ネットワークエンジニアのキャリアパスとおすすめの資格

ネットワークエンジニアのキャリアパスとおすすめの資格

ネットワークエンジニアとして働いていく上で、どのようなキャリアパスを形成していくか、ということは非常に重要です。もしキャリアパスなどを考えずに日々業務をこなすだけのような働き方になってしまうと、なかなか年収も上がらず、下流工程で働き続けることになります。自身が満足しているのならばそれでもいいですが、「もっと大きな案件に携わりたい」「上流工程に関わりたい」「年収を上げたい」という思いを持っているのならば自身で努力を積み、キャリアアップをしていかなければなりません。そこで本記事ではネットワークエンジニアとしてのキャリアパスについて、おすすめの資格ともに紹介していきます。

ネットワークエンジニアのキャリアパス

ネットワークエンジニアのキャリアパスといってもネットワーク分野は非常に幅広いので、キャリアパスも幅広いものとなります。ですので、ネットワークエンジニアのキャリアパスは、「スペシャリスト」と「ゼネラリスト」という二種類のキャリアプランをもとに自身の詳細のキャリアパスを考えていくことがおすすめです。

スペシャリスト

スペシャリストは文字通り特定の分野に特化した知識と技術を併せ持つ所謂「専門家」です。スペシャリストとしてのキャリアパスを築いていくためには、やはり専門的な知識への深い理解が求められますので、知識とスキルの証明となる「資格」を段階を経て取得していくことが大切です。以下にネットワークエンジニアのスペシャリストとしてのキャリアパスを紹介していきます。

ネットワークスペシャリスト

ネットワークに関する知識と技術を突き詰め、ネットワークスペシャリストとして仕事をするキャリアパスとなります。また、ネットワーク構成を行う際には、ネットワーク機器を使用しますので、特定のベンダーに絞って製品の設定やサポート、トラブル対応を行う、テクニカルサポートエンジニアというキャリアパスもあります。ネットワークスペシャリストになるためには、以下のような資格を取得すると良いでしょう。
・ネットワークスペシャリスト[国家資格]
・CCIE（Cisco Certified Internetwork Expert）　など

セキュリティエンジニア

ネットワークエンジニアとして関りの深い「セキュリティ」分野でのエンジニアとしてのキャリアパスも考えられます。ネットワークエンジニアとはいっても、サーバーであったり、クラウド技術であったりとインフラに関する分野の関りは深いのでネットワーク一辺倒というわけにはなかなか行きません。そこでネットワークやインフラとの関わりの深い「セキュリティエンジニア」は、クラウド化が進む現代のITシステムにおても需要が増加が見込まれます。セキュリティエンジニアとしての最終的なキャリアパスは以下のようなものがあります。
・情報処理安全確保支援士（登録セキスぺ）[国家資格]
・CEH（認定ホワイトハッカー）
・CISSP(Certified Information Systems Security Professional)　など

ゼネラリスト

スペシャリストは日本語でも意味の浸透している言葉であるので皆さんもイメージがしやすかったとは思いますが、「ゼネラリスト」とはどういう人材のことを指すのでしょう。まずは言葉の意味から紐解いていきましょう。ゼネラリストは英語で「Generalist」と書き、「Genaral」（一般的な、全体的な）という意味の英単語が元になっています。つまり、「ゼネラリスト」は「全般的な知識を有する人」を指し、幅広い知識や経験を活かし、プロジェクトの管理やマネジメントを行うことになります。ネットワークエンジニアにおいてのゼネラリストは、上流工程に携わり、管理職やリーダークラスのポジションを担っていくのです。ゼネラリストとしてのキャリアプランは以下のものが挙げられます。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体の進行を管理し、また顧客との打ち合わせまで幅広い業務を行っていくことになります。知識や技術だけでなく、チームを率いてプロジェクトを成功に導く責任感のある仕事といえます。技術者としてだけでなく、責任とやりがいのある立場に就きたいと考えている方にはぴったりの仕事であると言えます。プロジェクトマネージャーの資格については以下に紹介します。
・プロジェクトマネージャ試験(PM) [国家資格]
・PMP® (プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル) 　など

ITコンサルタント

ネットワーク構築を行う際に、顧客となるユーザー企業にネットワークの提案などを行っていくのがITコンサルタントです。企業が抱えている経営課題に対して、ITシステムを活用することによって解決策を提示することがITコンサルタントの役割であり、ビジネスのIT化はこれからも需要が高まっていくことが見込まれるので、非常に重要な仕事であると言えます。ITコンサルタントの資格は以下の通りです。
・プロジェクトマネージャ試験(PM) [国家資格]
・中小企業診断士
・ITコーディネータ　など

まとめ

いかがでしょうか。ネットワークエンジニアとしてキャリアアップをしていくためには、キャリアパスをしっかりと考え具体的な計画を立て、今からできることを実行していくことが非常に重要です。