNAはネットワークエンジニアの登竜門ともいえる資格で、ネットワークエンジニアなら必須と言ってもいい資格です。その資格のためのテキストではありますが、ネットワークの概要を体系的に学ぶことができます。LPICはLinuxについての非常に有名な資格です。こちらも資格取得のためのテキストではありますが、Linuxについての基礎知識を学習することができます。CCNA・LPICについて1冊ずつ読まなければなりませんが、この本は何といっても1冊1週間で読み終えることができるのは大きな魅力です。ネットワーク・サーバーどちらにしても知識を網羅しようとしてテキストを用意すると、非常に分厚く、重たい参考書を買うことになり、いきなりそれに取り組んでしまうと読み終えるのに相当な覚悟が必要になります。しかしこの2冊であれば、1つの章を1日で読み進めることができ、1冊を7日間で読んだとしても、2週間あれば基礎知識を学習することができます。

おすすめ学習サイト

概要が理解できればさらに知識を深めるために、以下のサイトで学習を進めると良いでしょう。

ネットワーク分野

・ネットワークエンジニアとして

・3分間ネットワーキング

どちらのサイトも章だてて、丁寧な解説がなされています。一通りサイトを読み込み理解できるようにしましょう。

サーバー分野

・Linuxゲリラ戦記

・一から始めるLinux

Linuxゲリラ戦記では読みやすい会話形式のテキストで基礎から学習を進めることができ、一から始めるLinuxでは様々なLinux操作を学ぶことができます。

知識をスキルとして「身につける」

仮想環境ツールを利用する

知識をテキスト上で学習したからといって、スキルが身についたとは言えません。仮想環境ツールを使って、実際に操作することが何より大切です。ネットワーク分野であれば、ネットワーク機器をの設定を行ったり、アドレスを割り当てたり、疎通確認をしたりと実際に自分でコマンドをうってある程度のネットワーク環境が構築できて初めて「スキルを身につけた」と言えることができます。サーバー分野に至っては、Linuxでのコマンド操作は必須です。学習していく上でもコマンド操作をしなければ知識の定着も難しいでしょう。ネットワーク・サーバーどちらにも言えることですが、たとえテキストでいくら理解したつもりになっていても、実際に操作するとなると雲泥の差です。どちらもコマンド操作を行う必要があり、まずコマンドを間違えずに打ち込む必要があり、一文字でも間違っていると操作ができません。ファイルの場所や指定の仕方も間違えずに打ち込むことが求められるので、頭では理解していてもなぜか上手く操作できずに躓くことも少なくありません。そして間違えずに打ち込むことができても、少しの環境の違いで上手く動作できないこともあります。そして原因を自分で調べて、対処することで初めて上手く動作していることが確認できるのです。このように「操作」「問題発生」「原因調査」「対処」といったことを繰り返すことで、スキルを身につけることができるのです。

Linuxの仮想環境を構築する

LinuxのOSを「Virtual box」などで仮想マシンを作成し、「Ubuntu」や「CentOS」などのLinuxOSのディストリビューションをインストールすることで、Linuxの仮想環境を構築することができます。

Cisco Packet Tracer

Cisco Packet Tracerとは、ネットワーク機器のシェアで2018年時点で世界No.1を誇るCisco社の教育プログラムである、Cisco Networking Academyが公開しているフリーのソフトウェアのことです。このソフトウェアをインストールすることで、自身のパソコン上でルーターやスイッチの配置、設定などが行うことができ、仮想のネットワークを構成することができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ネットワークエンジニアとして実践的なスキルを身に付けるための学習方法について紹介してきました。現場で活躍できるスキルを身に付ける学習方法として、参考にしていただければ幸いです。