独学でアプリ開発をする方法について

はじめに

独学でプログラミングを勉強し、何かアプリやシステムを開発してみたいけど、どの言語を選び、どのように開発を進めていけば良いのかわからないという方が多いでしょう。この記事では、独学でアプリを作るのに個人サイトに向いている言語はどの言語なのか、どのような順番で開発を進めていけば良いのか、プログラミング初心者にもわかるように解説していきます。また、独学で学習を進めているとレベルアップしたいけど、次のステップをどうしたら良いか分からないということがあるでしょう。そういう方も是非、次のステップとしてこの記事を参考にしてみてください。

アプリ開発の流れ

アプリに限らず業務システムの開発や組み込みシステムの開発などあらゆるシステムを開発するときには、「要件定義」→「設計」→「製造」→「テスト」の順番に進めていきます。以下に各工程で行う作業内容をまとめました。この開発工程は、独学でアプリ開発をするときも役に立つので、是非参考にしてみてください。

要件定義

要件定義とは、新しく開発するシステムにどのような要素を盛り込むかを明確にする工程です。実際の開発現場では、クライアントがどういうシステムを欲しているのか、要望を聞き取りし要件定義書にまとめます。そして、この要件定義書を基に必要な人員や予算、期間などを計画し、クライアントに提案します。独学でサイトを構築する場合でしたら、盛り込みたい要素を書き出してみると良いでしょう。

設計

設計には、「外部設計」と「内部設計」の2つがあります。「外部設計」ではユーザーから見える画面などの外観的な部分の設計を行っていきます。ユーザーにとって使い勝手の良し悪しが決まる重要な工程です。 外部設計が決まったら、次は「内部設計」です。外部設計がユーザー側の視点だとすると内部設計はプログラム設計など開発者側の視点で設計していきます。そして外部設計、内部設計が出来上がったら設計書に起こします。

製造

次に設計の工程で作成した設計書を基に、システムを製造していきます。前段階の設計で考えたクラスやメソッド、関数を使い実際にシステムを構築していきます。

テスト

テストでは期待した通りに動くか、期待した値が返ってきているかなど確認します。1つの処理ごとに確認した方が後からバグなどが発生したときに追跡がしやすいでしょう。例えばフォームの値が取得できているか、データベースにきちんと接続できているかなど1つの処理ごとにテストを繰り返しながら進めていきます。

独学のアプリ開発にオススメの言語

アプリというと世間一般的には、スマホアプリを思い浮かべる方が多いでしょう。ですが、アプリというのは、スマホアプリだけではありません。ブログサイトやショッピングサイトなどWEBサーバー上で動くシステムもWEBアプリと言います。ここでは、スマホアプリとWEBアプリ、それぞれのアプリ開発に使われる言語を紹介していきます。

WEBアプリ

WEBアプリ開発には、「バックエンド」と「フロントエンド」があります。バックエンドでよくWEBアプリ開発に用いられる言語は「PHP」や「Java」などです。小規模のものであればPHP、大規模なものであればJavaが使われます。もし、独学で個人的なサイトを作りたいのであればPHPの方が習得が簡単ですし、サイトの構築もJavaほど難しくないのでオススメです。また、多くのレンタルサーバーで最初からPHPが使えるようになっており、設定やインストールすることなく使用することができます。ですが、大規模な開発であればオブジェクト指向であるJavaの方が有利でしょう。企業のWEBアプリなどでは、Javaが使われることが圧倒的に多いです。

スマホアプリ

スマホアプリ開発では、Androidであれば「Kotolin」と「Java」が、iPhoneだと「Swift」と「Objective-C」が使われます。Androidのアプリ開発は、現場ではJavaが使われることが多いのですが、独学で個人的にアプリを作りたいのであれば、Kotolinをオススメします。前述しましたが、Javaは大規模な開発には長けていますが、初心者にはあまり優しくはありません。Kotolinの方が初心者向けと言えるでしょう。iPhoneのアプリ開発では、以前はCから派生して作られた言語のObjective-Cが使われていましたが、現在では、Apple社がSwiftを推奨しているため現在では、開発では、Swiftが使われています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。独学だと初めから、スマホアプリは難しいですが、WEBアプリは割と独学でも簡単に作成できます。PHPを使えば、ブログサイトやショッピングサイトなどにあるログイン機能やカート機能、メール機能などが簡単に実装出来てしまいます。アプリをたくさん作ることによって機能の実装など腕も上がりますし、成果物があれば仕事にも繋げやすいので是非、アプリ開発にチャレンジしてみてください。