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そもそもiPhoneの「アプリ」とは何か?

現在では当たり前のように使っているiPhone用の「アプリ」ですが、そもそも「アプリ」とは何でしょうか?アプリは「アプリケーションソフトウェア」という言葉の略語で、ある目的のために開発されたソフトウェアのことを指します。iPhoneアプリとは、iPhone上で特定の機能を実現するために開発されたソフトウェアのことを言います。

iPhoneアプリはどのように作られるか?

iPhone用のアプリを作るためにはいくつか必要なものがあります。主に以下3つのものが必要です。厳密には他のツールや手法で代替できるものもあると言われていますが、基本的には以下3つを揃えればiPhone用アプリの開発をすぐに始めることができます。

(1)Mac

iPhoneはAppleが販売するスマートフォンで、iPhone用のアプリを開発するための機材としてまず第一に、同じAppleが販売するパソコン=Macが必要になります。WindowsPCでもiPhoneアプリの開発は可能ですが、最もストレスなくスムーズに開発するためにはMacを使うのがベストです。

MacもiPhoneも両方ともAppleが開発・販売しており、それぞれのデバイスで動作するアプリは基本的な思想が共通しています。Appleが開発しているiPhone向けの純正アプリはもちろんMacで開発されていますし、技術的な基礎がMacとiPhoneでは共通化されている部分もあるため、iPhoneアプリの開発を行う場合はMacを使用するのが一般的です。

(2)Xcode

「Xcode」はいわゆるiPhoneアプリ用の「開発用ツール」です。Macで動作するソフトウェアで、このXcodeを使うことでiPhoneだけではなく、iPadやMac向けのアプリを開発することもできるようになります。「直感的な操作ができる」という点はMacやiPhoneの操作性とも共通した特徴で、Xcodeの場合はアプリを開発するツール=コーディングを行うツールでありながらも、視覚的・直感的な操作で開発を行うことができるようになっています。

コーディング結果の確認などがMac上でシミュレーションできるようになっており、iPhoneやiPadなどの実機がなくてもアプリの動作をほぼ実現できるのが特徴です。また、コーディングを行う場合の補助機能も充実しているため、スピード感のある開発が可能になっています。

(3)Swift

Macで、Xcodeを使ってiPhoneアプリの開発を行う際に使うプログラミング言語がSwiftです。iPhone用アプリをダウンロードすることが可能な「App Store」は2008年に始まりました。この頃iPhone用アプリの開発に使われていた言語はObjective-Cという言語でした。しかしObjective-Cは他の言語と比較して複雑な点が多く、習得に時間がかかるなどハードルが高い言語であることも知られていたのです。

Appleは自社で開発・販売するiPhoneをユーザーがより良く利用するためには、利便性が高くエンターテイメント性のあるたくさんのアプリが必要だと考えました。そのためには多くのアプリが、多くの開発者・エンジニアによって開発され、なおかつ開発されたアプリが1箇所で探せて、見つけ出せて、手に入れられる場所が必要だったのです。AppleはまずApp Storeを立ち上げることでアプリを1箇所に集め、さらに2014年には「より簡単にアプリ開発ができるように」という目的に沿ってSwiftを開発・発表しました。なお、Swiftはオープンソース言語として公開されています。

iPhoneアプリを作るエンジニア=iOSエンジニアとは?

iPhone用のアプリは、OSのベースを共有しているiPadでも動くものが多く、iPhoneでもiPadでも動作するアプリのことをユニバーサルアプリと呼びます。そしてiPhoneやiPadで動作するアプリを開発するエンジニアのことは、OS全体で動くアプリの開発者という意味合いも込めて「iOSエンジニア」とも呼びます。

iOSエンジニアは主にiPhoneやiPad、そしてMacなどに搭載される「iOSアプリ」の開発を行うのが仕事です。iOSアプリを運営する企業などでiOSエンジニアとして働く場合は、アプリの保守や運用を担当することもあります。iPhone用のアプリだけでも現在は150万以上がリリースされていると言われているため、個人や自社が開発しようとするアプリに需要があるかどうかや、どのような部分に改善点があるかどうかなどを調べる市場リサーチを行うことも重要です。

iOSエンジニアになるためには?

iOSエンジニアになるためには、使用言語であるObjective-CかSwiftを身につけることが必須です。AppleはSwiftのさらなる普及拡大を目指しているので、これからiOSエンジニアを目指すのであればSwiftを勉強しておけば間違いないでしょう。

肝心の勉強方法はいくつか候補があります。一つは市販の技術書などを使って独学で勉強すること。一見ハードルが高そうに見えますが、最近ではSwiftの技術書や学習用の教材が複数販売されており、レベルも様々です。サンプルアプリを作りながら学べるタイプの問題週なども発売されているので、座学と実践を両立する形で学習することも可能です。

プログラミングスクールに通うことも一つの手段です。2030年までの間にITエンジニアが不足するという見通しが明らかになっているため、技術者育成のために全国的にプログラミングスクールが増加しています。その中にはSwiftを身につけiOSエンジニアを育成するコースもありますので、スクールでの勉強が向いているという人や、講師から教えて欲しい人の場合は利用してみると良いでしょう。

iOSアプリは世界中で使用されるアプリなので、開発できるエンジニアの需要も今後さらに伸びていくと言われています。未経験からiOSエンジニアを目指すためにはいくつか必要なことがあります。

一つは「一つでも開発経験を作っておくこと」です。独学でもスクールに通ってでも、Swiftを勉強しコードを書けるようになったら、シンプルなものでもいいので一つアプリを作ってみましょう。ゼロからアプリを作り、動かすことができたということは「開発に成功した」ということです。その経験があるか無いかでは採用する側の企業から受ける評価が大きく変わってきます。

もう一つは「常に最新のトレンド知識を得ておく」ということです。iPhoneやiPadなどで使われるアプリは世界中に需要があり、その影響で技術やアイディアのトレンドがとても早く変化します。現場で求められるiOSエンジニアになるためには、技術などのトレンドをタイムリーに抑えておくことが求められます。

まとめ

iPhoneアプリの作り方、そして開発者であるiOSエンジニアになるためには何が必要かについてご紹介してきました。Mac、Xcodeを用意しSwiftを身につける。独学やプログラミングスクールに通いながらコーディングの方法を学び、まずは一つアプリを開発してみる。このような行動を続けることで、iPhoneのアプリを作ることができるようになりますし、将来的にiOSエンジニアを目指すことも可能になります。

今後も需要が大きく伸びると予想されているiPhoneアプリ。Swiftを身につけ、iOSエンジニアを目指してみましょう。